カザフスタンのバイコヌール宇宙基地では有人宇宙船「ソユーズMS-20」を搭載したロケット「ソユーズ2.1a」が組み立てを終え、現地時間12月5日に第31発射台への設置作業が行われました。現在バイコヌールではソユーズMS-20の打ち上げに向けた最後の準備が進められています。
ソユーズMS-20にはロシアのアレクサンダー・ミシュルキン(Alexander Misurkin)宇宙飛行士をはじめ、宇宙旅行者として前澤友作さん、平野陽三さんの3名が搭乗します。バックアップクルーはロシアのアレクサンダー・スクボルソフ(Aleksandr Skvortsov)宇宙飛行士と小木曽詢さんの2名です。
今回の宇宙旅行はアメリカの宇宙旅行会社スペースアドベンチャーズ(Space Adventures)の企画によるもので、前澤さんたちは12日間の飛行期間中に国際宇宙ステーション(ISS)へ滞在します。プライムクルーとバックアップクルーの合わせて5名は11月19日にバイコヌール宇宙基地へ到着し、打ち上げ前の最終訓練を行っていました。
ソユーズMS-20の打ち上げは日本時間2021年12月8日16時38分が予定されています。軌道に乗ったソユーズ宇宙船は地球を4周しつつ、約6時間後の同日22時41分にはISSロシア区画の小型研究モジュール2「ポイスク」にドッキングします。前澤さんたちは日本時間12月20日にISSを離れて地球へ帰還する予定です。
なお、これまでの打ち上げと同様に、ソユーズMS-20の打ち上げとドッキングの様子はアメリカ航空宇宙局(NASA)がライブ配信を行う予定です。配信開始時刻は打ち上げが日本時間12月8日16時から、ドッキングが同日22時からと案内されています。
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Source: Roscosmos / NASA
文/松村武宏