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中国、再利用型宇宙船の試験機や地球観測衛星を相次いで打ち上げ

sorae.jp 2022年8月8日 11時5分

【▲打ち上げ直後の長征4Bロケット(Credit: CASC)】

中国は日本時間2022年8月4日と5日に、中国国営企業が開発した「長征4B」ロケットと「長征2F」ロケットの打ち上げを実施しました。2つのロケットの打ち上げは無事に成功したことを、中国の国営メディアや中国航天科技集団(CASC)がWeiboなどで報告しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■長征4B(TECIS)

打ち上げ日時:日本時間2022年8月4日12時8分【成功】
発射場:太原衛星発射センター(中国)
ペイロード:Terrestrial Ecosystem Carbon Inventory Satellite (TECIS), Hede-2G, Minhang Juvenile(合計3機)

長征4Bロケットで打ち上げられたTECISは、陸上生態系の炭素循環をモニタリングする衛星で、森林バイオマス、大気エアロゾル量、クロロフィル蛍光の検出を目的としており、地球温暖化防止に貢献するとしています。

また、中国航天科技集団(CASC)によると、長征4BロケットにはTECISの他にも2機の小型衛星(Hede-2G、Minhang Juvenile)が搭載されていたといいますが、詳細は明らかにされていません。

■長征2F(Chinese Reusable Space Vehicle)

打ち上げ日時:日本時間2022年8月5日1時2分頃【成功】
発射場:酒泉衛星発射センター(中国)
ペイロード:Chinese Reusable Space Vehicle(試験機)

CASCによると、長征2Fロケットで打ち上げられたのは再利用型宇宙船の試験機とされています。詳細は不明ですが、地上へ帰還するまでの間に軌道上で技術実証が行われる模様です。

なお、中国は2020年9月にも再利用型宇宙船の打ち上げと回収に成功したと報じられています。今回打ち上げられた宇宙船が2年前に飛行したのと同一の機体なのか、それとも別の機体なのかも不明です。

関連:中国版の謎のスペースプレーン? 再利用型宇宙船の打ち上げと帰還に成功したと報じられる

 

Source

Image Credit: CASC 中国航空宇宙(Weibo)中国航天科技集団(Weibo) Sina - 我国成功发射可重复使用试验航天器

文/sorae編集部 速報班

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