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ラブホテルの前で待ち構える妻に動揺した男性が「まさかの行動」に…。不倫専門探偵が見た壮絶現場

日刊SPA! 2024年7月17日 15時52分

 ドラマや漫画の題材にもはや当たり前のように使われている不倫ネタ。だが、その大概が「現実にそんな馬鹿なヤツいないだろう……」とツッコミを入れたくなるエピソードだと感じる人も多いのではないだろうか。
 だが、2年前から“不倫専門”を掲げ、年間1000件以上の相談、100件以上の調査活動を行っている探偵のまるこめ氏は、「現実の不倫も、第三者から見たら『アホか』と思うケースはザラにあります」と明かす。

◆50代の不倫カップルが河原でキス

「これからのシーズンでグッと増えていくのは野外での不倫です。辺鄙な場所の駐車場に車を停めてイチャついたり、もつれながら車外に出てきて森に消えていった……なんて現場もありましたね。なかには堂々と河原でキスする50代同士の不倫カップルもいて、『いい年して何してんねん!』と心の中でツッコミました(笑)」

 探偵のおもな仕事はとにかく不倫の証拠を集めること。そのため決定打となる写真が撮りやすい野外プレイは探偵としては助かる面はあるものの、「50代同士の不倫カップルのイチャイチャを見るために炎天下の中で野外待機するのは、本当に馬鹿らしくなります」とまるこめ氏はいう。

◆競技用のロードバイクで女性宅へ爆走

「不倫人(不倫している人のこと)の必死さが垣間見えるケースも多いです。たとえば、競技用のロードバイクを会社付近に隠し置いていて、仕事が終わるとそれでダッシュで不倫相手の女性宅に向かった男性も。

 僕は念のため用意していた折りたたみ自転車で追いかけることになったんですが、立ちこぎし続けないと追いつけないようなスピードで……。こうした事態に備えて日頃から鍛えているのでなんとか追いつけましたが、ロードバイクなんかで不倫すんなよって素直に思いました」
 
 ちなみに、その男はふだんは電車通勤だったこともあり、奥さんはそのロードバイクの存在をまるで知らなかったそう。

「不倫相手に1分1秒でも早く会ってコトに及び、少しでも早く帰宅して妻の不信感を軽減させようとするガチさがうかがえましたね」

◆2階のベランダから脱出を試みる不倫女

 まるこめ氏の調査により不倫の確証が得られると「現場に凸撃したい」と名乗り出る依頼主も多い。だが、まるこめ氏は基本的には「やめたほうがいい」と助言している。

「パートナーの不倫を見て依頼主が抱く感情は『殺したい』か『死にたい』のどちらかが大半。そんな感情を抱えたまま現場で冷静でいられる人は稀ですし、たいていロクなことになりませんから。ラブホテルの前で待ち構えていた奥さんに動揺した旦那が、大慌てで不倫相手を車に乗せてそのまま奥さんを轢き殺そうとした現場もありました」

 実際に凸した結果、まさにコントのような状況になったケースもあるとか。

「旦那が単身赴任先の自宅に、毎日のように女を通わせていた事例があったんです。僕らはある程度の証拠を掴んでいて、奥さんの意向で、旦那が不倫中の家の前で待機していました。しかし、その家は中から外がよく見えたようで、どうやら奥さんの待ち伏せがバレてしまっていたんです。

 とはいえ、その不倫女には子どもがいて、夕方には家に帰る必要があったらしく、気づけば裏手のベランダをまたいで脱出しようとしているのを目撃しました。2階の部屋で周囲には足場になりそうなものが転々としていたので、危険な行為ではなかったのですが、まるで漫画の一コマみたいなアホらしい現場でした」

◆裁判でも「俺は休憩してただけ」と主張

 決定的な証拠を押さえたあとは、不倫人たちの情けない言い訳を聞かなくてはならない。

「ラブホに入った写真を見せても、『2人で飲んでいたら気分が悪くなって、本当に休憩していただけなんだ』なんて戯言を抜かし続ける人もいます。ただ、慰謝料が請求できるのは確実な不貞行為があった場合で、争点はヤッたか、ヤッてないか。ラブホ内の行為まで撮影することはさすがに難しいため、この言い訳は意外と効果的なんです。

 けど、結局その言い訳のせいで示談ではまとまらず、裁判でまで『俺は休憩してただけなんだ!』といい続ける不倫人は、本当に頭のネジがはずれていると思いますね」

◆50代の不倫カップルが「だいちゅきだいちゅき♥♥♥」

 不倫の証拠の中には、見ているこちらが呆れるようなメッセージや手紙のやりとりであふれている。

「4,50代のいい年こいた不倫カップルが『だいちゅきだいちゅき♥♥♥』なんてやりとりをしているのは直視すると頭がバグりそうなので、いまでは無心で目を通すよう心がけてます。

 また、不倫人はやたらポエミーな人が多く、手紙に『君は僕の人生にとっての〇〇だ』といった、ラブソングかと思うような薄ら寒いことを平気で書き残していたり。最悪の場合、そうしたポエムが裁判所でさらされることまで考えたほうがいいかと思います」

 当事者からしたら笑い事ではないだろうが、傍からみたらイタすぎる不倫人たちの痴態。これらがいずれ白日のもととなる可能性があることを、少しでも心に留めておいたほうがいいだろう。

【まるこめ探偵】
2年前から“不倫専門”を掲げ探偵活動に従事。過去に相談を受けた件数は2000件以上。X(旧Twitter)は@marukometantei

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