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定番の「ドライブデート」は意外にもハイリスク・ハイリターン。嫌われる前に知るべき“リスク”とは

日刊SPA! 2024年6月4日 15時52分

―[ゼロ恋愛 〜経験値ゼロから学ぶ恋愛講座〜/堺屋大地]―

 こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
 筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。

 2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。

 さて、「映画館デート」や「水族館デート」に並んで王道の「ドライブデート」ですが、実はけっこうなハイリスク・ハイリターンなデートプランだということはご存知でしょうか?

 そこで今回は「ドライブデート」のハイリスクな点、ハイリターンな点を3つずつご紹介していきます。

◆【ハイリスク①】高いトーク力がないと盛り上がらない

「映画館デート」の場合なら鑑賞中は無言になりますし、「水族館デート」の場合なら館内では会話が少なくても不自然ではありません。

 しかし「ドライブデート」の場合、車内というほぼ個室のような空間で二人きりになるため、楽しい話題で盛り上げることが問われるもの。しかも運転に集中しながら喋らないといけないので、実は非常に高いトーク力が求められるのです。

 当然、会話が盛り上がらなければ女性に「つまらないなぁ」と思われてしまい、次のデートに繋がらなくなってしまうなんてこともありえます。意外とリスクが高いということは覚えておきたいところでしょう。

◆【ハイリスク②】渋滞などのトラブルで器の小ささがバレる

 渋滞や急な割り込みなど、運転中は不可抗力な状況が起こりうるものですが、イライラしたり声を荒げたりすると、好感度が急降下してしまうなんてことも……。

 もちろん、そんな小さなことで気持ちが乱れないような器の大きな性格であればなんら問題はありません。ただ、「ハンドルを握ると性格が変わる」という言葉がありますが、えてしてそういうタイプの人は自覚に乏しいもの。

 要するに「ドライブデート」には、自分では気づかぬうちに器の小ささが露呈してしまい、マイナス印象を与えてしまうというリスクもあるのです。

◆【ハイリスク③】長時間の場合は話題が豊富でないと厳しい

 遠方のスポットを目的地にしている場合は、往復で何時間も車中で二人きりになるため、前述したようにトーク力はもちろんですが、知識量が多く話題が豊富でないと間が持たないということも。話題が尽きてしまうというリスクも考えられるわけです。

 けれど必ずしも博学である必要はないので、彼女の趣味や興味のあることについて詳しくなっておくといいでしょう。

 また、もしトーク力や知識量にいまいち自信がないならば、彼女が好きなアーティストの曲をかけたり、彼女が好きな芸人のラジオ番組を「radiko(ラジコ)」で流したりして、聴いているだけで場が盛り上がるような“保険”を用意しておくのもいいかもしれません。

◆【ハイリターン①】周囲の目を気にせずに長時間じっくり会話できる

 長時間二人きりになる「ドライブデート」は、高いトーク力や豊富な知識量が問われることがハイリスクになるものの、表裏一体でその“長時間二人きり”という要素がハイリターンに転じることもあります。

 じっくり語り合って、お互いのことをよく知れば、親密度も増していくでしょう。

 レストランで食事をしているときなども会話はできますが、まわりにほかのお客さんや店員さんがいる場合がほとんど。ですから大きな声で喋れば迷惑になってしまいますし、他人に聞かれたくない話題もしにくいので、周囲に気を遣いながらトークしなければなりません。

 それに比べて車の中はプライベート空間ですから、心置きなくどんな話題でも語り合えますし、盛り上がって大笑いしても問題ありません。車中という特別な空間で長時間二人きりになれることは、とても大きなメリットでもあるのです。

◆【ハイリターン②】急速に仲を深めて恋人になれる可能性もある

 レストランや飲み屋で飲食をするデートや、「映画館デート」、「水族館デート」などに比べて、「ドライブデート」はいい意味でかなり異質なデートプラン。

 過ごす時間の大半が車中になるわけですが、屋外でありながら個室的なプライベート空間を保持できるため、「おうちデート」のような雰囲気もあるからです。

 一般的に「おうちデート」はだいぶ親密になってから行うものなので、正式に交際スタートしてから自宅に招くことが多いでしょう。つまり、本来は交際後でないとできない「おうちデート」を、「ドライブデート」は疑似的に演出することができるわけです。

「ドライブデート」開始時点はまだお互いに緊張感があったとしても、「おうちデート」の雰囲気を徐々に出していって仲を急速に深められれば、家に帰るころには恋人同士になっている――なんてことも不可能ではありません。

◆【ハイリターン③】夜景はムードを高める絶好のキススポット

 前述したように、「ドライブデート」当日の朝はまだ親密度がゼロに近かったとしても、長時間ほぼ個室に二人きりでいることによって、相手の恋愛感情が高まっていくというのはありえる話。

 そんな状態で、目的地を夜景の見えるスポットなどにしておけば、宝石箱のようなキラキラした光景を目にしてムードが高まり、キスまでもっていくこともできるかもしれません。

 もちろん下心がミエミエのプランニングだとドン引きされてしまう可能性はあるものの、きちんとお互いの気持ちが盛り上がっていれば、自然とキスすることもできるのではないでしょうか。

 ――「ドライブデート」のハイリスクな点、ハイリターンな点を3つずつご紹介させていただきました。ハイリスクな要素をきちんと理解したうえで事前にリスクヘッジの対策をしておけば、ハイリターンのいい部分だけが際立ってくるはずです。<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi

―[ゼロ恋愛 〜経験値ゼロから学ぶ恋愛講座〜/堺屋大地]―

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