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ひろゆきが考える「ムダに思える仕事」の断り方。険悪なムードにならない、賢い人が自然とやっているズルい言いまわし

日刊SPA! 2024年8月30日 8時46分

仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
「振られる仕事が多いので上司の依頼を断りたい」
「プレゼンでもっと説得力を出したい!」
「部下のやる気を削がずにうまく注意したい」
「激怒しているお客さんをうまくなだめたい…」

……そんな状況に直面したとき、どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか?

様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。

◆ムダに思える仕事を断りたいとき、どう言えばいい?

会社員には「この作業は本当に必要か?」と思ってもやらざるを得ない仕事が多い。上司の許可をとるために慣習化された社内向けの資料作りなどは、まさにその典型例だ。口頭確認でも十分だと思う内容でも、なかなか断りづらいもの。どんな言い方ならスムーズに断れるか?

× この資料の内容、口頭説明でもいいですか?
○ 余計な手間をかけさせたくないので、手短に伝えていいですか?

◆反論しても揉めるだけなので、メリットを伝えればいい

 さて、今回のテーマは「会社でムダに思える仕事を断る言い方」です。若手とかだと、上長の許可をとるためだけに先輩から資料作りを頼まれたりしますよね。

 そんなときに「口頭説明じゃダメですか?」とかストレートに言うと、暗に「ムダなことをやっている」という事実を伝えることになってしまいます。すると、相手は反論されたように感じてしまい、険悪なムードになってしまうこともあるのかな、と。

 こういう場合は、資料を作らずに口頭で確認することが上長にとってメリットであることをアピールするといいと思うのですね。

 ただ、これを伝えるときに忘れてほしくないのが、「“ムダな仕事”かどうかを判断するのはあなたではない」ということ。意識の高い会社員によくある誤解なのですが、自分の効率ばかり考えて相手のことを考えない傾向があります。

 ムダな仕事かどうかをジャッジするのは、結局は上長です。上長がなんの考えもなしに慣例に従って社内資料の制作を命じている可能性も否定できないですが、何かしらの理由や考えがあって命じている場合もある。

◆悩む暇があったら…

 例えば、部下からの口頭説明が多いと失念しないようメモをとるのに手間がかかり、他の仕事が疎かになるので、それを防いでいる可能性もありますよね。だから、上長に直接「資料作りに時間を割かれてしまい、結果として別の業務が後回しになりますが、口頭の説明では不足がありますか?」と聞いてみるのがいいと思うのです。

 それで資料作りがなくなれば御の字ですし、「資料を作れ!」と言われたら、それは“ムダな仕事”ではないことが確定するわけです。理由を知りたいと思っても、それ以前に上長が明言した仕事というのは、ムダな仕事ではないのです。

 だから、悩む暇があったらさっさと聞くほうが早いと思うのです。それを、本当の答えを知っている上長ではなく目の前の先輩に相談をしている時間というのは、それこそまさにムダ仕事に時間をかけていることになるのですよ。

構成/杉原光徳(ミドルマン)

【ひろゆき】
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』

―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]―

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