―[ゼロ恋愛 〜経験値ゼロから学ぶ恋愛講座〜/堺屋大地]―
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。
◆「おじさん構文」以外にも…!
LINEは女性との仲を深めるための最重要ツール。
好きな子とのメッセージのやりとりだけでなく、同僚や女友達など恋愛対象ではない女性とのやりとりにも、円滑なコミュニケーションのために必要でしょう。
しかし、そのLINEのお相手が20代女性だったとしたら、従来どおりのメッセージの送り方ではウザがられてしまうかもしれません。
笑顔の絵文字が多用されていたり、エクスクラメーションマーク(びっくりマーク)やクエスチョンマークが赤い絵文字になっていたりするメッセージが、「おじさん構文」と揶揄されていたのはご存知のとおり。
そのため「おじさん構文」にならないようにと細心の注意を払っている方々も多いでしょうが、そのほかにもさまざまなポイントがあるものなのです。
◆①1メッセージが長文すぎる
どんなに話したいことや伝えたい想いがあったとしても、1メッセージが20行も30行もある長文を送るのはウザがられがち。
メール文化で育ってきた30代以上の世代と違い、今の若者たちはチャット文化で育ってきているため、20代女性はLINEもチャット感覚で使っている人が多いもの。そのため1メッセージ10行程度でも長いという印象を抱かれることもあるでしょう。
ベストは1メッセージを2~3行以内、できれば4~5行以内におさめるつもりで文章を作るのがいいでしょう。
ここまで読んで、「4~5行じゃ伝えたいことがおさまらない!」と思った人もいるでしょうが、その点はご安心を。
いまの若者たちはチャットネイティブなので、短時間のうちの連投はアリなのです。
例えば、トータル10行になる文章を送りたいとすれば、それを1メッセージでまとめて送るのではなく、2~3行ずつの4メッセージぐらいに分けて短時間で送信しておけば、20代女性にとっては“読みやすいLINE”となります。
◆②返信を待たずに追いLINE
前述したように短時間のうちにメッセージを連投するのはアリなのですが、いわゆる“追いLINE”はNG。
例えば、こちらから送ったメッセージに既読が付いているのに、数時間経っても半日経っても返信が来ない。そんなときに「大丈夫? なにかあった?」と送ったり、「チラッ」という擬態語が書かれた様子伺いするスタンプを送ったりするのは、相手の返事を催促する“追いLINE”に該当します。
少々ややこしいのですが、短時間で複数のメッセージを連投するのは“1ターン”と見なされるのでOKなものの、時間が空いてから追加でメッセージを送るのは“2ターン”と見なされるのでNGという感覚です。
“追いLINE”は返信が待てない余裕のない感じや、返事が来ないことに焦っている感じが漏れ出てしまうので、20代女性にはウケが悪いのかもしれません。
◆③1ターンの質問が多すぎる
短時間のうちにメッセージを連投するのはアリでも、“1ターン”で何個も質問をするのはナシ。
2、3行に分ければ一気に複数のメッセージ送っても問題ないからといっても、3つも4つも質問を投げかけていいわけではないのです。
例えば、“1ターン”の連投で、「もう起きてる?」「昨日の仕事は大丈夫だった?」「いまはなにしてるの?」「そういえばこないだ話した映画は観た?」なんて“?”ラッシュはウザがられること必至。受け取った側の女性はその4つの問いに答えなくてはならず、返信するのがめんどくさいだろうことは想像に難くありません。
いずれにしても、必死感が出すぎてしまうこともあるので、複数の質問を一気に投げかけるのは控えたほうが賢明でしょう。
◆④返信待ちして即既読・即レス
返信が早く来ないかなと待ち焦がれすぎて、スマホを片時も離さずに持っており、LINEが届いた瞬間に読む。そして、いまなら彼女もすぐに読んでくれると考え、1分以内に即レスする――これも意外とウザがられるリスクが高い行為です。
チャットネイティブな20代女性たちなら、最初のうちは「返信が早くて助かるな」と思ってくれるかもしれませんが、さすがにいつもすぐに既読になって即レスが来ると、プレッシャーを感じたり気持ち悪さを感じたりする可能性も……。
相手はぽんぽんっとテンポよくチャットをやりとりすることに慣れているだろうと、よかれと思って即レスしていても、女性側に強迫観念を与えてしまうこともあるので、注意したいところです。
◆20代は絵文字をあまり使わない
最後に余談ですが、最近の20代はあまり絵文字を使わない傾向があります。もちろんまったく使わないわけではないですが、30代以上と比べると使用頻度や使用量がかなり少ないのです。
30代以上の我々世代の感覚では、絵文字を使わないと冷たい印象や怒っているような印象を与えてしまうかもしれないと思い多用しがちですが、若者たちは絵文字がないメッセージでもネガティブな印象は抱きにくいのでしょう。
「おじさん構文」にならないように気を付けておけば、さすがに絵文字が多いというだけで嫌われることはなくても、20代女性に絵文字を多用したメッセージを送っていると、相手がジェネレーションギャップを感じてしまうなんてことも……。
今回紹介したウザがられてしまうリスクがあるLINEの特徴をしっかり覚えておけば、メッセージのやりとりで20代女性と心の距離を縮めていけるかもしれません。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
―[ゼロ恋愛 〜経験値ゼロから学ぶ恋愛講座〜/堺屋大地]―
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。
◆「おじさん構文」以外にも…!
LINEは女性との仲を深めるための最重要ツール。
好きな子とのメッセージのやりとりだけでなく、同僚や女友達など恋愛対象ではない女性とのやりとりにも、円滑なコミュニケーションのために必要でしょう。
しかし、そのLINEのお相手が20代女性だったとしたら、従来どおりのメッセージの送り方ではウザがられてしまうかもしれません。
笑顔の絵文字が多用されていたり、エクスクラメーションマーク(びっくりマーク)やクエスチョンマークが赤い絵文字になっていたりするメッセージが、「おじさん構文」と揶揄されていたのはご存知のとおり。
そのため「おじさん構文」にならないようにと細心の注意を払っている方々も多いでしょうが、そのほかにもさまざまなポイントがあるものなのです。
◆①1メッセージが長文すぎる
どんなに話したいことや伝えたい想いがあったとしても、1メッセージが20行も30行もある長文を送るのはウザがられがち。
メール文化で育ってきた30代以上の世代と違い、今の若者たちはチャット文化で育ってきているため、20代女性はLINEもチャット感覚で使っている人が多いもの。そのため1メッセージ10行程度でも長いという印象を抱かれることもあるでしょう。
ベストは1メッセージを2~3行以内、できれば4~5行以内におさめるつもりで文章を作るのがいいでしょう。
ここまで読んで、「4~5行じゃ伝えたいことがおさまらない!」と思った人もいるでしょうが、その点はご安心を。
いまの若者たちはチャットネイティブなので、短時間のうちの連投はアリなのです。
例えば、トータル10行になる文章を送りたいとすれば、それを1メッセージでまとめて送るのではなく、2~3行ずつの4メッセージぐらいに分けて短時間で送信しておけば、20代女性にとっては“読みやすいLINE”となります。
◆②返信を待たずに追いLINE
前述したように短時間のうちにメッセージを連投するのはアリなのですが、いわゆる“追いLINE”はNG。
例えば、こちらから送ったメッセージに既読が付いているのに、数時間経っても半日経っても返信が来ない。そんなときに「大丈夫? なにかあった?」と送ったり、「チラッ」という擬態語が書かれた様子伺いするスタンプを送ったりするのは、相手の返事を催促する“追いLINE”に該当します。
少々ややこしいのですが、短時間で複数のメッセージを連投するのは“1ターン”と見なされるのでOKなものの、時間が空いてから追加でメッセージを送るのは“2ターン”と見なされるのでNGという感覚です。
“追いLINE”は返信が待てない余裕のない感じや、返事が来ないことに焦っている感じが漏れ出てしまうので、20代女性にはウケが悪いのかもしれません。
◆③1ターンの質問が多すぎる
短時間のうちにメッセージを連投するのはアリでも、“1ターン”で何個も質問をするのはナシ。
2、3行に分ければ一気に複数のメッセージ送っても問題ないからといっても、3つも4つも質問を投げかけていいわけではないのです。
例えば、“1ターン”の連投で、「もう起きてる?」「昨日の仕事は大丈夫だった?」「いまはなにしてるの?」「そういえばこないだ話した映画は観た?」なんて“?”ラッシュはウザがられること必至。受け取った側の女性はその4つの問いに答えなくてはならず、返信するのがめんどくさいだろうことは想像に難くありません。
いずれにしても、必死感が出すぎてしまうこともあるので、複数の質問を一気に投げかけるのは控えたほうが賢明でしょう。
◆④返信待ちして即既読・即レス
返信が早く来ないかなと待ち焦がれすぎて、スマホを片時も離さずに持っており、LINEが届いた瞬間に読む。そして、いまなら彼女もすぐに読んでくれると考え、1分以内に即レスする――これも意外とウザがられるリスクが高い行為です。
チャットネイティブな20代女性たちなら、最初のうちは「返信が早くて助かるな」と思ってくれるかもしれませんが、さすがにいつもすぐに既読になって即レスが来ると、プレッシャーを感じたり気持ち悪さを感じたりする可能性も……。
相手はぽんぽんっとテンポよくチャットをやりとりすることに慣れているだろうと、よかれと思って即レスしていても、女性側に強迫観念を与えてしまうこともあるので、注意したいところです。
◆20代は絵文字をあまり使わない
最後に余談ですが、最近の20代はあまり絵文字を使わない傾向があります。もちろんまったく使わないわけではないですが、30代以上と比べると使用頻度や使用量がかなり少ないのです。
30代以上の我々世代の感覚では、絵文字を使わないと冷たい印象や怒っているような印象を与えてしまうかもしれないと思い多用しがちですが、若者たちは絵文字がないメッセージでもネガティブな印象は抱きにくいのでしょう。
「おじさん構文」にならないように気を付けておけば、さすがに絵文字が多いというだけで嫌われることはなくても、20代女性に絵文字を多用したメッセージを送っていると、相手がジェネレーションギャップを感じてしまうなんてことも……。
今回紹介したウザがられてしまうリスクがあるLINEの特徴をしっかり覚えておけば、メッセージのやりとりで20代女性と心の距離を縮めていけるかもしれません。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
―[ゼロ恋愛 〜経験値ゼロから学ぶ恋愛講座〜/堺屋大地]―