中国は日本時間2022年9月26日と27日に、中国国営企業「中国航天科技集団(CASC)」が開発したロケット「長征2D」と「長征6」の打ち上げを相次いで実施しました。2つのロケットに搭載されていた人工衛星はいずれも無事に軌道へ投入されたことが、複数の中国メディアにて報じられています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
■長征2D(CZ2D Y68)打ち上げ日時:日本時間2022年9月26日22時38分【成功】
発射場:西昌衛星発射センター(中国)
ペイロード:YaoGan 36 Group 01(遥感36号1組)
YaoGan 36 Group 01は、中国の地球観測衛星「遥感」シリーズの1グループです。CASCによると、遥感シリーズは1度に3組の衛星(A,B,C)が打ち上げられています。衛星の詳細は公開されていませんが、前回の打ち上げと同様に3機の衛星が軌道へ投入されたと見られています。
■長征6(CZ6 Y9)打ち上げ日時:日本時間2022年9月27日8時50分【成功】
発射場:太原衛星発射センター(中国)
ペイロード:Shiyan16 A/B & Shiyan17(試験16号A/B & 試験17号)
Shiyanは中国の技術試験衛星シリーズで、2004年から打ち上げが実施されています。主な用途は科学実験や技術検証とされていますが、詳細は公開されていません。また、中国は2022年9月25日にも中国国営企業「ExPace(エクスペース)」が開発した「快舟1A」ロケットで、Shiyan14とShiyan15の軌道投入に成功しています。
なお、長征ロケットシリーズの打ち上げは、439回目(長征2D)および440回目(長征6)となりました。
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Image Credit: CASC CASC - 长二丁火箭成功发射遥感三十六号01组卫星 CASC - “一箭三星”迎国庆!长六十战十捷 央视军事(Weibo) 中国航天报(Weibo)文/sorae編集部 速報班