過去5万本の記事より大反響だった話をピックアップ!(初公開2023年4月25日 記事は取材時の状況) * * *
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1500件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、相手が既婚者だと知らずに関係を持ち、無自覚のうちにしてしまっていたというケースは少なくありません。今回ご紹介する元保育士の西山エナさん(25歳・仮名)が体験したのも、独身だと偽られていたパターンですが、その相手の正体がちょっとしたホラーだったのです……。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆保育園を退職後はカフェ店員に転職
子ども好きだったため学生時代から保育園の先生に憧れていたエナさんでしたが、勤めていた保育園があまりに薄給&激務で、40代の先輩お局保育士のイビリもきつかったため、2年前に退職。保育士を辞めたあとはカフェ店員になり、気ままなフリーター生活を送っていたそうです。
「ある日、カフェの常連客からLINE IDが書かれたメモを渡されたんです。そのお客さんは週2、3回いらっしゃっていて、注文のときに軽く雑談するぐらいの間柄でした。彼はマルジェラのスーツをびしっと着こなして、スマートなビジネスマンって感じだったから、実は私もちょっと気になっていたので、アプローチされて舞い上がっちゃいました」
◆なぜか彼が保育園時代を知っていた
何度かデートを重ね、彼から告白されて交際スタート。デート後のお泊りはラブホかエナさんの自宅で、彼の家には一度も招待してくれなかったそうです。結論から言うと、この男が既婚者だったことになります。
「彼が既婚者だったということは、付き合って半年ぐらい経った頃、彼の失言から発覚しました。私は彼に前は保育士をしていたことは伝えていたんですが、嫌な思い出だったこともあって詳しくは話していなかったんです。でもあるとき、私がいつまでもフリーターでいることに対して彼は説教モードになって、ちょっと険悪なムードになった日があって。
それで彼が『たしかに○○保育園(エナさんの元職場)はめちゃくちゃ長時間労働だし、あの嫌味なお局先生もいたしで大変そうだったけどさ、でも昔からの夢だったならまた保育士やりなよ』って言うんです。私は園の名前もお局がいたことも彼に言ったことなんて一度もありませんでした」
◆スマホで発覚した驚きの正体とは?
エナさんは不審に思い問い詰めましたが、彼は「エナから聞いたんだよ。自分で言ったことを忘れてるだけだろ」としらを切って、言った・言わないの水掛け論のままうやむやにされてしまったんだとか。
「でも絶対に怪しいと思いました。だから彼が夜寝ているときにスマホをチェックしたら、とんでもないことがわかったんです。まず、彼は偽名でした。スマホに本名が載っていたのですが、なんとなく記憶の片隅に引っかかる名前……。そして写真を見ていったら、見覚えのある顔が出てきたんです。
映っていたのは茶髪・ロン毛でヒゲを生やした一昔前のサーファーみたいな男……それは保育士時代の園児のお父さんでした。そして今は黒髪・短髪でヒゲも生やしてないので全然気づきませんでしたが、彼と同一人物だったんです」
◆既婚と発覚後も1ヶ月間交際のワケ
衝撃の真実が発覚。ですがエナさんは、翌朝は何事もなかったように彼に接し、それから1ヶ月ほどは今までどおり交際を続けていたそうです。
「彼のことを好きだったからなんてことはなくて、むしろ真逆で、彼のことがめちゃくちゃ怖くなって、とにかく完璧に彼の前から姿を消して縁を切りたかったんです。
カフェも自宅も知られていたので、次の職場と新居が決まるまでの1ヶ月間は、何も気づいてないバカな女をニコニコしながら演じていました。無事に転職と引っ越しを終えて、彼には『既婚、ふざけるな』とだけLINEしてからブロックして、彼の前から消えました」
◆保育士時代も実はナンパされていた
その後は彼から連絡などもなく、現在は平穏な暮らしができているといいます。
「それでも、今思い出しても本当に恐怖です。当時を振り返ると、保育士時代も茶髪の彼からこっそりLINE IDを渡されていたことがあったんですけど、すぐに破り捨てていたんですよ。関係する気はさらさらなかったし、そもそもチャラくてダサいオッサンだったので、キモッ! って思ってたぐらいでしたから。
いまだにどうやって私が働いてるカフェがわかったのかはナゾなんですが、私のTwitterの裏アカから突き止めたのかも。それから別人のフリして常連客になるなんて、もはやストーカーですよね」
◆ヒモ旦那に説教されていたことに立腹
そんな彼に、エナさんはいまだにムカついていることがあるそうです。
「アイツ、マルジェラのスーツなんて着て、デキるビジネスパーソンぶってましたが、本当はただのヒモ旦那だったんですよ。奥さんが夜職で稼いでて、彼は昼間パチンコとかしてるだけの生活だから、保育園の送り迎えは彼が担当でした。そんなクズ野郎にいつまでもフリーターじゃダメだなんて説教されたわけですから、ホントに最悪の気分ですよ」
――保育園を辞めたエナさんの新しい勤め先を突き止め、偽名を使って風貌を変えてまでつきまとう執着心はかなり異様。彼をヘタに触発せず、1ヶ月間も騙されているフリを続けてから、彼の前から一瞬で姿を消したのは賢明な判断だったと言えるでしょう。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1500件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、相手が既婚者だと知らずに関係を持ち、無自覚のうちにしてしまっていたというケースは少なくありません。今回ご紹介する元保育士の西山エナさん(25歳・仮名)が体験したのも、独身だと偽られていたパターンですが、その相手の正体がちょっとしたホラーだったのです……。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆保育園を退職後はカフェ店員に転職
子ども好きだったため学生時代から保育園の先生に憧れていたエナさんでしたが、勤めていた保育園があまりに薄給&激務で、40代の先輩お局保育士のイビリもきつかったため、2年前に退職。保育士を辞めたあとはカフェ店員になり、気ままなフリーター生活を送っていたそうです。
「ある日、カフェの常連客からLINE IDが書かれたメモを渡されたんです。そのお客さんは週2、3回いらっしゃっていて、注文のときに軽く雑談するぐらいの間柄でした。彼はマルジェラのスーツをびしっと着こなして、スマートなビジネスマンって感じだったから、実は私もちょっと気になっていたので、アプローチされて舞い上がっちゃいました」
◆なぜか彼が保育園時代を知っていた
何度かデートを重ね、彼から告白されて交際スタート。デート後のお泊りはラブホかエナさんの自宅で、彼の家には一度も招待してくれなかったそうです。結論から言うと、この男が既婚者だったことになります。
「彼が既婚者だったということは、付き合って半年ぐらい経った頃、彼の失言から発覚しました。私は彼に前は保育士をしていたことは伝えていたんですが、嫌な思い出だったこともあって詳しくは話していなかったんです。でもあるとき、私がいつまでもフリーターでいることに対して彼は説教モードになって、ちょっと険悪なムードになった日があって。
それで彼が『たしかに○○保育園(エナさんの元職場)はめちゃくちゃ長時間労働だし、あの嫌味なお局先生もいたしで大変そうだったけどさ、でも昔からの夢だったならまた保育士やりなよ』って言うんです。私は園の名前もお局がいたことも彼に言ったことなんて一度もありませんでした」
◆スマホで発覚した驚きの正体とは?
エナさんは不審に思い問い詰めましたが、彼は「エナから聞いたんだよ。自分で言ったことを忘れてるだけだろ」としらを切って、言った・言わないの水掛け論のままうやむやにされてしまったんだとか。
「でも絶対に怪しいと思いました。だから彼が夜寝ているときにスマホをチェックしたら、とんでもないことがわかったんです。まず、彼は偽名でした。スマホに本名が載っていたのですが、なんとなく記憶の片隅に引っかかる名前……。そして写真を見ていったら、見覚えのある顔が出てきたんです。
映っていたのは茶髪・ロン毛でヒゲを生やした一昔前のサーファーみたいな男……それは保育士時代の園児のお父さんでした。そして今は黒髪・短髪でヒゲも生やしてないので全然気づきませんでしたが、彼と同一人物だったんです」
◆既婚と発覚後も1ヶ月間交際のワケ
衝撃の真実が発覚。ですがエナさんは、翌朝は何事もなかったように彼に接し、それから1ヶ月ほどは今までどおり交際を続けていたそうです。
「彼のことを好きだったからなんてことはなくて、むしろ真逆で、彼のことがめちゃくちゃ怖くなって、とにかく完璧に彼の前から姿を消して縁を切りたかったんです。
カフェも自宅も知られていたので、次の職場と新居が決まるまでの1ヶ月間は、何も気づいてないバカな女をニコニコしながら演じていました。無事に転職と引っ越しを終えて、彼には『既婚、ふざけるな』とだけLINEしてからブロックして、彼の前から消えました」
◆保育士時代も実はナンパされていた
その後は彼から連絡などもなく、現在は平穏な暮らしができているといいます。
「それでも、今思い出しても本当に恐怖です。当時を振り返ると、保育士時代も茶髪の彼からこっそりLINE IDを渡されていたことがあったんですけど、すぐに破り捨てていたんですよ。関係する気はさらさらなかったし、そもそもチャラくてダサいオッサンだったので、キモッ! って思ってたぐらいでしたから。
いまだにどうやって私が働いてるカフェがわかったのかはナゾなんですが、私のTwitterの裏アカから突き止めたのかも。それから別人のフリして常連客になるなんて、もはやストーカーですよね」
◆ヒモ旦那に説教されていたことに立腹
そんな彼に、エナさんはいまだにムカついていることがあるそうです。
「アイツ、マルジェラのスーツなんて着て、デキるビジネスパーソンぶってましたが、本当はただのヒモ旦那だったんですよ。奥さんが夜職で稼いでて、彼は昼間パチンコとかしてるだけの生活だから、保育園の送り迎えは彼が担当でした。そんなクズ野郎にいつまでもフリーターじゃダメだなんて説教されたわけですから、ホントに最悪の気分ですよ」
――保育園を辞めたエナさんの新しい勤め先を突き止め、偽名を使って風貌を変えてまでつきまとう執着心はかなり異様。彼をヘタに触発せず、1ヶ月間も騙されているフリを続けてから、彼の前から一瞬で姿を消したのは賢明な判断だったと言えるでしょう。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi