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元セクシー女優が「その後の人生」を語る。 過去がバレないようにする“意外な対策方法”

日刊SPA! 2024年7月13日 15時54分

 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。
◆元セクシー女優の「その後の人生」

 みんなが気になる、セクシー女優の引退後の生き方。華やかで個性的な職業であり、セカンドキャリアを築くのが難しいと囁かれるからこそ、人々は「その後の人生」に強く興味関心を寄せる。

 最近は、人前からすっぱり姿を消す“完全引退”ではなく、ビデオ出演を卒業しつつも表舞台に立ち続ける女優が増えた。しかしその一方で、業界と縁を切り、SNSも辞めて完全に姿を消すケースも昔と変わらず多い。

 やめた後は脚光を浴びることなく、ひっそりと生きたい。そんな彼女たちの暮らしぶりや過去バレ対策などを、取材を元に紹介していこう。

◆“ひっそりとしたい”セクシー女優引退後のセカンドライフ

 女優業が短命である事実を多くの人が理解しているせいか、デビューの段階で活動期間や目標金額を決めている人や、現在の仕事をステップに次へ進むことに興味がなく、「ある程度活動を続けて、満足したら引退しよう」と考えるタイプも少なくはない。

 もともと華やかな世界に憧れて業界入りしたのは良いものの、疲れてしまい、残りの人生をのんびり過ごしたいと考える女性だっている。散々数字に追われて、常に誰かと比べられる不安定な仕事なのだから、しがらみから解放されて自由に生きたいと思うのは当然のことだろう。

 そんな彼女たちは引退後、貯めたお金でつつましく暮らす。もう前には出ないと強く誓った元女優は水商売への転身もしないので、豪快に散財するような生き方を避け、社会に溶け込んでいく。

 貯金を頼りにダラダラとゲーム三昧のニート生活を送る人もいれば、企業に就職したり、実家に戻って家業を継いだり、なかにはパートナーと結婚して専業主婦を選ぶ人だっている。“ひっそり”と言っても無職を選ばない限りは、だいたいが一般社会で揉まれながら生きていくことになるだろう。

 現場の日々とオサラバしたら、これからは芸名ではなく本名で生きる時間。もう大多数からお姫様扱いされ、ちやほやされ続ける日は望めないのだから、その現実に違和感を覚えるタイプは早かれ遅かれ、再度人気商売の道にカムバックしてしまうこともあるとか……。

◆元セクシー女優の過去バレ対策には意外な選択肢も

 友達にも、家族にも、未来のパートナーや職場の人々に一切過去を知られたくない場合は、“バレ対策”をしなければならない。今までに出演したDVDの削除要請を出すのは基本中の基本で、SNSアカウントやファンサイトもすべて閉鎖。人によっては引退後もプライベートのSNSで一切自撮りを載せない、Facebookをやらない、そもそも身内以外(アカウント公開を)一切承認しないやらの徹底ぶりをみせるそうだ。

 それでも“バレ”に関しては完全に運。現役時代の作品や写真の無断転載は止められず、一度でも映像が誰かの目に触れたら、そのユーザーの記憶には少なからず残るだろう。こればかりはどうしようもないことだが、僅かな危険性でさえ回避したい人は整形でガラッと顔を変えて「アッ、あの人」の確率をも下げたがる。

 今までは黒髪清楚美少女で売られていたあの女優が、引退後はハイトーンのブロンドヘアで中華系インフルエンサーのような見た目に変化するのもあるあるな話。事務所の方向性により押さえつけられた欲が一気に弾けるのも理由の一つだが、バレ対策でキャラ変をする女性も少なくはないのだ。

◆バレを恐れて遠方に引っ越すケースも

 他にも日本から海外、東京から北海道など、遠方へ引っ越すケースも聞いた。ここまでいくと、もはや徹底ぶりが完璧すぎる。

 このように、バレ対策にも様々な方法があるらしい。今後を静かに過ごしたい人間からすると、外部の余計な茶々によって人生を妨害されたくないので、少しのリスクさえも許せない気持ちはよく理解できる。

「人気商売に就く人は承認欲求が強いから、前に出続けるよね~」なんて言われがちだけど、これは全員に当てはまる話ではないだろう。人気商売を選ぶ理由に「承認欲求」を挙げる人も確かに多いが、セクシー業界の場合は何より金銭問題が絡みがち。納得がいくくらい稼いだら潔くやめるのは、ある意味自然な流れかもしれない。

 刺激たっぷりの煌びやかな世界を一度でも経験すると、なかなか一般の世界には戻りづらいため、完全引退をして静かに暮らすのは大きな決断である。

 成人向けビデオに出る仕事をしていたからと言って、一生不幸なんてことはない。第二の世界で静かに、そして幸せに暮らしてほしいと勝手ながら思う自分がいた。

文/たかなし亜妖

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。

―[元セクシー女優のよもやま話]―

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