日本時間11月19日、今年12月に有人宇宙船「ソユーズMS-20」で国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう前澤友作さんたちクルーが、いよいよカザフスタンのバイコヌール宇宙基地に到着しました。到着時や最終訓練初日の様子をロシアの国営宇宙企業ロスコスモスが紹介しています。
ソユーズMS-20にはロシアのアレクサンダー・ミシュルキン(Alexander Misurkin)宇宙飛行士をはじめ、宇宙旅行者として前澤友作さん、平野陽三さんの3名が搭乗します。バックアップクルーはロシアのアレクサンダー・スクボルソフ(Aleksandr Skvortsov)宇宙飛行士と小木曽詢さんの2名です。プライムクルーとバックアップクルーの合計5名は、現地時間11月19日朝にバイコヌール宇宙基地のクライニー空港へ到着しました。
▲ソユーズMS-20プライムクルーおよびバックアップクルーの空港到着時の様子▲
(Credit: Roscosmos)
今回の宇宙旅行はアメリカの宇宙旅行会社スペースアドベンチャーズ(Space Adventures)が企画したもので、同社による宇宙旅行は2009年以来の実施となります。ソユーズMS-20の打ち上げは12月8日、国際宇宙ステーションでの滞在を含む飛行期間は12日間の予定です。
11月20日に打ち上げ前最終訓練の初日を迎えた前澤さんたちは、ソユーズ搭乗時に使用する宇宙服(ソコルKV-2)を実際に着用し、気密性や座席とのフィッティングの確認などを行いました。打ち上げ予定日までの2週間半を、クルーは訓練や健康診断など様々なプログラムをこなしつつ過ごすことになります。
【打ち上げまで17日🚀】
実際に乗っていくソユーズロケットです。
なんとそこにMZマークが。。。
最初見た時、泣きそうになった😭
MZってなに??
MaeZawaのMZでした😅#前澤宇宙旅行 pic.twitter.com/m6JrgPYnAG
前澤さんも11月21日にTwitterでソユーズMS-20の外観写真をツイートしており、機体の軌道モジュール側面に自身の名を示す「MZ」のロゴが日露の国旗などとともに取り付けられている様子を伝えています。
なお、前澤さんは以前募集した「宇宙でやってほしい100のこと」などを国際宇宙ステーション滞在中に実施する予定で、打ち上げ前にも事前イベントや記者会見が行われる予定です。
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Image Credit: Yuzhny Space Center/Roscosmos
Source: Roscosmos
文/松村武宏