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実はランニングよりも効率的な「なわとび」。市販の計23品を“大人が飛び比べて”見つけた至高の2本

日刊SPA! 2024年8月27日 15時51分

『月刊MONOQLO』編集長の建部と申します。
「誰なんだお前は」という声もあろうかと思いますので、まずはMONOQLOがどんな雑誌かを説明します。2009年創刊のいわゆるモノ雑誌なのですが、最大の特徴は「年間3000以上ものモノやサービスを検証し、メーカーやサービス運営に忖度することなく、それらの良い点・悪い点を正直に読者に伝える」こと。

本記事ではそんな雑誌を作っている私が、消費者の買い物や暮らしにおける正しい選択の一助として、正直なレビューを紹介していきます。今回のテーマは『買って良い・ダメななわとび』です。薄着の季節ですし、運動不足が気になる人にとっても有効な「運動の一歩」として、是非ともご検討ください。

◆ランニングより強度が高く効率的!

なわとびは軽い運動と思われがちですが、実際はランニングよりも運動強度が高い有酸素運動。ランニングと同じ時間を費やしても、なわとびのほうが効率的な運動となります。なにより遠くまで走って戻ってといった手間もかからず、お手軽ですよね。階段の上り下りで息切れをしてしまうなど運動不足を感じている方や、少しずつでいいからダイエットを始めたい方には特におすすめです。

そこで本誌は、大人が使うのに適した使い勝手のよい製品を探しもとめ、有名メーカー品、ネット通販で手に入る安い製品など、計23品を集めて比較検証しました。行ったテストは以下です。

【使い勝手】フィットネスのプロとともに、跳躍数のカウンターがついているか、ロープのねじれが少ないか、総合的な扱いやすさを評価
【握りやすさ】グリップ部分の滑り止め加工や形状による握りやすさをプロと編集部で評価
【ロープの長さ調整】長さ調整がスムーズに行えるか、そもそも可能か、またそのための工夫がなされているかをプロと編集部で評価

テストの結果、おすすめできる2本、残念ながらおすすめできない1本を発見。さっそくご紹介してまいります。

◆買ってイイ!【FEELCAT なわとびトレーニング用 FC1801】

今回のテストでは、至高のなわとび2本が見つかりました。まず最初にご紹介するのはFEELCAT「なわとびトレーニング用 FC1801」です。

比較した23製品のなかでもっとも握りやすく、なわとび運動をしながら滑り落ちたり、手汗でずれてくるといったストレスは一切ありませんでした。グリップを覆うスポンジが非常に良い仕事をしています。

なわとグリップの接合部にはベアリングが付いており、まわす際の動きがスムーズ。さらになわ自体のたるみも、比較した他製品と比べて非常に少ないのも特徴的です。

ともにテストを実施したフィットネスのプロも、「スムーズな回しやすさが気に入った」と太鼓判を押しました。ロープの長さ調節も簡単で、文句なしのベストバイです!

【MONOQLO評価】
使い勝手:花丸
握りやすさ:花丸
ロープの長さ調整:◎

◆買ってイイ!【SUPLI ジャンプロープ】

FEELCATと甲乙つけ難く、堂々ベストバイに選ばれたのがSUPLI「ジャンプロープ」です。

ロープのねじれにくさはテスト製品中トップクラスでした。その理由は金属製のワイヤーのまわりを「PVC」というビニール素材で覆っているから。ロープがねじれにくいだけでなく、なわとび運動中に足にあたっても、痛みを軽減してくれます。

持ち手はストレート形状。この手のものは滑りやすいパターンも多いのですが、本製品はグリップを覆うスポンジの窪みが深いため、手指がフィットします。

同価格帯の製品にはなかなかない、予備ロープも付属されており、コスパの観点からもベストバイ認定です。

【MONOQLO評価】
使い勝手:花丸
握りやすさ:花丸
ロープの長さ調整:◎

◆買うのはちょい待ち【Reebok スキッピングロープRARP-120】

Reebok「スキッピングロープRARP-120」は、長さ調整のしやすさこそ高評価だったのですが、持ち手の小ささや使い勝手において、大人の運動向けとしては評価が伸びませんでした。

なわとび運動をしているうちにねじれが気になってきます。プロと編集部による実使用では、「ねじれによって跳ぶことに集中できない」との声も。目立った付加機能もないため、残念ながら、わざわざこちらを選ぶ必然性がないと判断しました。

【MONOQLO評価】
使い勝手:×
握りやすさ:△
ロープの長さ調整:◎

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以上、本誌のガチテストで導き出した「なわとびの正直評価」でした。購入する際に参考にしていただければ幸いです。

<TEXT/建部 博>

【建部 博】
『月間MONOQLO』編集長。年間3000以上もの製品やサービスを自分たちで比較・テストし、本当に買って良いモノや使っていいサービス、そして「正直、あまりおすすめできない」モノも紹介している。本誌や兄弟誌の記事をまとめたWEBサイト「360LiFE」も運営。

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