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江籠裕奈が2ndシングルに込めたアイドル像「落ち込んでいるときでも、何とかかわいくステージに立つ」

日刊SPA! 2024年7月26日 15時50分

 7月31日(水)に江籠裕奈が2ndシングル「プリンセステイラー」をリリース。表題曲はすべての“かわいい”とその陰に隠れたネガティブな感情を歌った楽曲になっていて、江籠はカップリング曲を含めた全3曲で歌詞を手掛けている(※表題曲は共作)。今回は作詞をはじめとした楽曲のことを中心に、SKE48卒業後初めてソロでフェスに出演した感想など、話を聞いた。
◆自身のアイドル像に沿った表題曲に

――今回の表題曲「プリンセステイラー」は、「“かわいい”に潜むネガティブな感情も込めた」楽曲とのことですが、具体的にどんなことを描いた曲なんでしょうか。

江籠 元々完成したものをいただいた楽曲なんですけど、共作という形で私も歌詞を書かせてもらいました。アイドルを12年やってきたからこそ歌える二面性みたいなものを歌ってほしいということで作っていただいたんですけど、ちょっとダークな面が強かったというか、私のアイドル像と一致していない部分があったので。もっとポップというか、「プリンセスだって苦労してるんだよ」という方向に変えさせてもらいました。

曲名は“かわいい”の象徴としての「プリンセス」と仕立てるという意味の「テイラー」を合わせた造語です。自分に自信がないときでもかわいくステージに立ちたいと思っているし、落ち込んでいるときも何とかかわいくステージに立つんだというのはSKE48にいたときから思っていたので、そういう「それでもかわいくステージに立つんだ」という思いを歌った楽曲になっています。

――そのポップな感じとダークな感じというのが、2パターンのジャケット写真にも表れていますね。

江籠 それもありますし、今回のカップリング曲がかわいい曲と失恋ソングなので、かわいい曲の方に明るいジャケ写、失恋ソングの方にはダークなジャケ写って使い分けができたら面白いよねっていう狙いもありました。「プリンセステイラー」は3月のバースデーライブで一足先に披露したんですけど、見ていた衣装さんがイメージを膨らませて衣装を2パターン作ろうと考えてくれていて、それとたまたまマッチしました。

――江籠さん自身の“陰”と“陽”を説明するとしたらどうなりますか?

江籠 プライベートが“陰”で、こういう衣装を着ているときが“陽”です。

――わかりやすくオンオフ(笑)。

江籠 本当にそうです(笑)。家から出るということがオンなので、予定がなければ何もしたくないですね。旅行に行きたいとかも思わないです。

◆「“どこがこの曲としての正解なのか”というのは毎回考えます」

――カップリング曲のかわいい曲の方、「時々ドキドキ」はどういうところから歌詞を書き始めたんでしょうか。

江籠 普段は歌詞を書いてからタイトルを決めていて、タイトルをどうしようかというのが一番悩むところでもあるんですけど、この曲は歌詞より先にタイトルが思い浮かんで、そこからイメージを膨らませて歌詞を書きました。SNSでの駆け引きを書いた曲です。

――ちなみに、江籠さんが最近ドキドキしたことは?

江籠 井上瑠夏ちゃんの話なんですけど、「この日とこの日空いてますか?」って感じでLINEがきたんですよ。ちょうど両方空いてたので、「どっちも大丈夫だよ」って送ったら、直後に「ごめんなさい! どっちも仕事でした!」って返ってきて、「え、どういうこと!?」ってビックリしてドキドキしました(笑)。

――井上さんといえば、先日写真集の発売が発表されましたけど、報告を受けたりはしましたか?

江籠 卒業してからも一番と言っていいくらい連絡を取ってるし、仲良くしている後輩なので、撮影に入る前に教えてもらいました。地元の熊本で撮れることを喜んでたけど、「どうしよう~」って言ってましたね(笑)。撮影が終わったらおいしいものを食べに行こうねって話をしました。発売はまだ先ですよね?

――11月13日(水)発売ですね。

江籠 私が写真集を出したときにるーちゃんが買ってくれたりもしたので、私もしっかり買いたいと思います(笑)。

――失恋ソングというもう1曲のカップリング曲「雨上がりだ」ですが、歌詞の一人称が“僕”の曲は初めてだと思います。書く際に考えたことなどはありますか?

江籠 自分の気持ちが込めやすいから、グループにいたときから“私”という一人称で歌っている曲がやりやすかったし、好きだったんですよ。それもあって、これまで書いた曲は“私”が多かったんですけど、今回はこういうことをイメージして作ろうと思ったときに、これは違うなと思って。自然な流れで“僕”になりました。

元々絶対に“私”で書くというこだわりがあったわけではなかったので、たまたまという感じではあるんですけど。歌うときのことを考えても“僕”の方がしっくりくるなと思って。

――歌っているときのことを考えてというのは、プレーヤーの方じゃないとわかりづらいところかもしれませんね。

江籠 毎回書いたらディレクションをしてくれている方に提出していて、「時々ドキドキ」はかわいいのが好きだからということもあって一発OKだったんですけど、「雨上がりだ」は「こっちの方がいいんじゃない?」「こういう意味があるからこれがいいです」っていうやりとりがあって、すごく作詞家みたいなことをしてるなって思いました(笑)。

結局自分で歌うから、いろいろなことを踏まえて「雨上がりだ」も自分が最初に書いたものになったんですけど、めっちゃ難しいなって思いますね。「こっちの方が分かりやすい」とか「でもこれには意味を持たせたい」とか、やっぱり聞く人によって意見は違いますし、私とディレクターの方の2人しかやりとりはしてないけど、他の人が聞いたらまた違う意見になるかもしれないから、そういうところはすごく難しいです。「どこがこの曲としての正解なのか」というのは毎回考えます。

◆「私らしくライブをして、ちょっとでも印象を与えることができたら」

――パフォーマンスの面では、6月に「IDOL CONTENT EXPO @アイコン12周年祭Premium Circuit LIVE!!!」に出演されましたが、SKE48を卒業してから外部のライブに出るのは初めてでしたよね?

江籠 これまでもソロで出演したことはあったんですけど、自分の曲だけでっていうのは初めてでした。私もファンの方もライブでどう盛り上がるかっていうのはまだ試行錯誤している中でのフェスだったんですけど、ファンの方もたくさん来てくれていたし、最近会えなかった方とか初めての方も来てくれてすごく盛り上げてくれたので、時間いっぱい曲をやってすごく楽しかったです。

――サーキット型のフェスということで江籠さんのことを知らない人もいた中で、どうやって巻き込んでいこうとか、ステージに立ちながら考えたことはありましたか?

江籠 来た人全員に楽しんでほしいけどそうならないのがフェスだっていうのは、グループにいたときからわかっていたので、楽しんでもらえるのが一番ですけど、私は私らしくライブをして、見てくれた方にちょっとでも印象を与えることができたらいいなって思っていました。ここからだよねという感じで。それでも盛り上がってくださっていたので、それはうれしかったですね。今後もたくさん出演が決まっているので、これからです。

――あと、話は逸れるんですが、以前から江籠さんが礼賛(ラランドのサーヤがボーカルを務めるバンド)を好きだと言っているので、ちょっとそれについてもお聞きしたいんですが。

江籠 お笑いとかはあんまり見ないんですけど、たまたまYouTubeでニシダさんをベランダに追い出して、室内でサーヤさんが言っているニシダさんの悪口を5個当てないと戻ってこられないっていう動画を見て、それが面白くてラランドさんにハマりました。出ているテレビやYouTubeを見たり、いろんなことで楽しませてくれるから、結構長くハマってる気がします。

――正直、江籠さんのイメージとは違う気がしていて(笑)。

江籠 このあいだ「爆爆」という単独ライブがあったんですけど、それは当たらなかったので配信で観て、5月にボトムライン(名古屋)であった礼賛のライブには行きました。チケットを取ったのが2023年の11月くらいだったんですけど、その頃はまだSKE48の活動と並行しながらソロのことも動き始めたりして一番忙しい時期だったから、これのために頑張ってたんだなと思ったら、めっちゃ感動して泣けました(笑)。

――最後に、今年の夏やりたいことを教えてください。

江籠 もう既に暑いの嫌だなって思ってるんですけど(笑)。お仕事で言ったらこの曲が発売されるのもそうですし、8月31日(土)ワンマンライブがあったり、グループにいたときから夏が一番忙しかったけど、変わらず忙しい夏になりそうだなって感じがします。

プライベートは、私が仲良くしていた後輩の井上瑠夏ちゃんと岡本彩夏ちゃんとのグループLINEがあるんですけど、かき氷を食べに行こうと言っているので、行けたらいいなと思います。アクティブなことじゃなくて、店内でかき氷を食べて涼むくらいがちょうどいいです(笑)。

取材・文/須田紫苑 撮影/後藤 巧

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