前回、遺産分割協議書を自作する際のポイントをまとめた。ポイントは三つ。一つ目は相続人が誰になるのかを把握すること。これを怠ると、後々相続人が新たに発覚した場合、遺産分割協議をやり直さなければならなくなるからだ。二つ目は財産の把握。これも相続人の把握と同様に、後々莫大な財産が見つかった場合に揉めることになるからだ。そして最後は、被相続人の晩年の面倒を見てきた方にもある程度考慮した遺産分割にすること。これは「面倒を見てきたのは私なのに…」という、わだかまりを残さないためだ。
さて今回は、ポイントの一つ目である相続人の範囲と順位について、前回同様、相続問題に積極的に取り組んでいる今西隆彦弁護士に伺った。
■相続人の範囲は、亡くなった方の近い家族が対象と考えてOK
おざっぱにいうと、被相続人の近いご家族が原則として相続人となると考えていいと思います。
被相続人にお子さんがいる場合は、そのお子さんは相続人です(第1順位相続人)。
お子さんがいない場合は、被相続人の親御さんが相続人になります(第2順位相続人)。
お子さんも親御さんもいなかった場合は、被相続人の兄弟が相続人になります(第3順位相続人)。
上に書いたような血のつながりのある相続人を血族相続人といいます。ただし、血のつながりはなくても、養子縁組がされていた場合、その養子や養親は相続人となります。
被相続人にご主人または奥さんがいた場合は、そのご主人または奥さんは常に相続人になり、血族相続人と共に相続します。
■場合によっては甥や姪も相続人となる
なお、お子さんやご兄弟は亡くなっていても、その子供(つまり、被相続人から見ると孫や甥、姪)がいる場合は、代襲相続という制度により、そのお孫さん、甥、姪が相続人になります。
昔は甥や姪、従兄弟等が近しい関係にあったようですが、核家族化が進んだ昨今では、そのような人達はたまに会う親戚程度の関係しかなかったりすることが多いようです。
そのため、法律相談を受けると、「関係のない甥や姪にも財産をやらなければならないのか」と不満を漏らされる方もいらっしゃいますが、法律ではそのようになっているので、やむを得ません。
さて今回は、ポイントの一つ目である相続人の範囲と順位について、前回同様、相続問題に積極的に取り組んでいる今西隆彦弁護士に伺った。
■相続人の範囲は、亡くなった方の近い家族が対象と考えてOK
おざっぱにいうと、被相続人の近いご家族が原則として相続人となると考えていいと思います。
被相続人にお子さんがいる場合は、そのお子さんは相続人です(第1順位相続人)。
お子さんがいない場合は、被相続人の親御さんが相続人になります(第2順位相続人)。
お子さんも親御さんもいなかった場合は、被相続人の兄弟が相続人になります(第3順位相続人)。
上に書いたような血のつながりのある相続人を血族相続人といいます。ただし、血のつながりはなくても、養子縁組がされていた場合、その養子や養親は相続人となります。
被相続人にご主人または奥さんがいた場合は、そのご主人または奥さんは常に相続人になり、血族相続人と共に相続します。
■場合によっては甥や姪も相続人となる
なお、お子さんやご兄弟は亡くなっていても、その子供(つまり、被相続人から見ると孫や甥、姪)がいる場合は、代襲相続という制度により、そのお孫さん、甥、姪が相続人になります。
昔は甥や姪、従兄弟等が近しい関係にあったようですが、核家族化が進んだ昨今では、そのような人達はたまに会う親戚程度の関係しかなかったりすることが多いようです。
そのため、法律相談を受けると、「関係のない甥や姪にも財産をやらなければならないのか」と不満を漏らされる方もいらっしゃいますが、法律ではそのようになっているので、やむを得ません。