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アイドル練習生が突然キャバクラ勤務?オーディション番組脱落後の“いま”にファン騒然

日刊SPA! 2024年7月6日 15時53分

日本最大級のサバイバルオーディション番組初のガールズ版「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」(通称「日プ女子」)。その「日プ」のファイナルまで残った練習生・加藤神楽さん(18歳)が、6月、「地方のキャバクラ嬢に転身した」という噂がネットを駆け巡りました。
ファンからの投票数も多かった加藤神楽さんの“キャバ嬢転身説”にSNSは騒然。いったい何があったのでしょうか?

◆1~11位は「ME:I」として華々しくデビュー

2023年10月からLemino(ドコモが運営する動画配信サービス)で配信が始まった「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」は、101人の練習生たちがさまざまなミッションをステージパフォーマンスを通じてこなしていくオーディション番組。
最終的には「国民プロデューサー」(視聴者)の投票によって、ガールズグループとしてデビューするメンバーに選ばれるという内容です。

そして2024年4月、最終順位1位から11位までの11人が、「ME:I(ミーアイ)」としてデビュー。すでに音楽番組にも多数出演し、8月28日には2ndシングルも発売予定などガールズグループとして躍進を始めています。

◆14位の加藤神楽さんと激似のキャバ嬢が

そんな中でSNSをざわつかせたのが、最終順位14位だった加藤神楽さん。なんと地方のキャバ嬢に転身したのではないかという噂が駆け巡りました。

きっかけは6月中旬、香川県にあるキャバクラ店のインスタグラムに、「はじめまして」として、加藤さんとよく似た女性の写真が載ったことです。

日プ女子時代とは違うヘアメイクや雰囲気で源氏名ではあるものの、顔が加藤さんそっくり。プロフィールの誕生日や出身地、身長まで、日プ女子時代のものと完全に一致しています。加えて、プロフィール欄には、日プ女子時代の自己紹介文と全く同じキャッチフレーズ「今日もあなたのかわいいガールフレンド」が書かれています。

加藤さん自身は、SNSアカウントを閉じており、無反応。キャバ嬢側のインスタは何度も更新されています。もしキャバ嬢が勝手にプロフをマネたのなら、さすがに加藤さん側が否定するのでは…。

以上のことから、この女性は加藤さんでほぼ決定的ではないか、とネット上では見られているのです。ファンからは「あと一歩で世界に羽ばたくアイドルになる子が地方のキャバ嬢なんて……」「ずっと推してたからショック」といったコメントが多数寄せられていました。

◆脱落組がデビューする中、加藤さんに同情の声も

加藤さんは日プ女子時代にやる気のなさを視聴者に指摘されて炎上してしまった際、個人のインスタグラムで「ただステージに立って歌って踊るだけがアイドルじゃない」と綴っていました。職業に貴賤なしですし、もしキャバクラ嬢でも彼女なりのアイドル像なのかもしれません。それでもファン心理としては複雑な思いを抱えていた人が圧倒的多数でした。

また、今回の件で加藤さんに同情する声も少なくありませんでした。
ME:Iのデビューから2か月後の2024年6月には、日プ女子脱落者の4人で結成された「IS:SUE(イッシュ)」がデビューしています。4人の最終順位は12位、13位、15位、16位。日プ女子は芸能事務所LAPONEエンタテインメントが主催しており、ME:IもIS:SUEもメンバー全員がそのガールズ部門の「LAPONE GIRLS」に所属しています。

ということから、「最終順位14位の神楽をすっ飛ばして他の子を迎え入れるなんて」、「出演する未成年の人生を潰してる」といった批判もファンから出ているのです。
さらにその直後には最終順位19位だった桜庭遥花さんが、きゃりーぱみゅぱみゅなどで知られる芸能事務所「アソビシステム」への所属を発表。6月発売の女性誌『LARME』の表紙を飾っています。
このように、日プ出身者たちの活躍が続々と発表されるなか、加藤さんに同情する人もいるようです。

一方で、「何か事情があってお金に困っていて選んだ仕事だとしたら見守るしかない」、「芸能人ではなく一般人なんだから外野がとやかく言うべきではない」という擁護派も。本人がデビューを辞退した可能性もあるわけで、今なお賛否両論が巻き起こっています。

◆“転生”までエンタメ化するオーディション番組

そもそも日プ女子では最終順位1位だった元「アンジュルム」の笠原桃奈さんのように、すでにアイドル活動をしてきた人も多く、プロさながらのステージがたびたび披露されていました。かつてのオーディション番組のように一般人のおぼつかない姿を応援するより、デビュー前とは思えない女の子たちのスキルの高さに感動するファンが多かったです。

ダンスや歌の経験がない原石を見つける喜びがある一方で、“前世”(練習生となる前の活動)からの成長を楽しむ瞬間も数多くありました。こうした”転生“を楽しむのも、新時代のオーディション番組の特徴とも言えます。番組出演中の頑張る姿だけでなく、その前後の“前世”と“転生”も追われてしまうのがオーディション番組の性(さが)なのでしょう。

また加藤さんはすでに一般人なのですから、どんな人生を歩もうが本人の自由です。しかしオーディション番組出演者は、ファンから見れば、ほぼ芸能人。特に加藤さんは、プロのアイドルだった練習生たちと並んで、キラキラのパフォーマンスを披露していました。だからこそ、彼女はデビューしていないにもかかわらず、「アイドルがキャバ嬢に?」という印象を抱いた人も少なくないように思います。
今回の転身が事実だとしても、温かく見守るのが、推してきた人の役割ではないでしょうか。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中

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