アメリカの民間宇宙企業「ファイアフライ エアロスペース(Firefly Aerospace)」は日本時間2022年10月1日、同社が開発した「アルファ(Alpha)」ロケットの2回目の試験飛行を実施しました。打ち上げは成功し、搭載されていた衛星は無事に軌道へ投入されたことが、同社のSNSにて報告されています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
■Firefly Alpha(Alpha Flight 2 - To The Black)打ち上げ日時:日本時間2022年10月1日16時1分【成功】
発射場:ヴァンデンバーグ宇宙軍基地(アメリカ)
ペイロード:Serenity, TechEdSat-15, PicoBus(※)
※…PicoBusはディスペンサー内に次の6機のポケットキューブを搭載:GENESIS-G & GENESIS-J、FOSSASAT-1B & FOSSASAT-2、Qubik-1 & Qubik-2
今回の打ち上げはファイアフライにとって2回目の試験飛行で、複数の衛星を所定の軌道へ投入するミッションが実施されました。搭載されていた人工衛星は、Teachers in Spaceの宇宙教育目的のキューブサット「Serenity」、NASAが協力し学生が制作したキューブサット「TechEdSat-15」、そしてLibre Spaceの超小型衛星放出機「PicoBus」です。PicoBusはポケットキューブ(PocketQube、5×5×5cmサイズの超小型衛星の一種)を最大8機搭載可能で、今回は6機のポケットキューブが搭載されていました。
なお、ファイアフライは2021年9月にアルファの初の試験飛行を実施しましたが、打ち上げから数分後に空中で機体が回転し、指令破壊する結果に終わっていました。
関連:ファイアフライ、初のロケット打ち上げ エンジンに異常が生じ指令破壊
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Image Credit: Firefly Aerospace Firefly Aerospace - Alpha Flight 2 To The Black文/sorae編集部 速報班