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初めての彼女は30歳年上、しかも母の…「幼馴染はドン引きでした」小6で初めての“告白”

日刊SPA! 2024年7月18日 15時54分

 世の中には、さまざまなタイプの恋愛関係が存在するが、なかにはおいそれと人に語ることができないものもある。専門商社に勤務している沢田章介さん(仮名・26歳)は、親族にバレたら大問題になりかねない恋愛関係に悩んでいるという。
◆50代後半の“母の親友”となぜ…?

「自分の交際相手は、母の親友(50代後半)なんです。年齢で言うと、30歳くらい上です。母はもちろん周りの人間にも、母の親友と交際していることは話していません。唯一幼馴染にだけは話しましたが、ドン引きされましたね」

 沢田さんが母親の親友である沙織さん(仮名)と出会ったのは、20年以上前のこと。

「覚えているのは、幼稚園生のころのことですね。母を訪ねてうちに来た沙織さんを見て、幼心に『きれいな人だなあ』と思ったことを覚えています。彼女は『産まれたばかりの時に会いに行った』と言っているので、実際の出会いは物心が着く前になりますが」

◆小6で初めて告白するも…

 成長するにつれ、沢田さんも同年代の数多くの異性と接するようになった。その間、沙織さんへの想いは減るどころか、ますます強くなっていったという。

「沙織さんがうちに遊びに来る日は、ダッシュで家に帰っていました。少しでも彼女と話をしたくて、母と話しているのに無理やり学校で起きたことを話したりしましたが、沙織さんはそういうウザい小学生のムーブにも嫌な顔ひとつせず話を聞いてくれるんです。母と舞台を見に行く時に自分も誘ってくれたりもして、彼女と過ごす時間が増えていくたびに、どんどん彼女への想いが募っていきました」

 想いが募るあまり小学6年生の頃に思い切った行動にでる。

「母と遊びに行ったことがあって彼女の家は覚えていたので、電車を乗り継いで彼女の家にいき、『僕と付き合ってください』と告白しました。もちろん断られましたが、沙織さんは『うれしい』と言って抱きしめてくれました。悲しかったものの、抱きしめてくれたことと『まだ子供だから付き合えない』と言われたことはその後ずっと頭に残っていました」

◆気を引くために中高はテニスに打ち込む

 中学・高校と進学していく中で、沙織さんに振り向いてもらうために没頭したものがあったという。

「沙織さんは、学生時代テニス部に所属していて、母ともよくテニスをしていました。それで、中学に入ってからはテニスに打ち込みました。少しでもテニスの腕前を彼女に褒めて欲しい一心で練習し、高校の時は市の大会で優勝して、県大会でも上位に入れるようになりました」

 沢田さんは再び勝負に出る。

「沙織さんに『全国大会に出場したら、付き合ってほしい』とお願いしました。ガムシャラに練習して、県の上の地域別の大会でも上位に入って全国大会に出場して告白しましたが、結局、断られてしまいました」

 それでも諦めなかった。

「前世で何かあったんじゃないかと思うぐらい彼女のことが好きなんです。沙織さんが結婚するまでは、自分にも可能性があると信じて、チャレンジし続けました」

◆「同じ大学」に受かったことでついに…

 次の勝負に設定したのは大学受験だった。

「沙織さんは某難関校出身で、『絶対に同じ大学に通う』と決めていました。ただ、テニスに没頭していた自分にとってはかなりハードルが高い勝負でした……。テニス部を引退してからは死に物狂いで勉強に打ち込みました。一浪してなんとか合格できたんですが、正直、期待はしていませんでした。でも、合格の報告をして告白したら……OKをもらえたんです」

 沢田さんが18歳を過ぎていたこと、そして自分のためにこれだけ多くのことを賭けてくれたんだから、想いに応えたいというのが、交際を承諾してくれた理由だったという。

「交際してから7年経ちますが、今も続いています。彼女の考え方や、誰にでも優しいところを尊敬していて、いまだに交際できていることが夢なんじゃないかと思うぐらいです。彼女との関係については言うことない感じですね」

 だが、解決する必要がある大きな悩みもある。

「母は自分に長年付き合っている彼女がいることに気づいています。ですが、まさかそれが自分の親友だとは思ってなくて、『ちゃんと結婚のこととか考えなさいよ』と言ってくるんです。彼女とは結婚したいですし、するなら早い方が良いと思っています。でもどうしても母に言い出せなくて……」

 親友が自分の息子と付き合っているという事実に母がどう反応するか。母が大事にしている長年の親友関係を壊してしまうのではないかという不安から先に進むことができず、苦悩する日々を送っているという。

<TEXT/和泉太郎>

【和泉太郎】
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め

―[奇妙な男女関係]―

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