先日、元No.1キャバ嬢のみゆうさんのYouTubeが話題を呼んだ。それは、現役時代に太客からもらったエルメスのバッグ(バーキン)を鑑定してもらったところ、まさかの偽物だったという動画で、約77万回再生を記録。ネット民は大盛り上がりだった。
じつは、キャバ嬢に限らず、ファンからもらったハイブランドのアイテムが偽物だったというプチアクシデントは、ちょいちょい起こる。
◆まわりから羨望の眼差しだったのに…
現役アイドルのヒナさん(仮名・24歳)も「私もファンからもらったプレゼントが偽物だとわかりました」と嘆く。
「前に所属していたアイドルグループで、よくチェキを撮ってくれていた方なんですが、誕生日やクリスマスでもない日に、急に『これヒナちゃんに似合うと思って!』と、ヴィトンのバッグをプレゼントされたんです」
ほかのメンバーたちは目を輝かせ、ファンたちも「すげー!」と羨望の眼差しだった。
「私はあまりハイブランドに興味がないので『嬉しい!』よりも『こんな高いバッグをもらうの怖い!』の方が強かったですね。ただ、断るのも申し訳ないので、ありがたく使わせていただくことにしました」
しかし先日、冒頭で紹介したみゆうさんのYouTubeをたまたま見たヒナさんは「こんな有名キャバ嬢も偽物のバッグをもらうってことは、私のも偽物なのかも?」と気になったようだ。
「ネットで検索してもよくわからないので、都内の買取ショップに持っていったんです。そしたら『うちでは買い取れません』といわれました。他の店でも答えは同じで。『これって偽物なんですか?』と聞いたら『そうですね、弊社では買い取れないです』って。ビックリしました、マジかー!って」
◆見る人が見れば“偽物”とわかるデザイン
ヒナさんは「偽物だと言われてみたら、思い当たる節があった」と苦笑する。ハイブランドに詳しい友人に指摘されたことがあったそう。
「キャバ嬢やラウンジ嬢の友人が『これ本物? こんなデザイン見たことない気がするけど』って、怪訝な目で見ていたんですよね。でも気前よくチェキを買ってくれる人だし、まさか偽物はないだろうと思って。
ただ、ショップ袋はヴィトンだったんですが、箱には入ってなかったんです。いきなり巾着みたいなのに包まれていて。私は無知だから“こういうものかな?”くらいに思っていたけど、正規店で買ったら普通は箱に入れてくれますよね?」
現在はそのバッグを封印しているというヒナさんは「YouTubeに感謝している」と話す。
「私のバッグはそもそも実在しないデザインで、買取ショップの鑑定士の方から『珍しいデザイン……というか、ヴィトンが出していないデザインですよ』とか言われました。実在するデザインの偽物だったら使っていたかもしれないけど、さすがに実在しないのは、見る人が見ればわかるし、使うのはいかがなものかと思って。YouTubeを見ていなかったら気がつかなかったかもしれないから、本当に感謝です」
◆ファンが悪気なく買ってしまった場合も
実は現役グラビアアイドルの筆者(吉沢さりぃ)も偽物をもらったことがある。
だいぶ前だが、当時はクロムハーツのアクセサリーにはまっていて、お金も仕事もないのに、年に1度は10回払いで買うということをしていた。それを公言していたため、びっくりすることにド底辺の分際で、ファンから数回クロムハーツをもらったことがある。そのうち1個が偽物だったのだ。
なぜわかったのか?
クロムハーツの箱に入っていたし、クロムハーツに存在するパーツが使用されていたので最初は本物だろうなぁ?と思っていたが、今まで見たことがないデザインだったことに加えて、なによりギャランティカードが付いていなかったから。気になってネットで検索したところ、案の定、存在しないデザインだった。
そもそも正規店で買えば絶対にギャランティカードが付いてくるのだが、その頃は「クロムはギャランティカードがなければ、買い取ってもらえない」と言われていた。
おそらくネットで「クロムハーツの正規品」と謳われていて、ファンの人も悪気なく買ったんだろうなぁと。詳しくない人ならば、信じ込んで買ってしまうことは致し方ないだろう。デザインは可愛かったので、クロムハーツの店舗に行くとき以外は使っていた。
推しにブランド物をプレゼントしたいと思っても正規店だと高い。少しでもリーズナブルに買うためにネットで購入、買った本人も偽物だと知らなかったなんてことは結構ありそうだ。精巧なつくりの偽物も多そうなので、気をつけましょう。
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
じつは、キャバ嬢に限らず、ファンからもらったハイブランドのアイテムが偽物だったというプチアクシデントは、ちょいちょい起こる。
◆まわりから羨望の眼差しだったのに…
現役アイドルのヒナさん(仮名・24歳)も「私もファンからもらったプレゼントが偽物だとわかりました」と嘆く。
「前に所属していたアイドルグループで、よくチェキを撮ってくれていた方なんですが、誕生日やクリスマスでもない日に、急に『これヒナちゃんに似合うと思って!』と、ヴィトンのバッグをプレゼントされたんです」
ほかのメンバーたちは目を輝かせ、ファンたちも「すげー!」と羨望の眼差しだった。
「私はあまりハイブランドに興味がないので『嬉しい!』よりも『こんな高いバッグをもらうの怖い!』の方が強かったですね。ただ、断るのも申し訳ないので、ありがたく使わせていただくことにしました」
しかし先日、冒頭で紹介したみゆうさんのYouTubeをたまたま見たヒナさんは「こんな有名キャバ嬢も偽物のバッグをもらうってことは、私のも偽物なのかも?」と気になったようだ。
「ネットで検索してもよくわからないので、都内の買取ショップに持っていったんです。そしたら『うちでは買い取れません』といわれました。他の店でも答えは同じで。『これって偽物なんですか?』と聞いたら『そうですね、弊社では買い取れないです』って。ビックリしました、マジかー!って」
◆見る人が見れば“偽物”とわかるデザイン
ヒナさんは「偽物だと言われてみたら、思い当たる節があった」と苦笑する。ハイブランドに詳しい友人に指摘されたことがあったそう。
「キャバ嬢やラウンジ嬢の友人が『これ本物? こんなデザイン見たことない気がするけど』って、怪訝な目で見ていたんですよね。でも気前よくチェキを買ってくれる人だし、まさか偽物はないだろうと思って。
ただ、ショップ袋はヴィトンだったんですが、箱には入ってなかったんです。いきなり巾着みたいなのに包まれていて。私は無知だから“こういうものかな?”くらいに思っていたけど、正規店で買ったら普通は箱に入れてくれますよね?」
現在はそのバッグを封印しているというヒナさんは「YouTubeに感謝している」と話す。
「私のバッグはそもそも実在しないデザインで、買取ショップの鑑定士の方から『珍しいデザイン……というか、ヴィトンが出していないデザインですよ』とか言われました。実在するデザインの偽物だったら使っていたかもしれないけど、さすがに実在しないのは、見る人が見ればわかるし、使うのはいかがなものかと思って。YouTubeを見ていなかったら気がつかなかったかもしれないから、本当に感謝です」
◆ファンが悪気なく買ってしまった場合も
実は現役グラビアアイドルの筆者(吉沢さりぃ)も偽物をもらったことがある。
だいぶ前だが、当時はクロムハーツのアクセサリーにはまっていて、お金も仕事もないのに、年に1度は10回払いで買うということをしていた。それを公言していたため、びっくりすることにド底辺の分際で、ファンから数回クロムハーツをもらったことがある。そのうち1個が偽物だったのだ。
なぜわかったのか?
クロムハーツの箱に入っていたし、クロムハーツに存在するパーツが使用されていたので最初は本物だろうなぁ?と思っていたが、今まで見たことがないデザインだったことに加えて、なによりギャランティカードが付いていなかったから。気になってネットで検索したところ、案の定、存在しないデザインだった。
そもそも正規店で買えば絶対にギャランティカードが付いてくるのだが、その頃は「クロムはギャランティカードがなければ、買い取ってもらえない」と言われていた。
おそらくネットで「クロムハーツの正規品」と謳われていて、ファンの人も悪気なく買ったんだろうなぁと。詳しくない人ならば、信じ込んで買ってしまうことは致し方ないだろう。デザインは可愛かったので、クロムハーツの店舗に行くとき以外は使っていた。
推しにブランド物をプレゼントしたいと思っても正規店だと高い。少しでもリーズナブルに買うためにネットで購入、買った本人も偽物だと知らなかったなんてことは結構ありそうだ。精巧なつくりの偽物も多そうなので、気をつけましょう。
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720