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音で表現した「NGC 1300」の吹き荒れる強風。可聴化動画をNASAが公開

sorae.jp 2022年6月5日 20時59分

【▲ ハッブル宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で撮影されたNGC 1300の全体像。2005年1月公開(Credit: NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA))】

こちらは「エリダヌス座」の方向およそ6100光年先に位置する棒渦巻銀河「NGC 1300 」です。この画像をもとにした「天体を音に変換した短い動画」を、アメリカ航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センターが2022年5月28日に公開しました。

NGC 1300の渦巻腕(渦状腕)には、青く光る星団、ピンクの星形成領域、そして黒く伸びるダークレーン(ダストレーン)が見られます。この銀河は、一体どの様な音を奏でるのでしょうか。

まずは音に変換されたNGC 1300の音色をお楽しみ下さい。

https://sorae.info/wp-content/uploads/2022/06/NGC_1300_Sonification.mp4

▲Sonification of NGC 1300▲
(Credit: Sonification: SYSTEM Sounds (M. Russo, A. Santaguida))

非言語音を使って画像などの情報を伝えるこのような手法は「ソニフィケーション」(可聴化)と呼ばれています。この動画では、時計の針の様に、中心から12時方向に伸びた線が反時計回りに動き、銀河の画像を読み取って音に変換しています。NASAの科学者は「(今回の可聴化では)中心から遠い星ほど音が高くなる」と解説しています。

まるで終始吹き荒れる強風の中で弾流されたメロディーが、奇妙ですが幻想的に感じられます。32秒と短い動画ではありますが、イヤホンやヘッドホンを装着して、隅々まで銀河の「音」を聴いてみてはいかがでしょうか。

冒頭の画像は2005年に公開されたもので、撮影にはハッブル宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」が用いられました。

【▲ 別波長で撮影した「NGC 1300」。この画像を可聴化した場合、冒頭画像とは全く異なる音になったかもしれない(Credit: ESO/ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/PHANGS)】

 

関連:宇宙の蝶を耳で聴く。NASAがハッブル撮影の「バタフライ星雲」を音に変換

Source

Image Credit: NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA) Sonification Credit: SYSTEM Sounds (M. Russo, A. Santaguida) ゴダード宇宙飛行センター

sorae編集部

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