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ラブホを「わずか数分でチェックアウト」…実家暮らしのカップルが感じた“嫌な気配”の正体――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! 2024年8月16日 8時45分

大事件ばかりがニュースではない。そこで過去5万本の記事より反響の大きかったラブホにまつわる記事をピックアップ!(初公開2023年11月13日 記事は取材時の状況) *  *  *

 霊の存在を信じる・信じないは人それぞれだが、それとは別に“霊感の強い人”が一定数いるのも事実。これ自体も自己申告になるため、本人以外にはわからなかったりするものの、妻や恋人、友人などが強い霊感の持ち主だったなんてケースは珍しくないようだ。

 結婚して間もなく2年を迎える食品メーカーに勤める原亮介さん(仮名・32歳)は、もともと大学時代の友人だった妻と7年間交際の末にゴールイン。しかし、結婚するまではお互い実家暮らしだったので一方の家に泊まるわけにもいかず、ラブホテルをよく利用していたそうだ。

◆月3~4回のペースで利用していた時期

「大体月3~4回のペースでお泊りはそのうち1回、残りは休憩での利用って感じでした。場所は基本的に渋谷か池袋のラブホ街。おかげであの辺は路地裏の細い通りも含め、相当詳しくなりました(笑)」

 両エリアともお気に入りのホテルはそれぞれ何軒かあったが毎回利用するわけではなく、その時々によっていろんなホテルを利用していたとか。ただし、問題なのは彼女がいわゆる霊感体質であったこと。なかでも鮮明に覚えていると話すのが、渋谷の某ラブホでの出来事だ。

◆なかなか部屋の中に入ろうとしない彼女

「この日は私の出張が重なった関係もあり、彼女と会うのは3週間ぶり。だから、食事も待ち合わせ場所のカフェで簡単に済まし、そのまま渋谷円山町のホテル街に向かいました。ただ、金曜の夜だったこともあってお気に入りのラブホはどこも満室。それでどこでもいいやと思い、入口に空室のランプが点灯していたところに入ることにしたんです」

 ちなみに2人が入ったのは3階の廊下の奥にある12畳ほどの部屋。特に凝った内装をしているわけでもなく、大きなダブルベッドのほかにはソファーやテレビなどが置かれている。だが、彼女は部屋の入口に立ったまま。いつまで経っても中に入ろうとはしなかった。

「『どうしたの?』って声を掛けると、入口から一番近い部分のベッドの縁に腰を下ろしたが先程までは笑顔を見せていたのに急に沈んだ表情をしていたんです。しかも、顔色も悪かったような気がしました。だから、急に気分が悪くなったのか腹痛にでも襲われたのかなって思ったんです。心配してさらに声を掛けると、身体は大丈夫とのことでしたが、彼女はすごく申し訳なさそうに『やっぱりこの部屋はやめない?』と言い出したんです」

◆入って数分でチェックアウトすることに

 突然のことで戸惑っていると、彼女は「お願い」と懇願。その様子があまりに必死だったため、原さんは即チェックアウトすることを決断。結局、わずか数分の滞在時間で部屋を出たという。

「なぜ急にあんなことを口にしたのか当然気になりましたが、あえて自分からそれを聞き出そうとはしませんでした。ただ、別のホテルに入ってという雰囲気でもなくなっちゃったのでホテル街を抜けて、近くにあったスタバでひと息つくことにしたんです」

 ホテルを出てからほぼ無言だった彼女はここでようやく落ち着きを取り戻したのか、少しずつあのラブホテルの一室で何があったのかを語り始める。

◆部屋の隅に“人じゃない何か”がいた?

 実は、エレベーターで3階に着いた時から“嫌な気配”を感じていたらしく、廊下を歩いて部屋に近付くほどはそれは大きくなる。部屋の中に入るのを躊躇したのはそのためで「姿は見えなかったけど、部屋の隅に“人じゃない何か”がいるのがわかったの。たぶん、あの部屋で人が亡くなってる……」と真顔で伝える彼女。それで彼もすべてを察したそうだ。

「彼女はいわゆる霊感が強いタイプ。直接見えるわけじゃないですが感じることはできるみたいで、金縛りにも子供のころからよく遭っているのは以前から聞いてたんです。私自身は霊ってやつに否定的でもないですが、かといってそこまで信じているわけでもなかった。要は関心がなかっただけですけど、『あの部屋で感じたのはあまりいい気配がしなかった』と聞いて寒気がしました。なんかオブラートに包んだ言い方をしていましたが、本当はヤバいやつだったのかなって思ってます」

◆彼女が感じた“嫌な気配”の正体とは?

 きっかけになった出来事があの部屋で起きたのかもしれないと感じた原さんは、事故物件情報サイト『大島てる』で調べてみること。2人が入った部屋やホテルにそれらしい情報は確認できなかったが、周辺は事故物件だらけでビックリしたという。

「ただ、事故物件でも登録されてないケースも多いようです。けど、彼女に後日聞いてみたところ、『おそらく亡くなったのは若い女性。病気ではないと思う』って言うので……。結婚した今はラブホを使うことはないですが、旅行先のホテルでも同じ事を言い出すんじゃないかなといつもドキドキしています(笑)」

 霊感の強いパートナーとラブホテルの利用や旅行の際は、注意したほうがいいかも。とはいえ、事前に把握するのが困難な以上、未然に防ぐのも難しいが……。

<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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