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GUの新作「ブランド品も顔負けの高品質」絶対に買い逃してはいけない5アイテム

日刊SPA! 2024年7月10日 9時39分

―[メンズファッションバイヤーMB]―

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第487回目をよろしくお願いします。
 今回はGU新作マストバイ。夏秋の新作がここ数日でズラッと発売されました。今回はそんな中から「これぞ!」と思えるアイテムを紹介します。

◆人気が再燃している「太めのチノパン」

・チノツータックバギースラックス(丈標準71.0~75.0cm) 2990円

・チノツータックバギースラックス+EC(丈長め80.0cm) 2990円

 Y2K(2000年前後のトレンドリバイバルのこと)とワイドパンツトレンドの中で、太めのチノパン人気が再燃してきました。ダウンタウンの浜ちゃんが昔穿いていたようなあのルードなアメカジスタイルです。さすがトレンドにうるさいGU、いち早くこうした動きを掴み新作をリリースしてきましたが……これが服好きが唸る出来!

 近年のGUは大人にも対応できるよう、過去のチープなモノ作りと訣別しトレンド感のあるデザインと安っぽく見えない服作りにシフトしてきています。が、そうはいっても所詮2000~3000円の服。

 使える素材や縫製工場に限界があり、スラックスやテーラードなどは「デザインはいいけど、素材はそれなり」なものが多く、相変わらずこだわりのある服好きからは一定の距離を置かれています。

◆何年も履き込んだような風合いを再現

 しかしながら、このチノパンはなかなかの出来。個人的に2024年のラインアップの中で今の所一番気に入っています。コットン100の厚手ツイルチノ素材を起毛させヴィンテージ古着のような暗めの発色と柔らかい質感に仕上げています。

 ユニクロもGUもチノパンというと硬めの素材で作りがちですが、こちらは珍しく洗いをかけて柔らかくした落ち感のあるもの。何年も履き込んだような風合いが再現できており、古着屋さんに並んでいてもまったくおかしくない。

 深めにタックが入ったゆったりルーズなシルエットも今っぽく、80年代のヴィンテージ古着のイメージ。

 ここに少しゴツめのブーツやローファーなどを合わせてジャストサイズのTシャツを合わせたY2Kなスタイルが今年の流れ。我々おじさんの青春時代00年頃のあの着こなしがまた戻ってきたのです。

◆トレンド感強めの厚底シューズ

・チャンキーソールローファー 2990円

 トレンドの厚底シューズ。GUもこの秋からチャンキーソールシリーズを開発、従来よりもさらに厚底でかつ自然な印象となる様に作られています。厚底といっても2種類あって、ジョージコックスのようなフラットソールと今回のようなヒールがあるセパレートソールの2つ。

 フラットソールとは靴底すべてが均等に厚いものでボリューム感が強くスニーカーのようなカジュアルな印象が強くなります。おそらく厚底苦手な方はこれを想像されるんじゃないかな。フラットソールの厚底は「盛ってる感」が強いので、ある程度慣れと着こなしのリテラシーがないと抵抗感があります。

 しかし、ヒールがあるセパレートソールの場合は、土踏まず部分が凹んでおり、凹凸があるため全面が分厚いわけではありません。そのためフラットソールに比べると厚底が目立ちにくくカジュアルな印象が軽減されるのです。

◆身長も足の長さも盛れて体型カバーに最適

 GUで展開されているチャンキーソールシリーズは今のところすべてこのフラットソールになっています。そのため大人が履いても抵抗感は少ないはず。

 さらにこのローファーは他モデルに比べるとトゥ部分が細く仕上がっているので、一見するとあまりボリューム感は少ない。店頭に並んでいるものを見るとそれなりに厚さがあるので「大丈夫かな……」と思うかもですが、足入れすると案外そこまでデカさを感じません。

 ワイドだけでなく、テーパードやストレートに合わせても違和感は少ないので、厚底初心者におすすめ。これを選べば、身長も足の長さも盛れて体型カバーにいいですよ〜。

◆接触冷感で真夏にも快適に過ごせる
・ドライポンチクルーネックT(5分袖) 1290円

 こちらは最近新色が登場、GUの中でもかなり売れてるようです。

 不思議なことに3年ほど前から僕はこのモデルをおすすめしていたのですが、その頃はまるで売れておらずセール品にガンガンかかってた。今年はトレンドがピシッとハマってるみたいで、売れに売れて新色追加に至っています。

 光沢のある表地のコットンは高級感がありますが、実は裏側はポリエステル糸になっており、快適。接触冷感など機能的な繊維になっているので真夏にも快適に過ごせます。

◆洗濯してもほとんどシワが残らない

 ただ、ポリの風合いが表に出ないようになっているため、天然繊維のコットンの風合いでポリエステルの快適性を楽しめる。

 洗濯をしてもシワがほとんどつかず、1000円程度で値段も手頃。これ悪いところがないんですよねえ……。

 長めの着丈で腰回りも隠せて、体型カバー効果も。新色はパープルカラーなど夏らしい少し色彩のあるものを展開。まだ未体験の人ぜひ非手にしてみてください。

◆異常な収納力を誇るカーゴショーツ
・ナイロンカーゴショーツ(セットアップ可能) 2290円

 機能性最強のカーゴショーツ。なんといっても異常な収納力。両サイドのポケットは二重構造になっており、さらにフラップとZIPつきでセキュリティも万全。

 バックにもポケットがあり、もちろん両サイドにはカーゴポケットとは別で手を突っ込むスラッシュポケットもあるため……合計で8つもある。さらにそれぞれかなり大容量になっているのでバッグがまったく必要ない。

◆機能性が高く、どんな天候でも対応可能

 さらに荷物をつっこめば当然ズリ落ちてくることも多くなるけれど、腰には片手でパッと調整が可能なアウトドア品には必須のウェイビングベルトを装備。生地も撥水性速乾性に優れたものでどんな天候でも対応可能、自宅でのケアも安心。形といいデザインといい素材といい値段といい……完璧。

 新色も登場しておりこれからのシーズンますますおすすめです。

 ちなみに「セットアップ可能」とありますが、色によってはトップスが用意されていません。ここだけ注意。

◆まるで高級ブランドのようなディテール
・レザーナローロングベルト 1990円

 最後は小物! レザー素材を使ったロングベルトですが、高級ブランドでよく見る「3点尾錠」になっています。

 バックルだけでなく、尻尾側にもシルバーパーツが使われており、高見えするデザイン。もちろん値段が値段なので使ってる素材はそれなりですが、パッと見は十分ブランドものに擬態できる。

◆シンプルな夏の装いではベルトが重要に

 タックインのスタイルが最近また多くなってきました。ベルトにもこだわりあるものを入れておくと見え方が少し違います。

 特にシンプルな着こなしが多い夏服においてはこうした小物使いが重要です。ぜひ取り入れてみてください。

 以上、GUの新作マストバイでした!

【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)

―[メンズファッションバイヤーMB]―

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