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“役満ボディ”岡田紗佳、30歳を迎えて毎日多忙でも「麻雀を打ちたくないと思う日はありません」

日刊SPA! 2024年8月3日 15時52分

 麻雀プロリーグ「Mリーグ」のKADOKAWAサクラナイツの選手として活躍するプロ雀士でタレントの岡田紗佳が、自身3冊目の写真集『おかぴのぴ』(小学館)を8月2日に発売した。
 タレントとプロ雀士という二足のわらじを履き、“役満ボディ”というキャッチフレーズを武器に芸能界でも存在感を高め、数多くの番組に引っ張りだこの岡田。今年30歳を迎えた彼女の現在地に迫った。

◆写真集発売は高宮まりと『牌×牌』を出したご縁で

――2月29日に30歳の誕生日を迎え、岡田さんにとってメモリアルな1年となりましたが、『おかぴのぴ』はどういった経緯で撮影することとなったのでしょうか?

岡田紗佳(以下、岡田):経緯を説明するのは正直ちょっと難しいんです……(笑)。同じMリーガーの高宮まり選手(KONAMI麻雀格闘倶楽部)とデジタル写真集『牌×牌』シリーズを出したご縁があって、発売させてもらえることになりました。

――正直にありがとうございます(笑)。今回は南国タイのビーチリゾートであるパタヤでどんなシチュエーションの中で撮影は行われたのでしょうか。

岡田:街中にあるマーケットや、乗り合いバスのソンテウに乗ったりしました。海辺での撮影もたくさんしたので、リゾートっぽい写真がたくさん撮れたかな。夕暮れ時に撮影した写真は特に気に入っていて、日本では見られないような景色が目の前に広がっていました。撮影中はずっと天気に恵まれていたので、それも良かったと思います。

◆タイでの撮影で「トムヤムクンブームに」

――そうなんですね。多忙の中、撮影は行われたと思いますが、どんなスケジュールで? また、現地での楽しかった思い出は?

岡田:移動が2日間、撮影は3日間でした。タイはご飯が美味しかったです。トムヤムクンが特に美味しくて、日本に帰っても私の中でトムヤムクンブームが続いていました。もともと好きだったんですけど、余計ハマったというか。スタッフの皆んなは「もう食べたくない」って言っていたけど(笑)。

 楽しかった思い出ではないですけど、メイクさんが熱中症で倒れてかけてしまったのも印象に残っています。でもお菓子の「オレオ」を食べたら不思議と回復したんですよ。私は水の中に入ったりしていたので、体温を下げられていたんですけど、撮影を見ている方々は暑かったと思います。なにせタイの気温は45度あったので。

◆よほどのことじゃない限り仕事は断らない

――Mリーガー・プロ雀士として日々対局し、研鑽を積まれていると思います。一方、近年はタレント活動も多忙を極めている印象ですが、岡田さんがグラビアを続ける理由は?

岡田:本当に言われたら「やります」と答えている感じなんです。自分が求められているうちは、それに応えたいという気持ちですかね。“理由”と聞かれれば、それが答えになると思うし、その仕事の仕方は、これからも変わらないんじゃないかな。私の中でやりたいことはもちろんあるんですけど、よほどのことじゃない限り依頼された仕事は断らないです。

――最近ではTBS『サンデージャポン』にコメンテーターという立場で出演され、新たな一面も見せています。

岡田:でも正直、“何かを伝えたい”という気持ちはないですね。私の発言で世論を変えたいという思いは一切なくて「私はこう思っているよ」くらいの気持ちでいます。

――岡田さんの“やりたいこと”とは?

岡田:例えばファッション誌のモデルはやりたいこととしてずっとあって、この世界に入ったきっかけでもあります。一方でやりたくないこともあまりないんです。基本的にお話があれば「大丈夫ですよ」というスタンスで。

◆個人YouTubeは友人に背中を押してもらった

――そんな中で、6月に個人YouTubeチャンネル「岡田紗佳のぴぴぴちゃんねる」を開設されました。より多忙な毎日になることが予想されます。

岡田:そうですね。でもあんまり、がっつりとしたYouTubeチャンネルというわけではないですし、素の部分を見せたり、まずはスタッフさんたちと楽しくできたらいいかなと。あんまりYouTubeでプレッシャーやストレスを感じたくないので(笑)。本当に仕事の合間に、撮影したりしています。

――なぜYouTubeをやろうと?

岡田:YouTubeをやりたいって思いはずっとあったんですよ。でも自分でやるのは苦手なので、実行に移せていなかったんですけど、ある日、麻雀友達に「YouTubeやりたいんだよね」という話をしたら「やろうよ」と言ってくれて、スタッフさんも集めてくれたんです。背中を押してもらいました。

◆注目されて「いい面も悪い面も感じている」

――岡田さんがSNSを更新するたびに、それをネタにさまざまなニュースサイトが記事にするような状態です。世間の注目度はうなぎ登りですが、そのことへの意識は?

岡田:いい面も悪い面も両方感じています。ニュースにしてもらって、話題になることはもちろんうれしいんですけど、時に嫌な切り取られ方をする時もあるので。でも仕方ないのかな。私に止めることはできないので(笑)。

――岡田さん自身も頻繁にSNSを更新されている印象です。

岡田:半ば義務的な感じはありますけど(笑)、対局に勝ったよ・負けたよの報告もしますし、メディアでの活動を告知したり。簡単に言うと、ファンの方への報告の場として使っています。

――一貫して“課せられたことをきちんとこなす精神”で活動されているというか。

岡田:そうですね。小学校の頃、中国で過ごしていたんですけど、そこではスパルタ教育を受けていて、それが癖になっているんです。今も“言われたことは絶対にやる”みたいな感じですし、単純にそういうのが長らく積み重なっているだけだと思います。

◆「役満ボディ」は気に入っています

――小学校時代に精神力を鍛えられたというか。

岡田:とにかく宿題が多くて、勉強しかしていなかったんです。娯楽みたいなものはなくて、朝から晩まで勉強して寝るみたいな。中国は広過ぎて、国中がそういう学校かどうかまではわからないんですけど、割と進学校に通っていたので、遊びはなかったですね。ただ、“これが当たり前だ”と思いながら、生活していました。

――話は変わりますが「役満ボディ」はかなり世間に浸透していると思いますが、ご自身のキャッチコピーについてはどんな印象を持っていますか?

岡田:「役満ボディ」は貰った当初から気に入っています。語呂がいいですよね。覚えやすいし、パッと頭に入ってくる。なにより「役満」は麻雀で最高の役なので、悪い気分はしないですよ(笑)。

――X”サブ垢”では「正直麻雀のキャッチコピー変えたい」とポストされていましたが、それについては?

岡田:だって「完全武装アフロディーテ」って意味わからないじゃないですか(笑)。アフロディーテって、ギリシャ神話の“愛と美の女神”を指す言葉ですけど、調べないとわからない人がほとんどだと思うし、失敗したなって。まぁ、連盟の方につけてもらったんですけどね(笑)。

◆Mリーグには魅力的な選手がたくさんいる

――岡田さんにとって麻雀とは?

岡田:まだ30歳になったばかりでこんな事を言うのも生意気ですけど、ずっと同じような毎日を過ごしていると、どうしても飽きちゃうというか。でも、麻雀のおかけでワクワクできるし、刺激的な日々を過ごせています。麻雀と出会えて良かったという気持ちしかないですね。

――モチベーションが低下することはない?

岡田:麻雀を打ちたくないと思う日はありません。やっぱり試合が楽しいですし、勝ち負けが決まる勝負事が好きなので、それに臨める環境に身を置けているのは幸せです。もちろん負ける日もあるけれど、麻雀は次の対局で大勝ちすることもできる。勝てば前向きになれますし、そういう日々が刺激になってます。

――岡田さんはMリーガーの中で、リーグにお客さんを呼んで来られるトップレベルの選手だと思いますが、Mリーグの中での自身の役割はどのように考えていますか?

岡田:私がきっかけでMリーグを知ってくださる方も多いんですけど、そこから実際にMリーグを見て、推しのプロ雀士を見つけてくれればなって思っています。私がきっかけでMリーグを見たとしても、「私を推してくれ」とは思っていないので。Mリーグには魅力的な選手がたくさんいるから、そういった選手たちと出会う窓口になりたいですね。

◆ようやくチームに恩返しできた

――Mリーガーとしては昨期レギュラーシーズンで212ポイントを獲得し個人スコアランキングで6位、自身のキャリアハイを記録しました。セミファイナル、ファイナルシーズンでも大事な場面で先発を任されるなど、プレイヤーとしての存在感も高めていますが、それについてはどのように感じていますか?

岡田:去年に関しては確かにポイントという面で、チームの中で1番貢献できました。けれど、今までは私が1番足を引っ張っていた立場だったので、ようやくチームに恩返しができたかなって気持ちです。といっても、昨期の結果に満足はしてなくて、今期も引き続き、チームをけん引するような選手として存在しなくちゃと思っています。毎年のように、結果を出すことが大事なのかなと。

――サクラナイツはSNSの活用が巧みな印象です。楽屋の様子をそのまま配信し、雰囲気の良さが伝わってきますが、実際メンバーとはどんな関係性なのでしょうか。

岡田:良い意味でも悪い意味でもチームメイトにあまり気を使わない選手たちばかりが揃っているので、いつも通りというか、変わらずというか(笑)。だからこそ、麻雀の話を遠慮せずにできるのが、良いところだと思います。

――和気藹々としつつも、対局が終わると、堀慎吾選手がビシッとダメだった部分を指摘するシーンも見られますよね。

岡田:堀さんは、結構毒舌なのでね〜(笑)。でも、それを聞いているからこそ、私も成長できているのかなと思います。それこそ、昨期キャリアハイの数字を残せたのは堀さんのおかげで。堀さんって、生活スキルは著しく低いんですけど、人の感情的な部分を読んだりするのは、ものすごく長けているんです。話も上手いですし、意外と人情味もある。そういうところは尊敬しています。意外と女性ファンも多いんですよ。

◆もっと麻雀を気軽に楽しめるようにできたら

――今年3月に行われた「Mリーグ2023-24 スーパープレミアムナイトin東京ドームシティホール」を見に行かせてもらいましたが、そこでも若い女性ファンが多かった印象です。ひと昔前だと「麻雀=おじさんのもの」でしたが、Mリーグができてからの女性ファンの増加は岡田さんからどう映っていますか?

岡田:男性選手が多いからというのはある気がします。やっぱり男性のファンになるのは女性が多いと思うし、それぞれにいわゆる推しメンがいるんじゃないかなと。チームメイトの内川幸太郎選手はイケメンですし、実際、サクラナイツでイベントを開催すると、4〜5割は女性ファンです。

――右肩上がりに成長を続けるMリーグですが、麻雀という競技がこれからより人気を拡大していくための課題はどんなところだと感じていますか?

岡田:初心者にとって麻雀のルールは難しいですよね。とっつき難いというのも、課題だと思います。とはいえ、ルールを変えることはできないので、演出なり選手の頑張りでもっと気軽に楽しめるようにできたらなって。ただ、ようやく若い女性が麻雀を楽しむ環境が整ってきたと思うので、ゆっくり続けていくしかないのかなという気もしています。

<取材・文/中山洋平 撮影/藤木裕之>

【岡田紗佳】
1994年2月19日生まれ、東京都出身。身長170cm、B85W58H83。青山学院大学在学中にファッション誌『non-no』の専属モデルを務め、2017年に日本プロ麻雀連盟に所属する女流プロ雀士となる。Mリーグ「KADOKAWA サクラナイツ」のメンバーとして活躍する一方、グラビアでは抜群のスタイルが「役満ボディ」と称される。テレビやYouTubeなど多数のメディアに出演し人気を博している

【中山洋平】
1983年生まれ。群馬県前橋市出身、埼玉県川越市育ち。主にエンタメ分野のニュース・インタビュー記事を執筆。サウナ、ビジネスホテル、ファッション、Mリーグ、ボウリング、The Beatles、サザンオールスターズ、坂道シリーズ、お酒を好む。X:@yhinakayama

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