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『ドラクエ3』『ロマサガ2』のリメイクも。“over35”なら涙する「2024年下半期」注目ゲーム7選

日刊SPA! 2024年7月21日 8時51分

―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―

 今年の年末にはSwitchの後継機が噂されていますが、まだまだ現世代機向けのゲームも枯渇することなく、下半期にも話題のタイトルが目白押しです。
 今回は、35歳以上のユーザーなら「懐かしい!」と思わず胸が熱くなる、下半期発売予定のタイトル7本をご紹介します。みなさんはどのゲームに注目していますか?

◆映画の感動がオープンワールドで味わえる

●『スター・ウォーズ 無法者たち』8月30日発売予定
PS5、Xbox Series X/S、PC/ユービーアイソフト

 1980年公開の映画『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』と1983年公開の『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の間の時代を描く、『スター・ウォーズ』初のオープンワールドアクションアドベンチャー。

 ゲームオリジナルの主人公、ならず者の女性ケイ・ヴェスを操り、銀河系の犯罪シンジケートからミッションを受けて成り上がっていきます。帝国軍の戦闘機タイ・ファイターとドッグファイトしたり、犯罪王ジャバ・ザ・ハットが支配する砂漠の惑星タトゥイーンを探索したり……。シリーズファンならグッと来るシチュエーション満載です。

◆名作推理アドベンチャーがフルボイスでリメイク

●『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~』9月12日発売予定
Nintendo Switch、PC(Steam)/ジー・モード

 こちらは40代、50代には感涙もののコマンド式推理アドベンチャー『オホーツクに消ゆ』(PC版1984年/ファミコン版1987年)のリメイク版。もともとシナリオを手掛けたのは『ドラゴンクエスト』シリーズの堀井雄二氏。『ポートピア連続殺人事件』に続く「堀井ミステリー三部作」の第2作に当たります。

 リメイク版はグラフィックを刷新し、全編フルボイスに! 新たに、2024年を舞台にした堀井雄二氏監修の完全新作ストーリーも収録されています。めぐみに刑事のシュン、ルブランにわごとおんせん、懐かしいですね!

◆人気サウンドノベル完結編の移植

●『かまいたちの夜×3(トリプル)』9月19日発売予定
Nintendo Switch、PS4、PC(Steam)/スパイク・チュンソフト

『弟切草』に続くサウンドノベルとして1994年に発売された『かまいたちの夜』。推理作家の我孫子武丸氏による、ホラーとミステリーが融合したシナリオが口コミで大ヒットし、当時はサウンドノベルブームが巻き起こりました。

『かまいたちの夜×3』は2006年にPS2で発売されたシリーズの完結編。初代と続編『かまいたちの夜2』のメインストーリーも収録されています。今回の移植版は当時とほぼ同じながら、初代スーパーファミコン風ドット文字に切り替え可能。BGM全74曲のサウンドプレイヤーも搭載されています。

◆物哀しいサイコロジカルホラー復活!

●『サイレントヒル2』10月8日発売予定
PS5、PC(Steam)/KONAMI

 2001年にPS2で発売されたサイコロジカルホラー『サイレントヒル2』は、シリーズ屈指の傑作と評されるタイトル。亡き妻の思い出の場所を求めて霧のゴーストタウンを彷徨う男の物語は、味わい深いものがありました。シリーズの名物クリーチャーである「三角頭」の登場もここから。

 フルリメイク版となる今回は、グラフィックが一気に進化し、よりリアルで臨場感たっぷり。原作では行けなかった場所も探索できるようになっています。恐怖とともに深い物語に一層没入できそうです。

◆スクウェア黄金期のRPGがフルリメイク!

●『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』10月24日発売予定
Nintendo Switch、PS4、PS5、PC(Steam)/スクウェア・エニックス

 1993年にスーパーファミコンで発売された『ロマンシング サ・ガ2』。バレンヌ帝国の歴代皇帝として、伝説の七英雄との戦いに挑んでいきます。戦闘中に頭上で電球がピカッと光って新たな技を覚える「閃きシステム」はここが初出。後継者を自分で選び、皇帝の能力を継承していくフリーシナリオは、歴史を紡ぐ醍醐味が味わえました。

 今回のフルリメイクは、キャラクターや背景などを3Dグラフィック化。フルボイス化もされています。また、サブ要素の「都市開発」のリニューアルなど、システム面も改良されています。難易度も3段階から選べます。

◆マリオ兄弟のRPG、久々の新作

●『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』11月7日発売
Nintendo Switch/任天堂

 2003年にゲームボーイアドバンスで発売された『マリオ&ルイージRPG』は、その名の通り兄弟が主役のRPG。アクション性あるゲームシステムにも、コミカルなかけあいにも2人の協力感が活かされ、ファンの心を掴んでいました。

 もともと開発元だったスタジオ「アルファドリーム」が2019年に破産し、シリーズの継続が危ぶまれていましたが、今回は9年ぶりとなる完全新作。兄弟の力を合わせて海に漂流する未知の島々を冒険していきます。

◆受け継がれるロトの物語

●『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』11月14日発売予定
Nintendo Switch、PS5、Xbox Series X/S、PC(Steam、Windows)/スクウェア・エニックス

 1988年にファミコンで発売されたロト三部作完結編『ドラゴンクエストIII』。発売日には販売店前に行列ができ、小学生が学校を休んだり、不良にカツアゲされたりと社会現象ともなりました。

 今回は『オクトパストラベラー』シリーズなどで培われた、ドット絵と3DCGを融合させたグラフィック表現「HD-2D」を採用。また、おなじみのコマンド式戦闘ではバトルスピードの切り替えが可能になるなど、より遊びやすくなっています。当時は踏み切れなかった”遊び人”だらけでクリアを目指すのもいいかもしれません。2025年には『ドラゴンクエストI&II』リメイク版も発売予定です。

 以上7作品を紹介してきました。あの『ファミ探』の完全新作『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』が8月29日に発売されるという情報も飛び込んできて、下半期は”懐かしい”の嵐。すっかり身も心も大人になった今だからこそ、かつての名作の新たな魅力に気付けるかもしれません。

<文/卯月鮎>

【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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