恋愛の悩みは大人になっても尽きないものだが、“童貞”だけを集めたアイドルグループ「SDT48」をご存知だろうか。彼らは童貞だけに、過去さまざまな失敗を重ねてきたに違いない……。そんなワケで、メンバーそれぞれに“恋愛失敗談”を聞いてみた。
「僕の初恋は小学校でしたね。中学校ではモテ期もあったし、24歳のときは真剣に付き合っている彼女もいました。でも童貞なんですよ」
苦笑しながらそう語ってくれたのは、shotaさんだ。
◆学生時代は部活一筋
彼は熊本県出身で、高校3年生まで真剣にバレーボールをやっていたTHE・硬派。
「僕の中学は県内でも屈指のバレー強豪校でした。そこで真面目に部活に励んでいたから、本当によく告白されていました」
実際に告白された子の中には好みのタイプもいたそうで、交際まで発展することも何度かあったが「ほとんどが自然消滅でした」と振り返る。
「毎日、朝練やって放課後も練習。土日は試合がなくても7時間ぐらいは練習があるんで。休みもあるけど、もうクタクタで……そこからデートするとか無理でした。そりゃフラれるわ」
高校3年生までバレーボール一筋。進路を考えるころには「タレントになること以外は考えられなかった」とか。熊本の実家から福岡までダンスレッスンに通っていたそうだ。
「養成所に通いつつも大学受験の勉強も並行して頑張っていました。センター試験では英語リスニングで50点満点中46点をとりました。僕、本当に真面目なんです」
◆芸能界入りを目指して上京したはずが…
地元の大学に入学し、卒業後は夢を叶えるために上京。飲食店のバイトをしながら芸能事務所のレッスンに通って芸能界を目指していた。
「このとき、会社の上司から紹介された人を本気で好きになってしまったんです。ラッキーなことに彼女と付き合えたので、仕事と夢、恋愛を全てこなすのは難しいだろうと思って、芸能界は諦めたんです。彼女とは結婚も視野に入れていたので」
だが、その頃はちょうどコロナ禍真っ最中。店は、スタッフの数を削減していたそうで、店長に昇格したばかりのshotaさんの1日の労働時間は12時間以上だった。当然、彼女との時間も取れなくなってしまう。
「本当に忙しくて忙しくて。それは彼女にも伝えていたんですが『わかったよ〜』とは言うものの、だんだん態度が変わってきたんです」
なんと彼女は寂しさから浮気をしていた。しかもその相手は……。
「僕の直属の上司で、違う店舗の店長でした(苦笑)。そもそも僕らは上司の紹介で付き合ったようなものなのに。僕の店は稼働していたけど、上司の店は休みでずっと暇だったみたいで。昼は上司と密会、夜は僕の家に来るっていう二重生活。
寂しかったのかもしれないけど、彼女とのことを真剣に考えてるからこそ、簡単に手を出さずに我慢していたのに、裏で上司とよろしくやっていたなんて許せなかった」
浮気された挙げ句、「好きが激しくてキモい」とまで言われてしまったそうだ。切ない……。
「もう『人間ってだるいな』っていうところまでいきました。彼女に対しても、上司に対しても。何も言わずに一方的に別れたんですが、泣かれました。泣きたいのはこっちだよって話です(笑)」
◆失恋をきっかけに“上京した理由”を思い出す
彼女と別れたあと、仕事もプライベートもメンタルがズタボロになり転職。1日12時間以上働く生活から、8時間働けばいい生活になったことで「何しに東京に来たんだっけ?」と自分を見つめ直すことができた。
「芸能界を目指してたのに、いつの間にか正社員になって働きまくって、結婚まで考えた彼女にフラれて、自分は一体何をしてるのか?と自問自答しました。それで、自分の特性を活かせるSDT48に入って、もう1度夢を目指そうと」
現在は芸能活動1本に全力投球だというshotaさん。大失恋から時間が経った今は「僕は満足度が高いから恋愛に向いていないのかも」と話す。一体どういうことなんだろうか。
「もう『スキ〜』っていうだけで満足なんです。性欲があんまりない。チューとかハグができればそれで満足。童貞って、こういう奴も多いんです(笑)。意外と女の子の方が性欲あったりしますよね。上司と浮気しちゃった彼女も、もしもHしてたら違っていたのかなあと思うこともあります」
shotaさんいわく「僕が童貞を捨てるときは、それは結婚するときです」とのことだ。
<取材・文/吉沢さりぃ、撮影/藤井厚年>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。『bizSPA!フレッシュ』『BLOGOS』などでも執筆。X(旧Twitter):@sally_y0720
―[“まっさら系”アイドルの恋愛失敗談]―
「僕の初恋は小学校でしたね。中学校ではモテ期もあったし、24歳のときは真剣に付き合っている彼女もいました。でも童貞なんですよ」
苦笑しながらそう語ってくれたのは、shotaさんだ。
◆学生時代は部活一筋
彼は熊本県出身で、高校3年生まで真剣にバレーボールをやっていたTHE・硬派。
「僕の中学は県内でも屈指のバレー強豪校でした。そこで真面目に部活に励んでいたから、本当によく告白されていました」
実際に告白された子の中には好みのタイプもいたそうで、交際まで発展することも何度かあったが「ほとんどが自然消滅でした」と振り返る。
「毎日、朝練やって放課後も練習。土日は試合がなくても7時間ぐらいは練習があるんで。休みもあるけど、もうクタクタで……そこからデートするとか無理でした。そりゃフラれるわ」
高校3年生までバレーボール一筋。進路を考えるころには「タレントになること以外は考えられなかった」とか。熊本の実家から福岡までダンスレッスンに通っていたそうだ。
「養成所に通いつつも大学受験の勉強も並行して頑張っていました。センター試験では英語リスニングで50点満点中46点をとりました。僕、本当に真面目なんです」
◆芸能界入りを目指して上京したはずが…
地元の大学に入学し、卒業後は夢を叶えるために上京。飲食店のバイトをしながら芸能事務所のレッスンに通って芸能界を目指していた。
「このとき、会社の上司から紹介された人を本気で好きになってしまったんです。ラッキーなことに彼女と付き合えたので、仕事と夢、恋愛を全てこなすのは難しいだろうと思って、芸能界は諦めたんです。彼女とは結婚も視野に入れていたので」
だが、その頃はちょうどコロナ禍真っ最中。店は、スタッフの数を削減していたそうで、店長に昇格したばかりのshotaさんの1日の労働時間は12時間以上だった。当然、彼女との時間も取れなくなってしまう。
「本当に忙しくて忙しくて。それは彼女にも伝えていたんですが『わかったよ〜』とは言うものの、だんだん態度が変わってきたんです」
なんと彼女は寂しさから浮気をしていた。しかもその相手は……。
「僕の直属の上司で、違う店舗の店長でした(苦笑)。そもそも僕らは上司の紹介で付き合ったようなものなのに。僕の店は稼働していたけど、上司の店は休みでずっと暇だったみたいで。昼は上司と密会、夜は僕の家に来るっていう二重生活。
寂しかったのかもしれないけど、彼女とのことを真剣に考えてるからこそ、簡単に手を出さずに我慢していたのに、裏で上司とよろしくやっていたなんて許せなかった」
浮気された挙げ句、「好きが激しくてキモい」とまで言われてしまったそうだ。切ない……。
「もう『人間ってだるいな』っていうところまでいきました。彼女に対しても、上司に対しても。何も言わずに一方的に別れたんですが、泣かれました。泣きたいのはこっちだよって話です(笑)」
◆失恋をきっかけに“上京した理由”を思い出す
彼女と別れたあと、仕事もプライベートもメンタルがズタボロになり転職。1日12時間以上働く生活から、8時間働けばいい生活になったことで「何しに東京に来たんだっけ?」と自分を見つめ直すことができた。
「芸能界を目指してたのに、いつの間にか正社員になって働きまくって、結婚まで考えた彼女にフラれて、自分は一体何をしてるのか?と自問自答しました。それで、自分の特性を活かせるSDT48に入って、もう1度夢を目指そうと」
現在は芸能活動1本に全力投球だというshotaさん。大失恋から時間が経った今は「僕は満足度が高いから恋愛に向いていないのかも」と話す。一体どういうことなんだろうか。
「もう『スキ〜』っていうだけで満足なんです。性欲があんまりない。チューとかハグができればそれで満足。童貞って、こういう奴も多いんです(笑)。意外と女の子の方が性欲あったりしますよね。上司と浮気しちゃった彼女も、もしもHしてたら違っていたのかなあと思うこともあります」
shotaさんいわく「僕が童貞を捨てるときは、それは結婚するときです」とのことだ。
<取材・文/吉沢さりぃ、撮影/藤井厚年>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。『bizSPA!フレッシュ』『BLOGOS』などでも執筆。X(旧Twitter):@sally_y0720
―[“まっさら系”アイドルの恋愛失敗談]―