Infoseek 楽天

日本で唯一“本格的な寿司”が食べられる競馬場?「金沢競馬場グルメ」を“競馬好きグラドル”が徹底レポート

日刊SPA! 2024年8月4日 8時25分

 最近いろんな地方に行く機会があるので、その流れで行ける競馬場はないかな……と探してみると、ちょうど開催日と重なっていたのが「金沢競馬場」。これまた美味しいグルメが食べられる予感です!
◆本格的な寿司が食べられる競馬場

 金沢駅から無料送迎バスで約20分。河北潟が目の前にあり景色も楽しめる競馬場になっています。「金沢競馬場」に行きたかった理由の一つが、日本で唯一競馬場内に本格的なお寿司屋さんがあること!

 これは食べてみたいっ! ということで真っ先に向かいました。

 入場門からすぐのところにある「金沢玉寿司」。早い時間からテイクアウトでスタンドに持っていく人がちらほら。せっかくなのでお店の中で食べることに。壁におすすめのネタが書かれており、おまかせのセットで頼むこともできました。

 まずは頼んでびっくり。1つのネタにつき3貫ずつ出てくるんです! ということは「まぐろ250円」と書かれているけど3貫で250円。

 こんなに美味しいお寿司が競馬場の中で食べられるとは!! 想像を遥かに超えていましたね。ちなみに私はいっぱい食べたいのでしゃり小さめで注文しました。

◆3貫ずつ提供する競馬場ならではの理由

 まぐろは綺麗な赤身が最高に美味しい。アジは上に乗った刻みネギ生姜と間に挟んだ大葉がアクセントで効いていて、それに負けないアジの甘みが最高の組み合わせ。

 トロは綺麗なさしのグラデーションで旨みがギュッと詰まっています。ちなみに基本的に3貫ずつでしたがウニは2貫でした。

「どうして3貫ずつ出すんですか?」と聞いてみると「なぜって言われても、もう50年以上前からこれだから」と苦笑いする店主。競馬場はレースを楽しみに来ている人たちがほとんどなので、ご飯は二の次。レースとレースの合間に急いで食べるから、短時間でも満足できるように3貫ずつ出していたんですって。

 今でこそ焦って食べる人は減ったけど、昔から馴染みのある3貫ずつ提供するスタイルは変えずに続けているそうです。店主の優しさからできた3貫だったんですね。

 どれもめちゃくちゃ美味しかったけど、一番“美味しい”と思ったのは「さわら」です。西京焼きとかで食べるイメージが強かったですが、お寿司で食べる「さわら」の美味しさたるや……。

 もっちりした旨みが噛めば噛むほど出てくるんですよ。それでいてさっぱりしていて、3貫をあっという間に平らげて、気づけばおかわりしてました(笑)。

◆レモンサワー片手に食べる絶品のホルモンうどん

 このままではビールとお寿司で出来上がってしまう……。他にも食べたいグルメは沢山ありますので、名残惜しかったですが「金沢玉寿司」を後にして、次に向かったのは軽食堂街にある「ふらいぱん」です。ここは金沢カレーやホルモン炒めなどがありました。

 私が注文したのは「ホルモンうどん」。目の前で炒めてくれるホルモンと、ソースのいい香りを楽しみながらキンキンに冷えたレモンサワーを飲みながらレースをモニターで見る。最高の過ごし方ですね。ボリューム満点モチモチうどんと、ジューシーなホルモンが絡み合って、ビールはもちろんサワーやハイボールなどお酒に合う最高の一品でした。

◆もう一つのお寿司屋さんも魅力たっぷり

 気になっていたもう一つのお寿司屋さん「宇ノ気玉寿司」は、お任せで握ってもらうのが主流。私がお店を出たすぐ後に「今日はもう終わり」とのれんを下げていたので、早めの時間に行くことをおすすめします。レースが見たかったのでテイクアウトにしてスタンドの指定席で食べることにしました。

 1230円でこのボリュームとネタの大きさ!

 そのまま食べられるようにと、上にお醤油を塗ってくれました。弾力のある新鮮な身の歯応えと上品な脂身、そして炙ったネタの風味が最高でした。「金沢玉寿司」との違いは基本お任せセットなので、旬なものをいいろいろ食べたい方は「宇ノ気玉寿司」がおすすめです。

 ちなみに、ジャンボチキンフライが有名な「馬笑屋」は残念ながらお休みでした。他にも揚げ物系が美味しそうだったので、また来るしかないなぁ〜と思いつつ、隣の「軽食今村」でいか焼きを注文。

 大阪出身の私は、いか焼きというと粉もんのイメージですが、ここではイカの姿焼きのこと。丸ごと一杯なのでかなりのボリューム。肉厚で柔らかいイカとほんのり甘いタレが食欲をそそります。これまた北陸だからなのか、普段のいか焼きよりもより美味しかった気がしました。さすが魚の美味しい金沢ですね。

◆テイクアウト+指定席の組み合わせも良き

 指定席は1000円で、パネルから空いている席を選択してチケットを買います。フリードリンクになっている自販機があるので、何杯か飲めばそれで元が取れそうなレベル。奥に売店があるので指定席の中だけで完結することもできるし、私のようにテイクアウトしたものを持ち込んで食べながらレースを楽しむこともできました。

 あとは地方競馬場あるあるですが、電子マネーやカードが使えないお店がほとんどなのと、クーラーの効いてないお店があったりで、暑さに弱い人はスタンド内や指定席で涼みながら食べるのがいいかも。

 軽食堂街と言いつつ、ガッツリなメニューもあるし、ラーメンや焼肉もありましたよ。お寿司や名物金沢カレーが注目されがちですが、他にもいろんなバリエーションがある軽食堂街でした。

◆馬券も当たって大満足の旅に

 どの飲食店の人たちも優しく、「どこから来たの?」と必ず聞いてくれて、「楽しんで行ってね。当たるといいね」と声をかけてくれました。おかげで金沢10Rの3連単が見事的中!

 配当10220円で、この日の飲食代が返ってきた感じでした。

 ちなみにですが、びっくりするほどタクシーが走ってないので、帰る時はバスの時間を確かめておいた方がいいです。もしくは車で行くのがベスト。

 競馬場で食べられる本格的なお寿司、そして金沢グルメが魅力の金沢競馬場。レースももちろんですが「グルメのために来たい」ともいえる競馬場でした!

取材・文/天野麻菜

【天野麻菜(あまのまな)】
2019年7月に行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチで村田諒太選手が王座を奪還した際に涙を流し、「涙のリングガール」として一躍話題に。リングガールの他、グラビアや女優としても活動。2022年にファースト写真集「なまのまな」(ワニブックス)が発売になった。

この記事の関連ニュース