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スペースX、2回目のライドシェアミッションに成功 第一段機体は地上へ着陸

sorae.jp 2021年7月5日 11時33分

現地時間6月30日、スペースXは同社独自のライドシェアミッション「Small Sat Rideshare Program」の2回目である「Transporter-2」を行いました。このミッションでは85機の人工衛星(マイクロサットやスモールサットなど)を所定の軌道へ届けることに成功したということです。

衛星を搭載したスペースXのファルコン9ロケットは、フロリダ州・ケープカナベラル宇宙軍基地第40番発射台から極軌道へ打ち上げられました。第一段と第二段の分離後、第一段機体は地球へ帰還し、無事回収に成功しました。通常は大西洋上で待機するドローン船「Of Cource I Still Love You」や「Just Read the Instructions」に着陸しますが、このミッションではケープカナベラル宇宙軍基地内にある地上着陸地点(Landing Zone-1: LZ-1)に降り立ちました。第一段機体は8回目の使用となりました。

【▲ ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられるファルコン9ロケット(Credit: SpaceX Webcast)】

Transporter-2では、85の民間及び政府系の衛星(キューブサットやスモールサット)が搭載され、さらに3機のスターリンク衛星も打ち上げられました。今年1月に行われた同社初のライドシェアミッション「Transporter-1」では143機の衛星が軌道投入されたものの、今回のミッションの方が合計の重量が大きいということです。

搭載された衛星はCapella Space社やIceye社、Umbra社のSAR衛星がまず挙げられます。電波監視衛星を所有するHawkEye360の衛星、Kleos社の衛星なども挙げられます。さらにNASAの小型衛星や米国防総省宇宙開発庁の4機の衛星も搭載されました。

なおCapella Space社は、7月4日、このミッションで打ち上げられたSAR衛星の「First Light」を公開しました。ギザのピラミッドやボカチカ(テキサスにあるスペースXのロケット「スターシップ」の打ち上げ場)など3枚が公開されました。

 

Image Credit: SpaceX Webcast
Source: SpaceX/ SpaceNews/ Spaceflight Now
文/出口隼詩

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