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【宇宙クイズ】太陽の光が火星に届くまでの時間はどれくらい?

sorae.jp 2021年7月11日 19時8分

【▲ 太陽と火星(Credit: Shutterstock)】

太陽の光が火星に届くまでの時間はどれくらいでしょうか?

1.「13分」 2.「43分」 3.「80分」

■光の速度の解説

光の速度は真空で物質がないところでは、秒速約30万kmです。

光は私たちの宇宙の中で一番の速さを誇っています。地球の一周は約4万kmなので、光は1秒間に地球を7周半することになります。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の惑星科学者であるジェームズ・オドノヒュー博士がその様子を動画にしていますのでご紹介したいと思います。動画を見ると、光がすごいスピードで地球を回る様子がわかりますね。(光の速度は大気があると少し遅くなります。)

「今見えている太陽は8分前の太陽の姿だ」という話を聞いたことはありませんか?

太陽と地球は約1憶5000万kmの距離があり、太陽の光が地球に届くまで約8分かかるからです。

地球の外側を公転する火星は、太陽との距離が約2憶3000万kmあります。太陽の光が火星に届くのに約13分かかる計算になります。

現在の探査機はコストを抑えるために太陽電池が利用されています。木星探査を行っているアメリカ航空宇宙局(NASA)の探査機ジュノーも、太陽電池を利用して今も活躍しています。冥王星の探査を行った探査機ニューホライズンズは、太陽からの距離が遠すぎるため原子力電池を使用しています。

さて、太陽の光が私たちの地球に届くまで約8分かかりますが、それは太陽の表面からの時間です。

太陽の光は中心部で作られます。光はその中心部から太陽表面に届くまで、実はとても時間がかり、百万年から千万年もの時間を要します。

光が少し進むたびに、太陽の中にある物質にぶつかって方向を変えてしまうためです。太陽の半径は70万kmなので、直線に進めば2秒ほどの距離ですが、ジグザグに遠回りしながら移動するため、途方もなく時間がかかってしまうのです。

私たちが今見ている太陽の光は、数百万年前、人類が生まれたばかりの旧石器時代に出来たものなのかもしれません。

【答え】太陽の光が火星に届くのは…

【▲ 火星の全景。1970年代にバイキングオービターズによって撮影された100以上の画像から作成されている。(Credit:NASA)】

正解は「1.  13分」でした。

なお、火星よりもさらに遠い惑星までの場合、木星までは約43分、土星までは約80分かかるようです。

 

Image Credit: NASA/Shutterstock
文/sorae編集部

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