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JAXA星出彰彦宇宙飛行士が船外活動を実施予定 追加の太陽光パネル設置の準備を行う

sorae.jp 2021年9月9日 10時31分

NASA(アメリカ航空宇宙局)とJAXA(宇宙航空研究開発機構)は、現在国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在している星出彰彦宇宙飛行士が9月12日(以下日本時間)に船外活動を行うと発表しました。

この活動は8月24日に実施する予定でしたが、ペアを組むマーク・ヴァンデンハイ飛行士の「体調面に関する配慮」で延期。12日に星出宇宙飛行士とペアを組むのは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のトマ・ぺスケ宇宙飛行士へ変更となりました。NASAの船外活動において、NASAを除いた2つの国際機関の宇宙飛行士が同時に船外活動を行うことは初めてです。なお星出宇宙飛行士にとって4回目、トマ宇宙飛行士にとって6回目の船外活動となります。

【▲ 2012年の第32次長期滞在クルーとして船外活動を行った星出彰彦飛行士(Credit: NASA)】

星出宇宙飛行士とトマ宇宙飛行士の作業は9月12日21時30分から翌9月13日午前4時の6時間30分に渡って行われる予定です。この時間は作業進行などによって変更する可能性があります。NASAでは当日の20:00からその様子を中継。星出宇宙飛行士はEV1として宇宙服に赤い印をつけて作業を行い、トマ飛行士はEV2として無印の宇宙服で活動をします。中継を見た際は、2人のうちどちらが星出宇宙飛行士か探してみるのも良いかもしれません。

JAXAは船外活動に関する解説番組を9月10日(金)17:00から約15分程度行います。配信はJAXA公式YouTubeチャンネルにて行うということです。解説番組には、JAXA宇宙飛行士の金井宣茂氏やISS第65次長期滞在インクリメントマネジャーの山本紘史氏が出演します。

この船外活動では、ISSに追加で取り付けられる太陽電池(太陽光パネル)「iROSA」設置作業に向けた準備を行います。ISSの太陽光パネルは設計寿命が15年となっており、発電能力が低下してきているものもあるため、追加で取り付けを実施します。iROSAはロール状で地上から運ばれて、宇宙飛行士により設置された後、ヨガマットのように展開します。この機構はNASAが開発を主導する月周回型宇宙ステーション「ゲートウェイ」で使用される見込みです。

 

Image Credit: NASA
Source: NASA/JAXA
文/出口隼詩

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