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ラブホ清掃員が驚愕した“利用客のヤバい忘れ物”「僕が中学生のときプレゼントしたイヤリングが…」

日刊SPA! 2024年8月12日 15時53分

 パートナーと濃密な時間を過ごすラブホ。気がつけばあっという間に時間が過ぎてしまい、慌てて部屋を出るカップルも少なくありません。そんな時にやらかしてしまう「忘れ物」。今回は、ラブホ清掃員がこっそり教えてくれた「ヤバイ」忘れ物エピソードです。
◆ラブホ清掃員になった理由

 岡田さん(仮名・29歳)は、あくまでも腰かけのつもりでラブホ清掃員になりました。実は、関東の大学でバイオテクノロジーを学び、将来は関連する研究所への就職を希望していたそうです。

「自分で言うのもなんですが、私は結構勉強ができたほうなんです。大学も志望校に入学できましたし、成績も優秀でした。だから、就職もスムーズにいくだろうと考えていたのですが、見事に全部の就職試験に落ちたんです。ぼうぜんどころか、しばらくは立ち直ることができず、引きこもりました。でも、そうも言ってはいられず、かといって誰とも接したくないし会話もしたくない……。そんな理由からふと街角で見かけた貼り紙がきっかけで、ラブホの清掃員になりました」

 腰かけどころか、気がつけば5年も働いている岡田さん。今となっては辞める自分が想像できないほど、この職業が板についてしまっているそうです。

◆ラブホに置き去りにされた忘れ物

 すでにバイトリーダー的な岡田さん。他のスタッフは年配女性がほとんどだといいます。

「私が働いているラブホは、全部で20部屋ある一般的な規模で、3年前にリニューアルオープンしてから来店客数が増えたそうです。おかげで私も仕事にありつけたわけですが、そのせいか、利用客の忘れ物も少なくありません」

 それらの忘れ物は一定期間保管するそうですが、それ以降はラブホ側の裁量で処分するとのこと。

「保管棚に並べられた忘れ物を眺めると、利用客の様子が手に取るように分かるんです。特に元気なシニアが多いような気がします。洗面所に入れ歯が置き去りになっていたり、ソファの端にかつらが転がっていたり……。先日なんかは男女ペアのかつらが床に落ちていました」

 もちろん、忘れ物をした利用客から問い合わせが入ることも時々あり、このラブホはサービスの一環で差出人を運営会社名に変えて着払いで返却しているとのこと。

◆少なくない超ヤバい忘れ物

 そんな落とし物の中には、思わず「えー!」と、声を張り上げる物もあったようです。

「落とし物としてはそれほど珍しくはない首からぶら下げるタイプの社員IDなのですが、なんと、その会社名は誰でも知っている放送関連会社だったんです。しかも、その社員IDから察すると、その2人は部長と部下という関係で、女性はかなり若そうだったので不倫の匂いがぷんぷんしました。これをリークしたら、かなりヤバいとその時感じました」

 案の定、その社員IDはいつまでたっても引き取られることはなく、結局その後処分されたそうです。

「あともうひとつあります。それは、超有名な政治家の政策秘書が忘れていった名刺入れです。持ち主を確認するために中身を見たのですが、どうやら一番側近な秘書だったようで、ちょうどその頃その政治家はいろいろ渦中の人だったので、よく覚えています」

◆見たくなかった忘れ物

 多種多様な人が日々訪れるラブホなので、週刊誌のネタになるような忘れ物にもあまり動じなくなっていた岡田さんでしたが、ある日の清掃で見つけた忘れ物には大きなショックを受けたそうです。

「母親が利用していたんです。僕が中学2年生のときに母親にプレゼントした七宝焼のイヤリングがベッドサイドにありました。美術の時間に作った赤いいちごをモチーフにしたイヤリングです」

 岡田さんが小学5年生のときに両親が離婚し、以来、生命保険会社で働きながら女手ひとつで育ててくれた母親が、よりにもよって自分が働いているラブホを利用していたことを知り、岡田さんは相当ショックだったそうです。

「実は、母親にはラブホで働いていることを伝えていないんです。友達のベンチャー企業でアルバイトしているってうそをついていたんです。母親にもいろいろあるのだと思います。望んでラブホに来たかどうかもわかりませんし。もう一度バイオの道を志してみます」

 岡田さんの気持ちに変化をもたらすきっかけとなったイヤリングは、後日自宅の目立たない場所にそっと忍ばせておいたそうです。

<TEXT/ベルクちゃん>

【ベルクちゃん】
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営

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