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ユニクロだけじゃない「コスパが高すぎる夏アイテム」厳選ベスト5

日刊SPA! 2024年6月26日 11時15分

―[メンズファッションバイヤーMB]―

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第485回目をよろしくお願いします。
 今回はブランド別夏のおすすめ5選! ユニクロ、GU、GAP、COS、無印良品のブランドから厳選した良品をご紹介します。夏物をまだ揃えていない人はショッピングの参考にしてみてください。

◆ユニクロの「パンツ史上最高傑作」
・ユニクロ ワイドフィットチノ 3990円

 私はこちらユニクロのパンツ史上最高傑作だと思っています。

 海外ブランドを中心にトレンドが広がったシルエットですが、日本の量販店ではなかなか見かけないメリハリのあるワイドパンツ。実寸を見れば、わかる通りなかなかのワイドシルエットではあるのですが、足を通してみると案外スッキリと見えるから不思議。

 立体的かつ構築的なシルエットになっているのが本アイテムの大きな特徴。今までのワイドパンツは上から下まで全部太く、土管のようなシルエットだったのに対して……こちらはウエスト周りは細くすっきりとさせ(タックなどもありません)、膝周りは膨らみのあるワイド幅に、裾にかけてわずかにテーパードさせている部位によって動きのあるパターン。

◆足回りにコンプレックスがある人でも問題なし

 膝周りはゆったりとしていますが、腰回りや裾周りはそこまでダボダボとせず、大人が履いてサマになるワイドになっています。「ワイド=ダボダボ」のイメージが覆されるシルエット作り。足のラインを拾いにくいため、サッカー経験者など足回りにコンプレックスがある人でもまったく問題ない。

 素材は硬いコットンツイルなので、どんな人が履いても素足のラインが出にくく、きれいなシルエットが出せるのもポイント高い。夏場は特に落ち感のある素材が多く、柔らかい生地だとどうしても足の凹凸が見えてしまい、形の不恰好さや短足加減が誤魔化しにくいものですが……こちらは問題なし。

 どんな足の形・長さの人もそれなりにサマになるから嬉しい。膝がどこにあるか、太ももはどのへんにあるかなどがわかりにくいため、想定された通りの美シルエットが楽しめる。

 素材感も上質でユニクロとはとても思えない! 発色も落ち着いた雰囲気で今の時期から秋冬にかけて長く活用できそう。これが3990円って信じられないほど安いです。

◆2990円とは思えない加工が施されたデニム
・GU バレルレッグジーンズ(丈標準69.5~73.5cm)

 上のパンツと同じくメリハリのあるシルエットで作られたバレルレッグ。カーブがかかったかのようなバナナ型のシルエットになっており、ウエスト周り裾周りはすっきりと見えるのに、膝周りは膨らんだ不思議な形。足のラインが出にくく、誰が履いてもサマになるのがウリです。

 また、ヴィンテージのデニムを模したようなディティールや加工感も特徴。昔のリーバイスによくみられる「サイドシームねじれ」を再現しており、本格的なデニムであることを思わせる。

 素材自体は2990円のデニムですからお世辞にも「最高のデニム素材だ!」なんて言えるわけがないですが、加工に関してはかなり頑張っています。

◆ワイドなのにスッキリ見えて、大人っぽい

 本格的なヴィンテージ加工は今どこも人気で、工場が混んでおり作るのにコストと時間がかかる。GUのこちらは加工感はヴィンテージさながらのリアルなものでクオリティはかなり高い! なのに、2990円で出せてるのが本当にすごい。

 インディゴブラック共に加工強めと弱めの2パターン出しており着こなしや好みに合わせて選ぶことができます。「ワイドシルエットのデニムなんて子供っぽくてちょっと……」と思うかもしれませんが、これ体験しないのは本当にもったいない! 

 今までのワイドの概念が変わりますよ! ワイドなのにスッキリ見える、大人っぽい! これはクセになるはず。完売前にぜひチェックしてみてください。

◆4900円でも十分に安く感じるクオリティ
・COS レギュラーフィット ブラッシュドコットンTシャツ 4900円

 H&Mのラグジュアリー業態であるCOS。定番で展開しているブラッシュドコットンのTシャツがクオリティ高く、コスト安くおすすめです。

「無地TなんてユニクロでもGUでもどこでも一緒でしょ?」と思う人も多いでしょう。特に近年ファストファッションのクオリティが上がってきており、Tシャツはもはやブランドものを買う意味を見失うレベル。数年前までユニクロを小馬鹿にしていたアパレル関係者であってもユニクロを愛用する人が目立ちだしてきたくらい。

 そんな中、こちら4990円とユニクロGUと比較すれば、そこそこ高いTシャツですが……このくらいの金額を払う価値は十二分にあります。表面を起毛させたコットン素材を使っているのですが、起毛させた毛足が普通よりやや長めにしてあり、まるでスエードレザーのようなヌメリ感と光沢がある。

◆ワイドからスキニーまで幅広く対応できる万能シルエット

 光沢とドレープが本当にレザーのようで、Tシャツながらラグジュアリー感を思い切り感じられる素材に。初見では本当にびっくりするはず。なんかヌメっとしていて最初は「これがコットン……?」と素材表記を疑うレベルです。

 サイズ感もリラックス程度のサイズ感で、「オーバーサイズ」ではなく、大人向け。肩幅や身幅もさほど広くなく、ワイドからスキニーまで幅広く対応できる万能シルエット。首元はややルーズ目に開いてあるため、色気もプラスしてあります。

「これが4900円ってありえない!」って断言できるくらい素材のラグジュアリー感に自信あり。ただスタッフさんに聞いたら、やはり毎年人気らしくベーシックなカラーからどんどんなくなってくるそう。6~7月の時期ならまだ希望のカラーが手に入るので早めがおすすめとのことです。

◆快適な機能素材を使った無印ポロシャツ
・無印良品 乾きやすいニットポロシャツ 5990円

 今季無印の夏物でおすすめしたいのがこちら。ポリエステル100%の機能素材を使ったポロシャツ。ポリ100だけに洗ってもシワになりにくく、かつ非常に乾きやすい。

 さらにTシャツ素材ではなく、編み地がやや大きいニットなので通気性もよく快適。汗をかいても乾きやすく湿度の高い日本の夏にはうってつけです。

 また、ポリ100の合繊ですが、リネンのような風合いやタッチ感になっており、特に黒はポリだとわからないレベル。天然繊維のような高級感があって無印のアイテムだとはバレにくいです。
 
◆普通のTシャツやポロシャツよりもスタイリッシュに

 普通の無地ポロって誰でも着ているし、デザインも地味だし、あまりおしゃれに見られにくいですが……こちらは素材で差別化されているのでおすすめ。

 さらにシルエットも今っぽくゆったり作られており、体のラインも出にくいです。中年体型のポテッとしたお腹もある程度、隠せるので普通のTシャツやポロシャツよりもスタイリッシュに感じるでしょう。

 肩部分には切り替えがなく、デザイナーズブランドのようなカッティングになっているところもポイント高い。腕周りに自然なドレープが生まれます、生地の光沢感と合いまってラグジュアリーな印象に。5990円とは思えないほど雰囲気があります。

◆他ファストファッションとは一線を画す本物志向のデニム
・GAP オーガニックコットン ’90s ルーズフィット デニム 7990円

 最後はGAPです。GAPといえばやはり、アメリカ人が得意とするデニムです。

 7990円と他ファストに比べて一画高いだけあってクオリティも上々。生地はユニクロGUと比較すると厚手で本格的、加工感もリアルなヴィンテージテイスト。ウレタンなど入っていないコットン100の13オンスデニムは使い込むほどにどんどん柔らかくなり、風合いがよくなっていく。

 購入してからすでに2週間ほど履きこんでますが、かなりいい感じ。色味や風合いが他ファストとまったく異なるので本物志向な人に。

◆世界的なY2Kトレンドにもマッチしたスタイル

 また、シルエットは90年代をイメージしたルーズフィット。ワイドに近いくらいのストレートシルエットで90年代のストリートスタイルを思わせます。

 ここにカッチリとした革靴を合わせれば、90年代の綺麗目スタイルのできあがり。世界的なY2Kトレンド1990~2000年リバイバルの真っ只中だからこそ、なおさらこのデニムよく見えます。

 インディゴカラーやブラックカラーなど展開も多く、またユニクロと比べて被ることが少ないので服好きの方におすすめです。

 以上、ブランド別夏のおすすめマストバイ5選でした!

【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)

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