マクドナルド、モスバーガー、ロッテリアなど大手チェーンがひしめき合っているハンバーガー業界。なかでも日本発のハンバーガーチェーンとして多くの支持を集めているのがモスバーガーです。1972年に東京・成増の店舗から始まった同店は、現在1,776店(モスグループ総合計、2024年7月31日)を数えるまでに成長しています。
そんななか、14種類のグルメバーガーと8種類のクラフトビールをそろえ、ランチもディナーも楽しめる、“大人が嬉しい”モスバーガーとして2019年にオープンしたのが「モスプレミアム」。現在は東京・千駄ヶ谷と、神奈川県・桜木町に2店舗あるのみですが、「高級モスバーガー」は一体どんな味なのか? 早速訪れてみました。
◆高級感が漂う「モスプレミアム」
JR桜木町駅東口を出て右、横断歩道を渡ってすぐの商業施設「クロスゲート」1階に「モスプレミアム 桜木町クロスゲート店」はあります。入口案内の看板からしてどこか高級感が漂っています。
日曜の19時少し前に訪問したためか、店内は空いていました。受付パネルを操作しようとした私にスタッフがすぐ声をかけ、席へ案内してくれます。店内はとても広く落ち着いた配色で、えんじ色のソファが暖かみを感じます。
注文はパネル端末から行い、会計もパネル端末をレジへそのまま持参するのだそうです。騒いでいる人はおらず、客層も比較的落ち着いていました。水は1杯目はスタッフが持ってきてくれて、後はセルフサービスです。
◆新鮮なトマトのカプレーゼを注文!
高級レストランと遜色ない雰囲気のため、まずは“前菜”と称して「丸ごとトマトのカプレーゼ ハーフ」(¥550)を注文しました。ガラスの器が冷やしてあり、きめ細やかさが感じられます。
一口目でバジルの香りが口の中に広がります。ドレッシングはオリーブオイルとレモンのようです。トマトは新鮮で、フルーツトマトのようなほのかな甘みがあります。
モッツァレラチーズは酸っぱすぎず、絹豆腐のようにあっさりとしています。良質なクリーミーさを感じます。
◆メインのハンバーガーに驚いた
そして、メインのハンバーガーですが、今回は「和牛バーガー アボカドわさび(ポテト付き)」(¥1,790)をセレクト。
アボカドを贅沢に半分使用していて驚きの大きさです。アボカド好きにはたまらないでしょう。ポテトは肉厚でホクホクしており、塩気は控えめでちょうどよいと感じました。
肉はくさみがなくジューシーです。ワサビソースには味付けに粒マスタードや刻みゆでたまごが使われている印象です。職人により丁寧に作りこまれた印象です。
パンはうっすらときつね色に焼かれています。カトラリーがあるので、ナイフとフォークで切り分けていただきます。
◆肉汁があふれ出したソーセージ
さらに「ソーセージ盛り合わせ」(¥800)も注文。粒マスタードが辛すぎず、美味しいです。
ソーセージにたくさんつけてもツンとした感じはなく、美味しく食べることができました。パリッとした皮を噛むと肉汁があふれ出し、肉の旨みが口一杯に広がります。豚のボイルドソーセージには胡椒が練りこまれているようです。チョリソーも辛すぎず美味しいです。
粒マスタードといえばこれまで「刺激的に辛いもの」と思っていましたが、美味しい粒マスタードもあるということがわかりました。ずっとスプーンですくって食べていられそうです。
私は肉を食べると胃もたれするため普段は肉を食べないようにしているのですが、モスプレミアムの肉は美味しくて食べられます。もっともっと!というジャンキー的な美味しさではなく、健康的な美味しさで食べ終わったあと穏やかな満足感があります。
◆上品な甘さのデザートも注文
最後にお口直しのデザートとして「チョコバナナワッフル」(¥790)もオーダー。
バニラの自然な甘い香りが広がります。ホイップが思ったより柔らかく、上品な甘さです。輪切りにされたバナナのひとつひとつにチョコソースがかけてあり、スタッフのこだわりを感じます。
ワッフル自体は甘みはなく、フワフワな食感を純粋に楽しめます。チョコソースやホイップ、バニラアイスの甘さがちょうどよいアクセントになっています。冷たいアイスとほどよく温かいワッフルのコントラストを口の中で楽しむことができます。薄く切られた生アーモンドが散りばめられている凝りようです。
スタッフの接客は落ち着いていて丁寧です。過剰なホスピタリティはなく、自然な印象です。家族づれの入店に備えてあらかじめテーブルをくっつけるなど、最低限でありながら自然な気遣いが逆に好印象です。ファストフード接客の長所のみを取り入れたようなイメージです。
=========
プレミアムだけにお会計は3,930円と、けっこうかかってしまいました。気軽にしょっちゅう来るというわけにはいかなさそうです。店内は落ち着いているので外食が緊張する人にいいかもしれません。食べた料理はどれも美味しく、ダイエット中の女性の「チートデイ」などにもいいかもしれないと感じました。
<TEXT/延岡佑里子>
※本記事に登場する価格は、すべて取材時点のもの。状況や内容により異なる場合があります
【延岡佑里子】
障害者雇用でIT企業に勤務しながらの兼業ライター、小説家。ビジネス実務法務検定2級、行政書士試験合格済み。資格マニアなのでいろいろ所持している。バキバキのASD(アスペルガー症候群)だが、パラレルキャリアライフを楽しんでいる。Xアカウント名:@writer_nobuoka
そんななか、14種類のグルメバーガーと8種類のクラフトビールをそろえ、ランチもディナーも楽しめる、“大人が嬉しい”モスバーガーとして2019年にオープンしたのが「モスプレミアム」。現在は東京・千駄ヶ谷と、神奈川県・桜木町に2店舗あるのみですが、「高級モスバーガー」は一体どんな味なのか? 早速訪れてみました。
◆高級感が漂う「モスプレミアム」
JR桜木町駅東口を出て右、横断歩道を渡ってすぐの商業施設「クロスゲート」1階に「モスプレミアム 桜木町クロスゲート店」はあります。入口案内の看板からしてどこか高級感が漂っています。
日曜の19時少し前に訪問したためか、店内は空いていました。受付パネルを操作しようとした私にスタッフがすぐ声をかけ、席へ案内してくれます。店内はとても広く落ち着いた配色で、えんじ色のソファが暖かみを感じます。
注文はパネル端末から行い、会計もパネル端末をレジへそのまま持参するのだそうです。騒いでいる人はおらず、客層も比較的落ち着いていました。水は1杯目はスタッフが持ってきてくれて、後はセルフサービスです。
◆新鮮なトマトのカプレーゼを注文!
高級レストランと遜色ない雰囲気のため、まずは“前菜”と称して「丸ごとトマトのカプレーゼ ハーフ」(¥550)を注文しました。ガラスの器が冷やしてあり、きめ細やかさが感じられます。
一口目でバジルの香りが口の中に広がります。ドレッシングはオリーブオイルとレモンのようです。トマトは新鮮で、フルーツトマトのようなほのかな甘みがあります。
モッツァレラチーズは酸っぱすぎず、絹豆腐のようにあっさりとしています。良質なクリーミーさを感じます。
◆メインのハンバーガーに驚いた
そして、メインのハンバーガーですが、今回は「和牛バーガー アボカドわさび(ポテト付き)」(¥1,790)をセレクト。
アボカドを贅沢に半分使用していて驚きの大きさです。アボカド好きにはたまらないでしょう。ポテトは肉厚でホクホクしており、塩気は控えめでちょうどよいと感じました。
肉はくさみがなくジューシーです。ワサビソースには味付けに粒マスタードや刻みゆでたまごが使われている印象です。職人により丁寧に作りこまれた印象です。
パンはうっすらときつね色に焼かれています。カトラリーがあるので、ナイフとフォークで切り分けていただきます。
◆肉汁があふれ出したソーセージ
さらに「ソーセージ盛り合わせ」(¥800)も注文。粒マスタードが辛すぎず、美味しいです。
ソーセージにたくさんつけてもツンとした感じはなく、美味しく食べることができました。パリッとした皮を噛むと肉汁があふれ出し、肉の旨みが口一杯に広がります。豚のボイルドソーセージには胡椒が練りこまれているようです。チョリソーも辛すぎず美味しいです。
粒マスタードといえばこれまで「刺激的に辛いもの」と思っていましたが、美味しい粒マスタードもあるということがわかりました。ずっとスプーンですくって食べていられそうです。
私は肉を食べると胃もたれするため普段は肉を食べないようにしているのですが、モスプレミアムの肉は美味しくて食べられます。もっともっと!というジャンキー的な美味しさではなく、健康的な美味しさで食べ終わったあと穏やかな満足感があります。
◆上品な甘さのデザートも注文
最後にお口直しのデザートとして「チョコバナナワッフル」(¥790)もオーダー。
バニラの自然な甘い香りが広がります。ホイップが思ったより柔らかく、上品な甘さです。輪切りにされたバナナのひとつひとつにチョコソースがかけてあり、スタッフのこだわりを感じます。
ワッフル自体は甘みはなく、フワフワな食感を純粋に楽しめます。チョコソースやホイップ、バニラアイスの甘さがちょうどよいアクセントになっています。冷たいアイスとほどよく温かいワッフルのコントラストを口の中で楽しむことができます。薄く切られた生アーモンドが散りばめられている凝りようです。
スタッフの接客は落ち着いていて丁寧です。過剰なホスピタリティはなく、自然な印象です。家族づれの入店に備えてあらかじめテーブルをくっつけるなど、最低限でありながら自然な気遣いが逆に好印象です。ファストフード接客の長所のみを取り入れたようなイメージです。
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プレミアムだけにお会計は3,930円と、けっこうかかってしまいました。気軽にしょっちゅう来るというわけにはいかなさそうです。店内は落ち着いているので外食が緊張する人にいいかもしれません。食べた料理はどれも美味しく、ダイエット中の女性の「チートデイ」などにもいいかもしれないと感じました。
<TEXT/延岡佑里子>
※本記事に登場する価格は、すべて取材時点のもの。状況や内容により異なる場合があります
【延岡佑里子】
障害者雇用でIT企業に勤務しながらの兼業ライター、小説家。ビジネス実務法務検定2級、行政書士試験合格済み。資格マニアなのでいろいろ所持している。バキバキのASD(アスペルガー症候群)だが、パラレルキャリアライフを楽しんでいる。Xアカウント名:@writer_nobuoka