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男女3対3のBBQ合コンで「奉行ウザい」と大ひんしゅく…材料費3万円、肉を焼く順番まで決めていた31歳男性の悲哀――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! 2024年8月3日 8時45分

夏は恋の季節、そこで過去5万本の記事より反響の大きかった恋にまつわる記事をピックアップ!(初公開2022年8月13日 記事は取材時の状況) *  *  *

 野外でも楽しめるBBQは“出会いの場”として定番でもあるが、なかには「失敗してしまった」という男女も……。

◆【ケース①】張り切りすぎてヒンシュクを買った“BBQ奉行”の顛末

 都内の焼肉店はほぼ網羅したと豪語するマコトさん(31歳・仮名)は、「肉好きが災いして悲惨な目に遭った」とうなだれる。

 7月初め、マコトさんは、都内某所で男女3対3のBBQをすることになった。

「食材は全て自分たちで持ち込む感じで、女の子たちと僕は初対面だったんですが、写真を見る限りかなり可愛かったのでとっても張り切ってました」

 マコトさんは焼肉を食べ歩いているだけではなく、「コロナ禍でお取り寄せにもハマって(笑)。今はかなり情報通なんです」と自負する。

 以前、仲間たちと行ったBBQでは、肉関連を仕切り、参加者にかなり感動されたという。

「だから今回もBBQを成功させよう! 女の子たちにいいところを見せて、あわよくば彼女ができないかなぁ〜なんて考えてました」

◆焼く順番も決めていたのに…

 6人分の選りすぐりの肉や海鮮、こだわったタレなども揃え、万全の体制で当日を迎えた。まずはみんなで乾杯し「そろそろやるか」と腰をあげたときだった。

「女の子の1人が『うちがやるよ〜』と、いきなりホルモンを焼き出したんです。ホルモンが1発目なんてありえない。僕は鉄板のことも考えて、順番も決めてあったから発狂しそうでした」

 とはいえ、焼き始めたホルモンを網から救うわけにもいかず、トングを奪ってそのまま仕上げたそうだ。しかし、微妙な反応が戻ってくる。

「絶妙のタイミングでお皿に出したのに『コレ、まだ生じゃない?』と言って再び焼き始めて。最高級のホルモンを丸焦げにした挙げ句、『苦い』って言われたんです。“お前が焼きすぎなんだよ!”って内心思いましたが、まぁ我慢して『僕に任せて』とその後は主導権を握れたんですが……」

 マコトさんが最後まで美味しく食べられるように焼くようにしたが、みんなの酔いがまわるにつれて、思い通りにはいかなくなる。

◆「あのBBQ奉行うざい」に大ショック

「端っこで作ってたローストビーフを勝手に網から出して、そこでエビを焼き始めたり……すごく美味しいカルビを焼いたのに『赤身しか食べたくなぁい』と言われたり。こっちは必死で色々やってるのに、みんな好き勝手やりたい放題で」

 結局、女性の1人が「各自好きにやらない?」と言い、それぞれが食べたいものを自由に焼くことになってしまったそうだ。これだけでマコトさんはテンションだだ下がりだったそうだが、後日談を友人に聞かされてさらに落ち込んでしまうことになる。

「幹事の男に聞いたんですが、僕は女の子に『あのBBQ奉行うざい』と言われてたそうなんです。また今回は材料にこだわりすぎたあまり、男性陣が割り勘で払って、1人1万2000円だったんです。そこも『高すぎだって。BBQなんて普通にスーパーの肉と焼きそばとビールでいいんだよ』と突っ込まれてしまったんです。良かれと思っていたのにひんしゅくを買っていて凹みました」

 マコトさんは「今後はグルメ仲間としかBBQはしない」と言い切っている。

◆【ケース②】“料理が得意”をアピールした結果…

 まなみさん(29歳・仮名)も、つい先日のBBQでしくじってしまった経験があるという。彼女は料理好きで調理師免許も持っている本格派。

「少しかっこいいなって思ってる人が来る予定だったんで、料理が得意なことは少しアピールしたいなって」

 BBQは急遽来れなかった人がいて男3人女4人。郊外の庭が広い男性宅で行われたそうだ。

「材料やお酒はもう用意してありました。家主の方が積極的に焼いてもてなしてくれてすごく盛り上がってました」

◆BBQ終盤にチャンスが到来

 食材の8割を焼いた頃、意中の男性が「サッパリしたつまみが食べたいなぁ」とポツリと言ったのを、まなみさんは聞き逃さなかった。

「ここだ!と思い『私、なにか作りますよ』と家主に言ってキッチンを借りたんです。簡単にサラダとドレッシングも作って出したら大好評。そこで私も嬉しくなっちゃって、『まだ余りの食材があれば他にも作ります!』と、さらに3品作ったんです」

 酢漬けに、マリネ、ホタテのバター炒めをささっと作ったまなみさん。だが、出来上がって庭に持っていったところ、状況は一変していた。

「もうすでに3対3でうまく別れて楽しそうにしてたんです。ものの30分くらいだったのに……」

 全員にまなみさんの料理は好評だったというが、残念なことに意中の彼とは何も進展はなかったという。それどころか——。

◆仲間から大好評!だけど、「私はただの便利屋でした」

「彼は、別の子と付き合うことになってました(苦笑)。BBQのときに好き放題お酒飲んで、適当に肉を焼いては焦がしてたような子です。たしかに、顔は可愛らしかったけど。私はただの便利屋でした」

 まなみさんはBBQではかなり重宝されたが「みんなにありがたがられるよりも、彼にだけいいなって思ってもらいたかった」という。

 マコトさんもまなみさんもBBQの相手さえ違えば、もっと楽しめたような気もする。

 BBQでは「男性に仕切って欲しい!」という女性もいれば「女の子が焼いた肉が食べたい!」という男性もいるので意外と双方のニーズをがっちり合わせることは難しいのかもしれない。

<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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