日本が世界に誇るアイドル文化。約3000組いるグループの中には、夜勤明けでライブに出たり、整形を公表して活動したりするなど尖ったコンセプトのアイドルもいる。そこまでして活動する理由とは?
◆整形総額5000万円超 禁断の共同生活に潜入!
「みんな~、今日はダウンタイムで動けないメンバーが2人いて1人はお休みです!」
スポットライトに照らされるのは、目鼻立ちがヤリ過ぎと言えるほど整った美女たち。ステージ袖では、“新しい鼻”を手に入れたメンバーがパイプ椅子に座りながら、必死に拳を振り上げ、観客もペンライトを振り応じる。地下アイドルのライブでも、きわめて異様な光景だった──。
そう、彼女らはメンバー全員の整形総額5000万円を超えるアイドルグループ「私+ism=わたしイズム」。コンセプトはルッキズムだ。
グループをプロデュースするのは、自身も総額2000万円超の整形を公表しているインフルエンサーわかにゃん氏。昨年2月に開催したオーディションは、“整形費用は全額タダ”という謳い文句に1000人以上の応募が殺到。そこから選ばれたのが、姐鬼ねね、繧¿ホ。れい(バグれい)、おくるみあう、暗黒龍・デスドラゴン・うな、ちびっ子ギャングびび©、色恋らぶ(施術後の体調を考慮し今回の取材は欠席)の6人だ。
彼女たちはわかにゃん氏が事務所兼自宅として借りた都内某所の一軒家、通称「整形ハウス」で共同生活を行う。3段ベッドが2つ置かれただけの息苦しい部屋で、小さな丸テーブルを囲んでご飯を食べる日々。極限といえる生活だが、メンバーたちのくっきり二重の瞳には、この活動に懸ける強い気持ちが宿る。
◆アイドルを目指したいと言ったら父親から「お前の顔じゃ無理」
れい:AKB48に憧れていて、アイドルを目指したいと言ったら父親から『お前の顔じゃ無理だ!』と言われたことがトラウマになって。就職して夢を諦めかけたけど、最後に挑戦したいと思ったんです。
うな:他のアイドルグループで活動してたんですが、生まれつき顔にあるアザをメイクで隠して活動してたんです。それがある日、汗で取れてSNSに拡散されて、『キモイ』『アイドルなのにひどい』などと誹謗中傷されて……。アイドルを続けるために、藁にもすがる思いで応募しました。
◆16歳のメンバーも親の承諾を得て整形
――実はメンバーのちびっ子ギャングびび©は現在16歳の現役女子高生というから驚きだ。
びび:だから整形に親の同意書が必要なんです。我が家では整形に対してネガティブな感情はないので、『あんたの好きにしなさい!』っていつも背中を押してもらってます。初めての整形は中学生でした。
あう:わかる~、うちも一緒~! ママもほかの姉妹も整形してるんです。なので、『眉下切開がめっちゃよかった!』とママにすすめたら『もうやってんで~』って(笑)。
――整形を売りにしていることで、他のアイドルから白い目で見られるかと思いきや……。
ねね:整形を公表してないアイドルさんから、『鼻めっちゃきれい。どこのクリニックですか? 私もしてるんです』ってことが多い(笑)。
あう:あるある。顔を見たら整形してるかどうか見分けられるスキルは身についたよね。
びび:でも、整形し続けると客観視ができなくなって沼っていくので、メンバー同士で支え合っていることは大きいよね~!
◆アイドル活動だけではまだ赤字
実はデビュー決定から1年間は整形の準備期間があり稼働できず。わかにゃん氏は2000万円の赤字を抱えていたことも明かす。
「整形費用は提携クリニックのPRを兼ねているので無料なのですが、アイドル活動だけではまだ赤字の状態。今は私の家族経営で、衣装はすべて母が手作りし、楽曲はジャニーズを筆頭に作曲を手掛けている旦那が作っています。メンバーと掲げる夢は東京ドームでのライブです!」
メンバーのうなも、「すべてを受け入れてほしいとは思わないけど、もっとアイドルの整形に対して寛容な世の中になってほしい!」と話す。ヤリ過ぎな整形アイドルが、トップを獲る日が来るかもしれない。大きな夢を掲げて、彼女たちは今日も整形に励む。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
―[[ヤリ過ぎアイドル]の肖像]―
◆整形総額5000万円超 禁断の共同生活に潜入!
「みんな~、今日はダウンタイムで動けないメンバーが2人いて1人はお休みです!」
スポットライトに照らされるのは、目鼻立ちがヤリ過ぎと言えるほど整った美女たち。ステージ袖では、“新しい鼻”を手に入れたメンバーがパイプ椅子に座りながら、必死に拳を振り上げ、観客もペンライトを振り応じる。地下アイドルのライブでも、きわめて異様な光景だった──。
そう、彼女らはメンバー全員の整形総額5000万円を超えるアイドルグループ「私+ism=わたしイズム」。コンセプトはルッキズムだ。
グループをプロデュースするのは、自身も総額2000万円超の整形を公表しているインフルエンサーわかにゃん氏。昨年2月に開催したオーディションは、“整形費用は全額タダ”という謳い文句に1000人以上の応募が殺到。そこから選ばれたのが、姐鬼ねね、繧¿ホ。れい(バグれい)、おくるみあう、暗黒龍・デスドラゴン・うな、ちびっ子ギャングびび©、色恋らぶ(施術後の体調を考慮し今回の取材は欠席)の6人だ。
彼女たちはわかにゃん氏が事務所兼自宅として借りた都内某所の一軒家、通称「整形ハウス」で共同生活を行う。3段ベッドが2つ置かれただけの息苦しい部屋で、小さな丸テーブルを囲んでご飯を食べる日々。極限といえる生活だが、メンバーたちのくっきり二重の瞳には、この活動に懸ける強い気持ちが宿る。
◆アイドルを目指したいと言ったら父親から「お前の顔じゃ無理」
れい:AKB48に憧れていて、アイドルを目指したいと言ったら父親から『お前の顔じゃ無理だ!』と言われたことがトラウマになって。就職して夢を諦めかけたけど、最後に挑戦したいと思ったんです。
うな:他のアイドルグループで活動してたんですが、生まれつき顔にあるアザをメイクで隠して活動してたんです。それがある日、汗で取れてSNSに拡散されて、『キモイ』『アイドルなのにひどい』などと誹謗中傷されて……。アイドルを続けるために、藁にもすがる思いで応募しました。
◆16歳のメンバーも親の承諾を得て整形
――実はメンバーのちびっ子ギャングびび©は現在16歳の現役女子高生というから驚きだ。
びび:だから整形に親の同意書が必要なんです。我が家では整形に対してネガティブな感情はないので、『あんたの好きにしなさい!』っていつも背中を押してもらってます。初めての整形は中学生でした。
あう:わかる~、うちも一緒~! ママもほかの姉妹も整形してるんです。なので、『眉下切開がめっちゃよかった!』とママにすすめたら『もうやってんで~』って(笑)。
――整形を売りにしていることで、他のアイドルから白い目で見られるかと思いきや……。
ねね:整形を公表してないアイドルさんから、『鼻めっちゃきれい。どこのクリニックですか? 私もしてるんです』ってことが多い(笑)。
あう:あるある。顔を見たら整形してるかどうか見分けられるスキルは身についたよね。
びび:でも、整形し続けると客観視ができなくなって沼っていくので、メンバー同士で支え合っていることは大きいよね~!
◆アイドル活動だけではまだ赤字
実はデビュー決定から1年間は整形の準備期間があり稼働できず。わかにゃん氏は2000万円の赤字を抱えていたことも明かす。
「整形費用は提携クリニックのPRを兼ねているので無料なのですが、アイドル活動だけではまだ赤字の状態。今は私の家族経営で、衣装はすべて母が手作りし、楽曲はジャニーズを筆頭に作曲を手掛けている旦那が作っています。メンバーと掲げる夢は東京ドームでのライブです!」
メンバーのうなも、「すべてを受け入れてほしいとは思わないけど、もっとアイドルの整形に対して寛容な世の中になってほしい!」と話す。ヤリ過ぎな整形アイドルが、トップを獲る日が来るかもしれない。大きな夢を掲げて、彼女たちは今日も整形に励む。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
―[[ヤリ過ぎアイドル]の肖像]―