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初めて入るスナックで「好印象を与える行動」3選――大反響・総合トップ10

日刊SPA! 2024年6月1日 15時44分

日刊SPA!で反響の大きかった2023年の記事をジャンル別に発表してきたが、今回は総合トップ10。初回とランキング発表時の反響をあわせて集計でトップ10には届かなかったが、ぜひもう一度読んで欲しい記事を順位不同で紹介!(集計期間は2023年1月~2024年3月。初公開2023年7月8日 記事は取材時の状況) *  *  *

上野駅から徒歩2分のビルの地下で、「スナック まきぱん(27)」を経営しているまきぱん(27歳)と申します。人生をお酒にコミットするべく、新卒入社した大手企業を退職し、脱サラ起業して自分の店を持ちました。365日飲酒している生粋の酒好きが、夜の世界だったり、時に昼の世界に思うことをつらつらと綴っていきます。

初見のバーやスナックは、気軽に入れるタイプですか? 私は誰かと一緒だと勇気をもって入店できますが、一人の場合は事前にWebなどで情報収集をしてから吟味します。というか、よほど飲み慣れているか、ある程度お酒を注入していない限りは緊張してもおかしくないと思います。

そこで今回は、「初見のスナックで好印象を与える行動」を、現役スナックのママである私が紹介します。



◆①乾杯の際にキャストにもドリンクを出す

「いきなりカネを使わせる話かよ!」と突っ込まれてしまいそうですが、あくまで初対面で距離を縮めるツールとしての提案です。

お店側からしても、初見のお客さんの情報は一切あないわけで……。もしかしたら、料金システムの説明は聞いていてもテーブルチャージや、キャストドリンクを理解していないかもしれません。もしかしたら、オーセンティックバーを想像して入店していて、誰とも会話せず一人で黙々と飲みたい方かもしれません。

そんな時に、「一緒に乾杯しましょう」と言ってもらえれば、「スナックがどういう形態の店か分かってるんだな」「淡々と飲むのではなく、コミュニケーションを取る場だと理解されているな」と、私たちお店側も安心して接客することができます。キャストドリンクは1杯1000円、高いお店で2500円ほどでしょうか。最初の1杯で「スマートな印象を買う」と思って、キャストに飲ませてあげましょう。

◆②話題の糸口を提供する

前述の通り、お店側は一見さんであるあなたの情報を全く持っていません。毎月100人以上のお客様と接していて感じますが、価値観・感覚は人それぞれです。お住まいの都道府県すら明かしてくれない方もいれば、マンションと部屋番号まで(!)教えてくれる方もいます。

あるいは、仕事の話が好きで、入店後すぐに名刺を渡してくれる方もいれば、他のお客さんが仕事の話をすることすら、「飲みの場でつまらない話は辞めて欲しい」と不満に思う方すらいます。

私たち店側も、あなたがどんな方か、どんな価値観の方か、どこまで踏み込んで聞いていいのか、わかりません。一番困るのは、何の話題を振っても、「別に……」と言わんばかりにそっけなくされることです。そのため、あなたから話題のヒントでも振ってくださると大変有り難いのです。

「今日のお昼はラーメンを食べた」、「この街に来たのは◯年ぶりだ」など、小さなことでいいので自己開示してみましょう!

◆③丁寧で謙虚な姿勢でいる

関係性ができるまで、お店のキャストや他のお客さんへは敬意を持って接するようにしましょう。お酒の席だと、つい盛り上がってイジりが強くなったり、気が大きくなったり、はたまた揉め事に発展する場合もあります。

私の店でも、初対面の他のお客さんに「お前」と呼ばれたことに腹を立て、睨み合いになったことがあります。また、頼んでもいないのに、「うちの会社で雇ってやるよ」と上から目線に言われて、不快な思いをした方もいました。

私は、笑顔と敬語は“人間関係の潤滑油”だと思っています。私のお客さんには、20歳から60代の方までいます。ビジネス界で著名な方が、学生のお客さんに敬語で会話している姿を見ると、だからこそ大成されたんだろうなと感じます。丁寧に接してもらって嫌な気持ちになる人はいないのです。

もちろん、何度も顔を合わせて意気投合した中なら、もっと砕けた接し方で良いと思いますが、最初は丁寧に振る舞った方が、あなた自身トクすると思います。

◆手土産や花束まで用意する必要はない

なかには、初来店なのに手土産のスイーツや花束を買ってきてくれる方もいます。もちろん、とても嬉しいお気遣いなのですが、そんなプレゼントまで用意する必要がありません。お店のママやキャストに好印象を与えるには、ここまでで紹介した3つの行動で十分です。

お店や他のお客さんにとって良い振る舞いをすれば、良いサービスが受けられるというのが私の持論。もちろんそれは逆も然りで、私たちお店側としては、満足度の高いサービスを提供すれば素敵なお客さんが増えるはずだと心得る必要があります。

スナックは、お金を払ってお酒を飲むだけの場所ではありません。お店のママや他のお客さんとコミュニケーションを取る場なのです。せっかく初めてのお店に訪れるのであれば、少しの心掛けで、あなたにとっても周りの人にとっても良い出会いになるようにしましょう。

<TEXT/まきぱん>

【まきぱん】
上野にてスナックを経営する27歳。大好きなお酒にコミットするべく鉄道会社を退職し、ほぼ未経験の世界へ転身。TOEIC910取得。趣味は海外一人旅。Twitter、Instagramなど:lit.link

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