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ウソで“盛って”もいい境界、面接で「やったことはありません」はNGで「はい、できます」がOKな理由。ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし

日刊SPA! 2024年9月11日 8時46分

仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。

◆面接で実績を“盛る”方法

転職活動の面接で、相手から「こんな経験はありませんか?」と問われた。実は経験していないけど、素直に「やったことはありません」と言えば、落とされる理由になるかもしれない。ウソはいけないと思いつつも、うまいこと“盛る”言葉選びはないものか。

× その経験はありません
◎(経験はないけど)はい、できます

◆解決可能なタイプのウソは“盛って”も実害がありません

「ウソをつくのはよくない」

 多くの人が子どもの頃からそう教えられているでしょうし、僕も基本的に正しいと思っています。

 でも実際、正直に生きていくよりも、ウソがうまいほうが得をするシーンは世の中に多々あります。

 では、ウソをついてもいいパターンとはどういうものか? それは、ウソをつくことで相手に実害を与えない場合です。

 例えば営業時に、相手から「〇〇を作ったことはありますか?」と聞かれたとします。実際には作った経験はないけど、作れる人を知っていて教えてもらえれば作れるのなら、「はい、できます」と言いますよね。実際に制作を頼まれたら、教わりにいって作ればいいだけですし。

 こういった解決可能なタイプのウソは盛ったとしても実害が出ないのでいいと思いますし、実際に営業のうまい人は使っています。「完全なウソ」と「誤解を招く表現」の境界をわかっている人は、営業がうまいのです。

 面接も同じです。「〇〇という経験はありますか?」と聞かれて、その後に経験を積めるのなら「できます」と答えてもいいかと。正直に答えて受かるならそのほうがいいですが、面接で何度も落ちるなら、話を盛ったりウソをつくのを試してもいいと思うのです。

◆日本人は臆病すぎる

 日本人は話を盛ることに対して臆病すぎる気がします。ほかの国の人だと、「できる」と言っていたけど、実際にやらせたらできないなんてよくある話です。

 このように「相手が誤解をしているだけで、ウソはついていない」とか、「聞かれてないので答えない」というコミュニケーション手法は、世の中で数多く使われています。特に宣伝です。

◆「手作り風パスタ」は手作りなのか?

 例えば、レストランのメニューに「手作り風パスタ」というオススメ料理があったとします。これを見た人は、「手作りなのかな?」と想像しそうです。しかし、手作り“風”なので、実際には100%が手作りではなく、「手作りに近い味を機械で再現した」が正解です。

 これも、「機械で作りました」と書くよりも「手作り風」のほうが売れるので、そう書いているのですね。これは誤解を招く表現なだけでウソではありません。

 世の中の全員が正直者なら、正直で生きるのもいいと思います。でも、世の中にはウソをついたり盛った話し方をする人が多く存在します。自分だけ正直だと不利になることもあるので、気をつけたほうがいいですよ。

構成/杉原光徳(ミドルマン)

【ひろゆき】
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』

―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]―

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