“10年に1度の猛暑”といわれる今年の夏。環境省と気象庁から毎日のように熱中症警戒アラートが出されているが、少しでも夏の思い出をつくろうとプールや海に出かける人も多い。しかし、そこで失敗してしまうこともある。
◆家族連れのプールで元カレと再会「旦那さんに挨拶させてよ」
「子どもと妹家族とプールに行ったんですが、行かなければ良かったです」と嘆くのは、長瀬仁美さん（32歳・仮名）だ。先日、もうすぐ3歳になる娘と夫、仁美さんの妹夫婦で有名レジャープールに行ったときのことだった。
「妹夫婦が群馬に住んでいるんですが、仕事の関係で子連れでくるということで、我々も休みを取って、平日に遊びに行ったんです」
妹の子どもは5歳と3歳で「一緒に遊んでくれるから助かります」という。
「といってもまだまだ小さいので、必ず誰かついていないといけないですが、普段よりは大人の数が多いから気楽でした」
それぞれの夫が運転ということもあり、久々に会った妹とお酒を飲み「すごい楽しかったー！」と話す仁美さん。「ラスト一杯にしよう！」と、14時すぎに売店に行ったが、そこでプチトラブルが起きた。
「『仁美じゃね？』ってイキナリ聞き覚えのある声がして、振り向いたら元カレでした。旦那の前に付き合っていた人なんですが、イケメンだけど低所得だし貯金もないし、何より浮気症だから私から別れたんです。最悪ですね。よりによって、こんなところで会うなんて」
妹がキョトンとする中、元カレはお構いなしに「ねぇ！他は誰と来てるの？」「彼氏いんの？」とまくしたててきたようだ。
「私が『もう結婚したから』というと、笑いながら『へぇ！元カレとして、今の旦那さんに挨拶させてよ！』と言い出したんです。いや、絶対に嫌じゃないですか。『無理』って何回も言ったんですが、聞く耳を持たない。どうしようかなと思っていたら、あまりに長いから旦那が心配して迎えにきちゃって」
まさかの元カレと夫の対面。仁美さんはもちろん、妹がとんでもない顔をしてたんだとか。
「元カレが『どうもぉ！僕、元カレっす！』と言い出して、旦那が『はぁ……』と、“何だこいつ？”みたいな顔をして答えたら、カチンときたのか『僕と別れてまで結婚した旦那さんって、どんな人か気になるじゃないですか』と言ったんです」
イケメン部類の元カレに対して、旦那はTHE・癒し系。その容姿を見て元カレはマウントを取ってきたようだ。
◆デリカシーのない発言が続く…
「さらに『いつ結婚したの？』とか『子どもはいるの？』とか『家買ったん？』とか聞いてきてたんですが、旦那はうすら笑いで『元カレさんイケメンですね！では！』とその場を終わらせてくれました」
自分たちがいたシートに戻ると、夫が「ありゃ、別れるだろ」と言ったそうだ。
「これに妹が大爆笑。旦那は容姿マウントを取られたものの『結局あいつはフラれたんだもんね』と笑っていたので良かったですが、私はイライラが止まりませんでした」
さらに元カレは何を思ったのかSNSを通じて『今度愚痴聞くよ？』とDMしてきたという。
「もうドン引きですよ。私の家からも元カレの家からも遠い場所で平日なのに会っちゃうなんて、やっぱり人気のレジャー施設はすごいですね」
◆「としまえん」でナンパして大失敗！
吉田慶次さん（31歳・仮名）は、今はなき「としまえん」でしくじった経験があるという。
「男3人で馬鹿騒ぎして、可愛い子がいたらナンパしようぜ！ってことで（笑）。でも、いないなぁ〜なんて思いながら、自分たちのシートに戻ってきたら、超可愛い子が隣にいたんです！」
隣にいたのは色白ギャルとアナウンサー系の2人組。慶次さんは白ギャルにロックオンしたという。
「“ゆうちゃみ”に似ていてタイプだったので声をかけたんです。すると、後ろから『ママー！』って小さい男の子がひょこっと顔を出してきて。まさかのゆうちゃみに抱きついてきたので『あ、既婚者なんすね』って。
アナウンサー系の子が『この子はシンママだよ！』と答えたのです。シンママってことはワンチャンあるかも！と『一緒に飲みませんか？』と誘いました。2人が快諾してくれたので、そこから食事は全部奢り。何なら子どものおもちゃとかまで買いました。俺らも彼女たちも飲みっぷりがすごくて、ああいう施設って割高だからけっこう高くつきましたけど」
◆驚愕の事実が発覚
としまえんを出た後も子連れで行ける居酒屋に。最後はいいところを見せようとタクシー代まで払ったんだとか。
「俺主導のナンパだったから、俺が多めに払ってトータル5万円くらい使いました。まあ、先行投資だと思って」
だが後日、次回のデートを取り付けようとゆうちゃみ似のギャルにLINEしてみると……。
「まさかの『私、じつは既婚者なんだよね』って。どうやら彼女の友人が俺の友達を気に入ったようで一緒に飲みたかったらしく、咄嗟に『シンママだよ！』と答えたようです」
慶次さんの友人とアナウンサー系の子が付き合うことになったそうだ。
「めでたいけど、ほぼ俺の金やん、ちょっと返してくれやって感じです。当たり前に既婚者に手を出すわけにいかないし、言い方は悪いけど金ドブっすよ」
慶次さんはカードの引き落としがかかった際に「憂鬱になった」といい、もうナンパは絶対にしないと心に決めたようだ。
＜取材・文／吉沢さりぃ＞
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』（イースト・プレス）、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』（ともに彩図社）などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X（旧Twitter）：@sally_y0720
―［「夏の恋愛」失敗談］―
◆家族連れのプールで元カレと再会「旦那さんに挨拶させてよ」
「子どもと妹家族とプールに行ったんですが、行かなければ良かったです」と嘆くのは、長瀬仁美さん（32歳・仮名）だ。先日、もうすぐ3歳になる娘と夫、仁美さんの妹夫婦で有名レジャープールに行ったときのことだった。
「妹夫婦が群馬に住んでいるんですが、仕事の関係で子連れでくるということで、我々も休みを取って、平日に遊びに行ったんです」
妹の子どもは5歳と3歳で「一緒に遊んでくれるから助かります」という。
「といってもまだまだ小さいので、必ず誰かついていないといけないですが、普段よりは大人の数が多いから気楽でした」
それぞれの夫が運転ということもあり、久々に会った妹とお酒を飲み「すごい楽しかったー！」と話す仁美さん。「ラスト一杯にしよう！」と、14時すぎに売店に行ったが、そこでプチトラブルが起きた。
「『仁美じゃね？』ってイキナリ聞き覚えのある声がして、振り向いたら元カレでした。旦那の前に付き合っていた人なんですが、イケメンだけど低所得だし貯金もないし、何より浮気症だから私から別れたんです。最悪ですね。よりによって、こんなところで会うなんて」
妹がキョトンとする中、元カレはお構いなしに「ねぇ！他は誰と来てるの？」「彼氏いんの？」とまくしたててきたようだ。
「私が『もう結婚したから』というと、笑いながら『へぇ！元カレとして、今の旦那さんに挨拶させてよ！』と言い出したんです。いや、絶対に嫌じゃないですか。『無理』って何回も言ったんですが、聞く耳を持たない。どうしようかなと思っていたら、あまりに長いから旦那が心配して迎えにきちゃって」
まさかの元カレと夫の対面。仁美さんはもちろん、妹がとんでもない顔をしてたんだとか。
「元カレが『どうもぉ！僕、元カレっす！』と言い出して、旦那が『はぁ……』と、“何だこいつ？”みたいな顔をして答えたら、カチンときたのか『僕と別れてまで結婚した旦那さんって、どんな人か気になるじゃないですか』と言ったんです」
イケメン部類の元カレに対して、旦那はTHE・癒し系。その容姿を見て元カレはマウントを取ってきたようだ。
◆デリカシーのない発言が続く…
「さらに『いつ結婚したの？』とか『子どもはいるの？』とか『家買ったん？』とか聞いてきてたんですが、旦那はうすら笑いで『元カレさんイケメンですね！では！』とその場を終わらせてくれました」
自分たちがいたシートに戻ると、夫が「ありゃ、別れるだろ」と言ったそうだ。
「これに妹が大爆笑。旦那は容姿マウントを取られたものの『結局あいつはフラれたんだもんね』と笑っていたので良かったですが、私はイライラが止まりませんでした」
さらに元カレは何を思ったのかSNSを通じて『今度愚痴聞くよ？』とDMしてきたという。
「もうドン引きですよ。私の家からも元カレの家からも遠い場所で平日なのに会っちゃうなんて、やっぱり人気のレジャー施設はすごいですね」
◆「としまえん」でナンパして大失敗！
吉田慶次さん（31歳・仮名）は、今はなき「としまえん」でしくじった経験があるという。
「男3人で馬鹿騒ぎして、可愛い子がいたらナンパしようぜ！ってことで（笑）。でも、いないなぁ〜なんて思いながら、自分たちのシートに戻ってきたら、超可愛い子が隣にいたんです！」
隣にいたのは色白ギャルとアナウンサー系の2人組。慶次さんは白ギャルにロックオンしたという。
「“ゆうちゃみ”に似ていてタイプだったので声をかけたんです。すると、後ろから『ママー！』って小さい男の子がひょこっと顔を出してきて。まさかのゆうちゃみに抱きついてきたので『あ、既婚者なんすね』って。
アナウンサー系の子が『この子はシンママだよ！』と答えたのです。シンママってことはワンチャンあるかも！と『一緒に飲みませんか？』と誘いました。2人が快諾してくれたので、そこから食事は全部奢り。何なら子どものおもちゃとかまで買いました。俺らも彼女たちも飲みっぷりがすごくて、ああいう施設って割高だからけっこう高くつきましたけど」
◆驚愕の事実が発覚
としまえんを出た後も子連れで行ける居酒屋に。最後はいいところを見せようとタクシー代まで払ったんだとか。
「俺主導のナンパだったから、俺が多めに払ってトータル5万円くらい使いました。まあ、先行投資だと思って」
だが後日、次回のデートを取り付けようとゆうちゃみ似のギャルにLINEしてみると……。
「まさかの『私、じつは既婚者なんだよね』って。どうやら彼女の友人が俺の友達を気に入ったようで一緒に飲みたかったらしく、咄嗟に『シンママだよ！』と答えたようです」
慶次さんの友人とアナウンサー系の子が付き合うことになったそうだ。
「めでたいけど、ほぼ俺の金やん、ちょっと返してくれやって感じです。当たり前に既婚者に手を出すわけにいかないし、言い方は悪いけど金ドブっすよ」
慶次さんはカードの引き落としがかかった際に「憂鬱になった」といい、もうナンパは絶対にしないと心に決めたようだ。
＜取材・文／吉沢さりぃ＞
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』（イースト・プレス）、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』（ともに彩図社）などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X（旧Twitter）：@sally_y0720
―［「夏の恋愛」失敗談］―