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「シャリだけ食べても美味しい」きまぐれクックが振舞う「至極のまぐろ丼&赤だし」を食べてみた

日刊SPA! 2024年6月15日 8時48分

チャンネル登録者数1110万人。魚捌き系YouTubeクリエイターとして、老若男女、国籍を問わず人気のきまぐれクックが、東京・お台場で行われた食フェス『頂上一食』にてこだわり抜いた至極の一食を振舞った。
提供される逸品は、知る人ぞ知るまぐろ仲卸「やま幸」の天然本鮪を贅沢に使用した「天然本鮪の丼」(2000円)と「オオズワイガニの赤だし」(1000円)だ。イベント初日となる6月14日、美味いものに目がない本誌記者はお台場を探訪。人気YouTuberの本気がいかほどか、確かめに突撃した。

◆趣向が凝らされたシャリに箸が止まらない

まず頂くのは、「天然本鮪の丼」だ。キッチンカーの前には、平日の昼間というのに長蛇の列ができていた。運の悪いことに、東京は30℃を超える猛暑日。今年一番の暑さだ。汗だくになりながら食べる海鮮丼に一抹の不安を感じたが、ひとたび口にすればそんな不安は一瞬で吹き飛んだ。

丼には本鮪の中トロ2枚、赤身が2枚乗っており、とろけるような食感がやみつきに。本鮪がおいしいのは言わずもがな、シャリにはほんのり甘く旨味の強い赤酢が使用されており、シャリだけでもバクバクいけそうな勢いだ。

細かく刻まれたガリが混ぜ込まれており、清涼感たっぷり。むしろ、炎天下の中で食べてこそ真骨頂ではないかと思うほど。丼ものには珍しいめかぶがあしらわれているのも最高。鮪と酢飯の良い緩衝材となり、スルスルと喉を通っていった。

「オオズワイガニの赤だし」は、そんな丼のベストパートナーだ。オオズワイガニがどんと鎮座する見た目はインパクト抜群。赤だしにカニのエキスが存分にしみだしており、赤酢のシャリとの相性も最高だ。寒い日にこたつでアイスを食べたくなるように、暑い日に汗をかきながら味噌汁をすするのもまた一興。暑さで食欲がなくなるどころか、箸が止まらなかった。

額に汗しながら接客し、ファンとの記念撮影やサインに大忙しだったかねこ氏に、合間を縫って監修メニューのこだわりポイントについて話を聞くことができた。

◆「シャリだけで食べても美味しい丼を目指した」

「なんといっても目玉は鮪。鳥取は境港の上物で、124㎏の怪物を卸してもらいました。ただ、こだわり抜いたのはやはりシャリ。赤酢とガリの組み合わせで、シャリだけで食べてもおいしい丼を目指しました。味変に大葉、食感にきゅうり。めかぶもいいアシストだったでしょ?」

オオズワイガニに関しては、「北海道で突然大量発生して、もはや厄介者扱い。値もつかなくないほどだったので、販路を作りたかったんです」と監修までの経緯を話してくれた。フードロスを防ごうという意欲的な試みはきまぐれクックのオンラインショップ「かねこ道具店」でも展開されており、オオズワイガニを販売。

「2㎏で販売したら、3日で60トン分売れました。やっぱり味は絶品なんです。皆さんにオオズワイガニの美味しさを知ってもらって、少しでも漁師さんに還元できれば」と、魚捌き系YouTubeクリエイターとして漁業関係者への恩返しを語る。

◆2000円の丼、儲けは度外視

丼は2000円、みそ汁は1000円で販売しているが、「1貫、握りを高級すし屋で食べたら1000円ぐらいします。正直、儲けは度外視ですよ」とぶっちゃけ。なによりも大切にしたいのは、やはりファンとの交流だという。

「平日の昼間に、まさかこんなに人が来てくれるなんて。僕らクリエイターは、数字でしか視聴者さんを見れないんです。でも、こういうイベントをすることで、こんなにもたくさんの人に応援してもらえているんだと実感できる。やっぱり直接応援の声をいただけると、活動の力になります」

6月14日から16日まで、お台場シンボルプロムナード公園セントラル広場で行われるこの「頂上一食」では、ほかにも人気料理系YouTubeクリエイターの武島たけし氏、とっくん氏らが監修した”ガチ麻婆豆腐”や”博多地鶏の炭火焼き風”などがオリジナルキッチンカーにて展開。さらに、キッチンカー23店舗が集結している。

本当の意味で、“ファン垂涎”の食フェスだ。

取材・文/桜井カズキ

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