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「助けたのに感謝の一言がなく、ダメ出しまで…」イラッとした相手への対応の正解。ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし

日刊SPA! 2024年9月8日 8時46分

仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。

◆助けたのに感謝の一言がない

「この仕事で困っていて、助けてくれない?」など、軽いノリで頼まれた経験は誰しもあるだろう。しかし、手助けしたのに感謝どころか「もっとこうしてほしかった」などとダメ出しをされ、イラッとすることも。「だったらお願いするな!」と伝えれば険悪になるし、どう反応すればいい?

× だったらお願いしないでよ!
◎ 大変にさせちゃったけど、助けになれてよかった

◆相手には「これを言っても大丈夫」という潜在意識があります

 以前、僕の友人がぐちっていたエピソードがあります。

 知人のパソコンが壊れて、「どうしても必要だからパソコンを貸してほしい」とお願いされて貸したそうです。しかし、返却時に「大丈夫だった?」と聞くと、「助かったけど、このパソコン、全然バッテリーもたないねぇ」などと嫌みを言われ、「貸してやったのになんだよ、その言い方……」と言ってしまい、険悪になったとか。

 結局、知人とは険悪なままで、「あのとき、もう少し大人の対応をすればよかったかな……」とこぼしていましたが、善意で貸したのに損をするのって、普通に考えれば変ですよね?

 もちろん、相手にも感謝の気持ちはあるでしょう。それなのに不快な発言をしてくるのは、「(知人に対して)これを言っても大丈夫だろう」という潜在意識があるわけです。その時点で、「ちゃんと感謝しろよ」とか言っても、相手の考えや態度が変わることはまずありません。

 他人の思考を変えるのはなかなか難しい、というかほぼ無理です。一説によれば、男性は35歳を過ぎたら不可能と言われているみたいですし、そもそも本人に変わろうとする意思がない場合、それこそ洗脳したり殴ったり、「ショック療法」的なものが必要になります。

 しかし、善意でやった行動とはいえ、不快にさせられたままではイヤな人もいますよね。

 では、どうリアクションすればよかったか。そんなときは中途半端に不快感を伝えるより、「あなたを助けるために自分が犠牲になった」という要素をしっかりと伝えるしかありません。

◆モヤモヤとしないためには…

 例えば、「パソコンを貸すのはすごく大変だったけど、助けにはなったんだ」といった感じです。こうやってキッパリと伝えると疎遠になる可能性もありますが、罪悪感を喚起させたほうが険悪なムードになったことをモヤモヤと考えずに済むと思うのですね。

 もしくは、その件に関してまったく何も言わないことです。

◆精神衛生上は正解?

 そもそも「自分の行為が報われるべき」と考えるのは、ギブ・アンド・テイクの取引であって善意ではありません。「ちゃんとお礼を言われたい」と考えてしまうと、相手からのリアクションが想定外だとガッカリ感が強くなります。

 文句の一つも言いたくなる気持ちもあるのでしょうが、「そんなもんか」とスルーして今後の関係を考えたほうが、自分の精神衛生上は正解ですよ。

構成/杉原光徳(ミドルマン)

【ひろゆき】
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』

―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]―

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