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「お金に困らない60代」になった人は“若い頃から続けている3つのこと”

日刊SPA! 2024年7月30日 15時50分

 物価上昇が続く中、「老後資金は4000万円が必要」との新たな見解が話題になった。だが、資産運用の専門家である鳥海翔氏は、「お金がなくても困っていない人はいる」と語る。老後を安心して迎えるために、お金に困らない60代の共通点を鳥海氏に教えてもらった。
◆お金に困っていない60代の特徴は?

 YouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」で、資産運用や保険、社会保障制度など、お金に関する解説を行っているほか、家計改善・資産運用のコンサルティングも手掛けている鳥海氏。

 多くの相談に乗る中で、鳥海氏が見出した60代でお金に困っていない人の特徴は下記の3パターンだという。

①お金がめちゃくちゃある人(収入が多い、投資に成功している)
②お金を使わなくても満足できる人
③その両方

 当然ながら、多くの人は①を目指して仕事や資産運用に励んでいるだろう。だが、鳥海氏は「お金持ちになるのは限界がある」と語り、こう続けた。

「収入が多いと言ってもソフトバンクの孫正義並みに稼ぐことはできませんし、投資に成功するといっても伝説の投資家、ウォーレン・バフェットみたいなリターンを出し続けることはできません。

若いうちから投資を始めて、お金に余裕のある生活を目指すべきですが、資産運用を行いながら、②の『お金を使わなくても満足できる』状態にしていかないと、お金に困らない人になるのは難しい」

◆人はお金を使わなくても満足できる

 鳥海氏によると、「お金がめちゃくちゃある人の中には、お金を使わないと満足できない人もいれば、お金を使わなくても満足できる人がいる」という。

「目指すべきは後者のタイプ。お金があっても使わなくて満足できる生活なら、年を取ってもお金に困ることはまずありません。たとえ収入が低かったり、資産運用をしていなかったりしても、お金を使わなくても満足できるのであればそれでいいと思います。

 今はスマホ1台あれば相当のことができますし、高級料理なんて食べなくても安くて美味しいものはたくさんありますから」

 お金を使わなくても満足できる人になれるかどうかは、「自分があるかどうか」だと鳥海氏は指摘する。

「お金を使わないと満足できない人は、総じて他人が何をしてくれるか、他人に何をしてもらえるかで満足度を満たしている印象です。自分で何をするのかではないので、いわば自分がない。もしかしたら自信がないのかもしれません。

 他人に見返りを求めるためにはどうしてもお金が必要になるので、他人にお金を使わない趣味を見つけるべき。今の時代、お金をかけなくても、クリエイティブでエキサイティングなことはいくらでもできます」

◆収入アップや資産運用の成功に必要なものは…

 とはいえ、できることならお金持ちになりたい人が多いはず。そのために必要なことを鳥海氏に聞いたところ、「自分があるかどうか」に加えて、「勉強しているかどうか」も大事だと教えてくれた。

「収入を上げるにしても、資産運用を行うにしても、何が正しくて何が間違っているのかを正しく判断できる必要があります。闇雲にやっても収入は上がりませんし、資産運用で成功することはできません。

総じて収入が高い人は、そもそもなにかしら過去に努力してきた人であったり、今努力している人だったりする。資産運用もそうです。銀行や証券会社にお任せしてる人で、お金が増えてる人をあまり知りません」

◆お金がなくても立て直せる可能性はある

 自分には勉強は無理だし、出世も見込めないからと諦めるのは早計だ。立て直せる可能性は十分にある。

「まず現金がある人。これまで資産運用をしていなくても、ちゃんとYouTubeや本などでちゃんと学んで指示通りにやれば、ある程度はなんとかなるはず。運用資金は1000万円程度あるのが理想ですが、運用資金が少ない場合も、やらないよりはやったほうがいいと思います」

 また、頭と心と体が健康な人は、趣味が収入につながるケースも。

「好きなことを見つけることで趣味が高じて収入を増やせるかもしれませんし、たとえ収入を増やせなくても、お金のかからない趣味なら支出を減らせる可能性があります」

【60代でお金に困らない人になるための3か条】
・お金持ちになれる人は少ないと自覚する
・お金を使わなくても満足できる状態を目指す
・お金に困っていない人は「自分がある」「勉強をしている」人たち

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