宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月8日、JAXAの若田光一宇宙飛行士が搭乗するスペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」エンデュランス号による有人宇宙飛行ミッション「Crew-5」について、10月4日以降の打ち上げに向けて準備が進められていることを明らかにしました。
Crew-5では若田飛行士をはじめ、アメリカ航空宇宙局(NASA)のニコール・マン(Nicole Mann)宇宙飛行士とジョシュ・カサダ(Josh Kassada)宇宙飛行士、ロシアの国営宇宙企業ロスコスモス(Roscosmos)のアンナ・キキナ(Anna Kikina)宇宙飛行士の合計4名がエンデュランスに搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)に向かいます。
発表時点での打ち上げ予定日時は、日本時間2022年10月4日1時45分です(ISSの運用状況や天候などの理由で変更される場合があります)。Crew-5ではマン飛行士がコマンダーを、カサダ飛行士がパイロットを、若田飛行士とキキナ飛行士がミッションスペシャリストを努めます。4名はISSの第68次/第69次長期滞在クルーとして、約半年間滞在する予定です。
若田飛行士がISSに滞在するのは2013年11月~2014年5月の第38次/第39次長期滞在に次ぐ2回目で、今回は1996年1月のSTS-72ミッションから数えて5回目の宇宙飛行です。ちなみにマン飛行士、カサダ飛行士、キキナ飛行士の3名は今回が初の宇宙飛行であり、Crew-5で宇宙飛行経験があるのは若田飛行士のみとなります。JAXAによると、若田飛行士の滞在中には静電浮遊炉(ELF)を利用した高融点材料の熱物性測定や、超小型衛星の放出などがISSの日本実験棟「きぼう」で実施される予定です。
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Image Credit: SpaceX, NASA/JSC JAXA - 国際宇宙ステーション長期滞在クルー若田光一宇宙飛行士搭乗のクルードラゴン宇宙船5号機(Crew-5)打上げ日時について NASA - SpaceX, Soyuz Crew Swaps Ramping Up as Life Science Continues文/松村武宏