ロケットラボは日本時間2022年9月16日、「エレクトロン」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていたのは日本の国内企業が開発した人工衛星で、予定通りの軌道へ投入されたことが同社のTwitterアカウントにて報告されています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
■エレクトロン(The Owl Spreads Its Wings)打ち上げ日時:日本時間2022年9月16日5時38分【成功】
発射場:オネヌイ射場(ニュージーランド)
ペイロード:StriX-1(ストリクス・ワン)
StriX-1は、日本国内の企業「Synspective」が開発した小型のSAR(合成開口レーダー)衛星で、StriX-α(2021年12月打ち上げ)とStriX-β(2022年3月打ち上げ)に続く3機目の打ち上げとなります。
Synspectiveによると、実証衛星だったStriX-αとStriX-βとは異なり、StriX-1は将来的な衛星の多数機生産や運用を見据えた初の実証商用機(商用機としての実証を目的としたプロトタイプ機)に位置付けられています。Synspectiveは2023年末までに合計6機の衛星を軌道へ投入する予定で、2026年前後には30機の衛星コンステレーションによる高頻度・広範囲の地上観測を可能とするシステムの構築・運用を目指すと述べています。
なお、今回は30回目のエレクトロン打ち上げミッションであり、StriX-1はエレクトロンが軌道へ投入した150機目の衛星となりました。
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Image Credit: ロケットラボ, Synspective ロケットラボ - Three Dedicated Electron Missions for Earth Imaging Company Synspective Synspective - THE OWL SPREADS ITS WINGS文/sorae編集部 速報班