“インスタグラビアの女王”とも呼ばれるグラビアアイドルの似鳥沙也加が30日、セカンド写真集「colon:」を発売する。ヒット作となった前作「Ribbon」の発売から2年。今作では初めての海外撮影に挑み、前作よりも大胆かつ過激な一面を見せる。その裏には似鳥のポリティカル・コレクトネスによるグラビア規制への苦悩があった。
◆フォロワー100万人「インスタグラビアの女王」
グラビアではクールな美しさを見せるが、会うと触れれば壊れそうなほど繊細な印象を受ける。幼少期から人見知りで、自分に自信があるタイプではない。
2016年、自身が考案したハッシュタグ「#インスタグラビア」が話題となり、メディアには「インスタグラビアの女王」と称されている似鳥。現在インスタのフォロワー数は100万人を超える。
2022年に発売されたファースト写真集「Ribbon」は5度の重版というヒット作となった。ただ「自信はつきましたか?」と質問すると「いえ、何も変わってないです」と首を振った。
◆写真集発売で海外からも大きな反応
発売から2年たった今も写真集は反響を呼び続けている。
「海外の方が『Ribbon』を持った写真をDMで送ってくれるんです。作品を通して、まだ伝えられてることがあるのかなと感じています」
SNSで人気を得たこともあり海外、特にアジアでの人気も高い。今回はセカンド写真集の発売に合わせて台湾人ファンのツアーも検討されているという。
◆「誰も私を知らない」グアムで開放的に
新作の撮影地はグアムだが、意外なことに似鳥にとっては初めての海外旅行。「パスポートを取ることからスタートしました。英語の勉強も始めたんですが、まだ単語レベルです(笑)」とらしさを見せる。
初の海外でのグラビア撮影は似鳥にも変化を及ぼした。
「日本では人目が気になったりして、どこか少し緊張しながら生活しているので、誰も私を知らないし、私も誰も知らない世界というのが初めてで、少し肩の力が楽になる感覚がありました。海辺で夕日を見ていて、悩みや自分自身がちっぽけだなと感じました」
前作が大胆ながらも女性らしさが前面に出た「柔」の写真集としたら、今回は「剛」の写真集だ。帽子のポンポンのみでバストを隠すショット、海外のストリップバーでのバニー姿など攻めたグラビアが多い。
「海外での撮影に合わせて、前作よりもお肉をつけていきました。胸の張りやお尻のボリューム感がアップしています。ファーストは性格が弱い自分をそのまま表した感じですが、セカンドはファーストよりも少し強い表情を意識しました」
◆「グラビア」へのSNSの規制が強まっている
そんなセカンド写真集で気になることがあった。発売の発表の際に似鳥が寄せた言葉に「SNSなどの規制が変わっていっている今、私らしい写真をこれからの時代、どう表現して発信していけるのか、改めて考える時期にきていると感じていました」とグラビアへの悩みがのぞいたからだ。
その裏にはインスタグラムの変化がある。
「最近、インスタグラムにあげる写真が、どんどん弾かれるようになったんです。過去の写真についても『これを消さないとあなたは今検索されませんよ』とピックアップされる状態になっていて。だから毎日チェックしないと分かんない状態なんです」
ポリコレの影響でグラビアに対する風当たりは強くなっているが、それが直撃した格好だ。
◆アカウントをBANされる可能性も
「先日、一人でホテルに行って写真をいっぱい撮ったんですけど、その写真全部に警告が来たんです。キャミソールからちょっと谷間が見えるくらいの写真でも消されてしまって…。ファンの皆さんとのつながりがなくなってしまうので、アカウントをBANされるのが一番怖い。
でも自分が好きじゃない、グラビア感のない写真をあげたいとも思わない。だから不安だけど、これは大丈夫かなって肌色を暗くしたりして写真をあげています」
◆好きな写真をあげられなくなってしまった
厳しくなるSNSの規制はセカンド写真集にも大きな影響を与えている。
「『Ribbon』の時は写真をインスタに全部載せられたんですけど、セカンドに関しては表紙も載せられないんです」
インスタでのグラビアは、口下手な彼女にとっての大事なコミュニケーション手段でもある。
「インスタが狭まって、好きな写真をあげられなくなってから、日常の楽しみが一個なくなって、穴が空いた状態でずっと過ごしてます。『表現する場がなくなったら…』と心配にもなって。最近のモヤモヤもあってセカンド写真集では思い切り弾けた感じがあります」
◆グラビアができていることは奇跡
似鳥はもともと芸能界自体への興味はなく、表現者としての意識が強い。もしインスタで全くグラビアができなくなったらどうするのだろうか。
「来年再来年のことも考えてない性格なんです。なのでインスタがアカBANされたら、その時考えようっていう感じもあって。『ああ、受け入れ先がないな』となったら、他に楽しいことを探しにいくっていうのが私っぽいと思うし。その時になったら色々判断していこうって思ってます」
今は先のことは考えず、大切なファンのためにもグラビアを続けていく。
「自分が生きて、今ここにいて、なんでか分からないけれどグラビアができている。それって奇跡なことだと思っているので、私のグラビアをしっかり残したいと思います」
【徳重龍徳】
大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年に外資ウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを多数担当。その後、某テレビ局のウェブメディアの編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆するほか、グラビア評論家としても活動している。Xアカウント:@tatsunoritoku YouTube:www.youtube.com/@gravurebanashi
◆フォロワー100万人「インスタグラビアの女王」
グラビアではクールな美しさを見せるが、会うと触れれば壊れそうなほど繊細な印象を受ける。幼少期から人見知りで、自分に自信があるタイプではない。
2016年、自身が考案したハッシュタグ「#インスタグラビア」が話題となり、メディアには「インスタグラビアの女王」と称されている似鳥。現在インスタのフォロワー数は100万人を超える。
2022年に発売されたファースト写真集「Ribbon」は5度の重版というヒット作となった。ただ「自信はつきましたか?」と質問すると「いえ、何も変わってないです」と首を振った。
◆写真集発売で海外からも大きな反応
発売から2年たった今も写真集は反響を呼び続けている。
「海外の方が『Ribbon』を持った写真をDMで送ってくれるんです。作品を通して、まだ伝えられてることがあるのかなと感じています」
SNSで人気を得たこともあり海外、特にアジアでの人気も高い。今回はセカンド写真集の発売に合わせて台湾人ファンのツアーも検討されているという。
◆「誰も私を知らない」グアムで開放的に
新作の撮影地はグアムだが、意外なことに似鳥にとっては初めての海外旅行。「パスポートを取ることからスタートしました。英語の勉強も始めたんですが、まだ単語レベルです(笑)」とらしさを見せる。
初の海外でのグラビア撮影は似鳥にも変化を及ぼした。
「日本では人目が気になったりして、どこか少し緊張しながら生活しているので、誰も私を知らないし、私も誰も知らない世界というのが初めてで、少し肩の力が楽になる感覚がありました。海辺で夕日を見ていて、悩みや自分自身がちっぽけだなと感じました」
前作が大胆ながらも女性らしさが前面に出た「柔」の写真集としたら、今回は「剛」の写真集だ。帽子のポンポンのみでバストを隠すショット、海外のストリップバーでのバニー姿など攻めたグラビアが多い。
「海外での撮影に合わせて、前作よりもお肉をつけていきました。胸の張りやお尻のボリューム感がアップしています。ファーストは性格が弱い自分をそのまま表した感じですが、セカンドはファーストよりも少し強い表情を意識しました」
◆「グラビア」へのSNSの規制が強まっている
そんなセカンド写真集で気になることがあった。発売の発表の際に似鳥が寄せた言葉に「SNSなどの規制が変わっていっている今、私らしい写真をこれからの時代、どう表現して発信していけるのか、改めて考える時期にきていると感じていました」とグラビアへの悩みがのぞいたからだ。
その裏にはインスタグラムの変化がある。
「最近、インスタグラムにあげる写真が、どんどん弾かれるようになったんです。過去の写真についても『これを消さないとあなたは今検索されませんよ』とピックアップされる状態になっていて。だから毎日チェックしないと分かんない状態なんです」
ポリコレの影響でグラビアに対する風当たりは強くなっているが、それが直撃した格好だ。
◆アカウントをBANされる可能性も
「先日、一人でホテルに行って写真をいっぱい撮ったんですけど、その写真全部に警告が来たんです。キャミソールからちょっと谷間が見えるくらいの写真でも消されてしまって…。ファンの皆さんとのつながりがなくなってしまうので、アカウントをBANされるのが一番怖い。
でも自分が好きじゃない、グラビア感のない写真をあげたいとも思わない。だから不安だけど、これは大丈夫かなって肌色を暗くしたりして写真をあげています」
◆好きな写真をあげられなくなってしまった
厳しくなるSNSの規制はセカンド写真集にも大きな影響を与えている。
「『Ribbon』の時は写真をインスタに全部載せられたんですけど、セカンドに関しては表紙も載せられないんです」
インスタでのグラビアは、口下手な彼女にとっての大事なコミュニケーション手段でもある。
「インスタが狭まって、好きな写真をあげられなくなってから、日常の楽しみが一個なくなって、穴が空いた状態でずっと過ごしてます。『表現する場がなくなったら…』と心配にもなって。最近のモヤモヤもあってセカンド写真集では思い切り弾けた感じがあります」
◆グラビアができていることは奇跡
似鳥はもともと芸能界自体への興味はなく、表現者としての意識が強い。もしインスタで全くグラビアができなくなったらどうするのだろうか。
「来年再来年のことも考えてない性格なんです。なのでインスタがアカBANされたら、その時考えようっていう感じもあって。『ああ、受け入れ先がないな』となったら、他に楽しいことを探しにいくっていうのが私っぽいと思うし。その時になったら色々判断していこうって思ってます」
今は先のことは考えず、大切なファンのためにもグラビアを続けていく。
「自分が生きて、今ここにいて、なんでか分からないけれどグラビアができている。それって奇跡なことだと思っているので、私のグラビアをしっかり残したいと思います」
【徳重龍徳】
大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年に外資ウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを多数担当。その後、某テレビ局のウェブメディアの編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆するほか、グラビア評論家としても活動している。Xアカウント:@tatsunoritoku YouTube:www.youtube.com/@gravurebanashi