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HKT48・松岡はな「7期生と取材を受けるのは不思議な気持ち」

日刊SPA! 2024年9月11日 15時49分

 昨年で初期メンバーが全員卒業し、世代交代が進んでいるHKT48。そのなかで、卒業を控える松岡はな(24歳)が参加するラストシングル『僕はやっと君を心配できる』が、9月11日にリリースされた。松岡は、‘15年に開催された「第2回AKB48グループドラフト会議」で加入してから、指原莉乃が注目するメンバーとしても話題になり、チームKⅣのキャプテンを務めるまで急成長した。そんな彼女が「HKT48の未来」と称するのが、今年5月に加入したばかりの7期研究生たちだ。最新曲にも江浦優香(13歳)と龍頭綺音(14歳)が初選抜入りを果たすほど期待は大きい。今回は松岡、江浦と龍頭の中学生コンビの3人にHKT48 への思いや展望について語ってもらった。
――9月28日に卒業コンサートを控えてらっしゃるっていうことで、こうして後輩たちとの取材も増えていると思いますが、どんな思いですか?

松岡はな(以下、松岡)昔は私が先輩と一緒にやっていたので、そんな自分が後輩2人と取材を受けるっていうのは不思議な気持ちだなって思います。

――今年5月に東京で行ったHKT48 のコンサートで7期生のお披露目があって、松岡さんは7期生たちがリハーサルしている姿を見て泣いたって話してましたよね。

松岡 そうなんですよ。卒業っていうのも決まっていましたし、私が歳を重ねたのか頑張っている姿がめちゃくちゃ響いちゃって、勝手に涙が出てきちゃいました。

――7期生の二人は今回が初選抜です。選抜に入ると東京での仕事も増えると思うんですが、もう慣れましたか? 

龍頭綾音(以下、龍頭)福岡のお仕事よりも現場に大人の人が多いので東京のほうが緊張しちゃいます。

江浦優香(以下、江浦)うん。あと早起きが苦手なんですけど、東京に来ると早起きが多いです。

――ホームシックとかはないですか?

江浦 それはないです。

龍頭 私は寂しいです(笑)。普段住んでない街にいると緊張しっぱなしだから、帰りたいなって思うときもあります。

――二人のXを見ていると、物怖じとせずにやってるのかなと思ってましたけど、そこは中学生らしさですね。江浦さんと龍頭さんのコンビ名ってあったりするんですか? 

江浦 特にないです。

龍頭 まだ決まってないですね。

――仲は悪くないですよね!?

2人 はい!(笑)

◆HKT48を選んでくれて嬉しい

――7期生を松岡さんはどう見ていますか?

松岡 いや~、ありがたいなと思います。今はたくさんのアイドルグループがあるなかで、HKT48を選んで来てことが嬉しい気持ちでいっぱいですね。

――松岡さんは卒業が決まってから、在籍期間の約9年を振り返る機会も増えたと思うんですけど、どんなことを感じましたか。

松岡 私がシングル曲『最高かよ』でセンターをやらせていただいたときも加入してすぐでした。後輩もそんなにいないときだったので、心配事とか不安とかを抱えずにやっていて楽しかったんですよ。それからAKB48さんの選抜に選んでもらったり、成人式も神田明神でやらせてもらったり。テレビ出演や大きな会場でライブもさせてもらって、私は全部のタイミングが良かったというか、ありがたかったなっていう思いです。

――そう思うと、今のHKT48の現状には寂しさもありますか?

松岡 そうですね。新曲でダブルセンターを務める「いぶくる(石橋颯と竹本くるみ)」が抱えているものとは違うんだろうなって。テレビに出て歌ってほしいっていう気持ちもありますし、大きなステージに立ってほしいっていう思いはあります。

――9月11日に松岡さんが参加するラストシングル「僕はやっと君を心配できる」が発売されました。初選抜の二人から楽曲の魅力をアピールしてください。

江浦 前作の『バケツを被れ!』とは違ってカッコイイ感じの曲で、強い意志の中にも温かみを感じられる歌詞があって。サビの最初から最後にかけて雰囲気が変わるのも魅力だと思います!

――今回着ているのがステージ衣装だということで、映える赤とシルバーアクセサリーなどが特徴的ですが、振りはどんな感じですか?

龍頭 意思を示すような感情を乗せたようなダンスで、ミュージックビデオでは表情や体の動きの見せ方を頑張りました! 先輩方に比べたら実力も足りないし、追いつこうという気持ちで大変な部分もありました。

――とはいえ、お披露目してから約3か月ですもんね。

松岡 本当に素晴らしいです。私よりもデビューが早いんですけど、気に掛けることもなく淡々とやっていて。現場が暑くて振りも難しかったから必死だったと思いますけど、頑張ってたね。ちょっと眠そうだったけど(笑)

江浦 撮影したのは東京だったので、朝はすごく早かったです(苦笑)

――新曲は、「誰しもが抱えている不安や葛藤」をテーマに掲げています。松岡さんはHKT48に加入して約9年間。そのなかで指原さん、宮脇咲良さん、なこみくさん(矢吹奈子と田中美久)などの中心メンバーがグループを卒業していくなかで、松岡さんがHKT48を引っ張っていかないといけない立場になったときに感じた不安や葛藤はありました?

松岡 そうですね。急にフロントに立っていたメンバーがいなくなってしまったので、ファンの方から心配の声も聞いてたので。どうしようって思っていたんですけど、とにかく今いるメンバー全員で協力して全力でいいものできるように頑張ろうっていう感じだったので、一人で悩むことはなかったかもしれないです。

――‘22年にチームKⅣのキャプテンに就任してから心境の変化はありました?

松岡 昔はさっしーさんとかもいたので、私は子供のように楽しんでいただけだったんですけど、大事なところでしゃべらないといけなかったり、考えないといけないことも増えたり。そこは自分的には苦手なところだったので、嫌だなって思ったこともありました。でも、私ができない部分を誰かがカバーしてくれたりして、周りのメンバーがサポートしてくれましたね。

――かつては“泣き虫はなちゃん”と言われるぐらいの松岡さんが、アイドル生活で学んだ不安や葛藤の打ち破り方って何かありますか?

松岡 周りから人がいなくなると悲しくなって涙が出るタイプなんですよ(笑)。付き合いが長いメンバーは言わなくてもわかるので、自然と声を掛けてくれたのかしれないです。ただ、私もそこまで深く考えこまないタイプで。2日ぐらいは悩むんですけど、答えが出なくても「まあ、いっか!」って嬉しそうにしてる周りを見て、頭を切り替えるんです。極力悲しいことやネガティブなことは避けて生きたい。逆に私が関わったら良くないなって思うときは、周りに近づかないようにしています。

◆松岡はなは大人の女性になった?

――以前、SPA!のインタビューに松岡さんに出てもらったのが、指原さんが卒業を控えていたタイミングで、HKT48 の託されたあとにグループでどんな人になりたいか?っていう質問に「二十歳なので指原さんのような大人の女性になりたい」と答えてました。後輩2人から見て、松岡先輩と接していて素敵な大人だなと感じるところを教えてください。

龍頭 笑顔が素敵ですっごい可愛いけど、東京のコンサートで披露した「Make noise」のダンスがかっこよかったです!

江浦 楽曲によっていろいろな表情を使い分けができていて、雰囲気づくりやダンスもすごく上手で尊敬してます!

――仕事以外のプライベート面で感じることはありますか?

松岡 実は新曲のプロモーションの取材などで始めてしっかりしゃべったなっていう感じなんです。普段はチームH、チームKⅣ、7期研究生で活動することが多いので会う機会が少ないんですよね。

――松岡さん自身は大人になったと感じ部分は?

松岡 楽屋でしゃべらなくなりました(笑)。公演前にしゃべっちゃうと体力が失われるので、疲れちゃうんですよ。だから、できるだけしゃべらずに体力を温存してます。周りが若いとより感じちゃいますね。「ここでは遊べないわ。無理だ……」って。

――7期生とかを見ていても?

松岡 はい。だって、この子たち休憩中なのに走り回っちゃってるんですよ。「なんでそこで体力使っちゃうの?」って。意味がわからないです(笑)

――でも、絶対にそっち側でしたよね?

松岡 そうなんですよね~(笑)

――後輩の2人が今抱えている心配事で松岡先輩に聞きたいことはありますか?

2人 う~ん……

松岡 なんでもいいよ。公演のこととか人間関係どうしようとかさ。年齢を重ねるといろいろなことが気になってきちゃうから今はまだないのかもしれない。みんな仲良し?

2人 はい!

松岡 私が伝えておきたいのは、ファンの方は大事にしてね。色々なファンの方がいるんだけど、自分が思っている以上に思ってくれているから。二人のいろいろな部分を見てくれているし、愛情を伝えてくれるから感謝してください。そして活動するなかで、なるべくファンの方が嫌な気持ちになるようなことはしないこと。元気なパワーを送れるようにアイドルを楽しんでください!

2人 はい!

――すごい響きますね。この記事で江浦さんと龍頭さんのことを初めて知る人もいると思うので、2人のアピールポイントを教えてください。

江浦 チャームポイントは笑顔で、サッカーを観るのが好きです。アビスパ福岡のチアをやってました。時間があるときはサッカー場で観戦して、行けないときはスマホで観ながら応援してます。選手はまだまだ勉強中なんですけど、守っているよりも攻めているときのほうがテンションは上がります!

――江浦さんの性格的に攻めるタイプ?

江浦 それはわかりません(笑)

松岡 困ったときに笑顔でごまかそうとするんですけど、それにも癒やされてます(笑)

――龍頭さんは?

龍頭 アピールしたいのは、目とダンスパフォーマンスです。小学5年生からダンスをしていて、ガールズヒップホップとK-POPクラスにいました。可愛い感じの見せ方が少なくて、激しめのダンスが多かったです。

――あとは特技に「誰よりも大きな声が出せること」って書かれてました。

龍頭 日頃から声がデカいって言われていて、みんなで話してると笑い声が大きくなっちゃいます。

――江浦さんは7期生の中でも控えめ?

江浦 心を開いたら笑い声も大きいんですけど、開くまでは小さいかもしれません(笑)

松岡 楽屋にいると、二人ともデカいですよ(笑)。空港で話してて興奮する声が大きくなるので、「シィィィーー!」ってやってます。

――今どきの中学生はどんな話題で盛り上がるんですか?

江浦 SNSのトレンドを見て話題を見つけてる感じで、私はアイドルの動画をよく見てます。

龍頭 学校だと、「ナンジャモンジャ」っていうカードゲームが流行ってます。

松岡 今日もUNOを持ってきていて、みんなでやってました。私が後輩だったときも先輩たちの人狼ゲームに混ぜてもらって距離が近くなったので。世代は変わってもカードゲームで仲を深めるのがHKT48なのかもしれないです。

◆7期生の2人が描く未来

――まだアイドル活動は始まったばかりですが、7期生の二人は立ってみたいステージはありますか?

龍頭 私はアリーナで踊ってみたいです!

江浦 ステージが中央にあって、360度が客席に囲まれたところでコンサートをやってみたいです!

――松岡さんはアイドルを卒業したら、プライベートでやりたいことは?

松岡 時間ができたら、両親を連れてハワイとか海外旅行に行けたらいいなって思います。今までは実家に帰っても長居はできなかったので、久しぶりに地元の友達とも遊びたいです。

――では最後に、将来を期待される後輩の2人に、松岡さんから旗を託されたあとのHKT48でどんな存在になっていきたいか教えてください。

江浦 みんなを笑顔にさせるような存在になりたい! もっともっとたくさんの人に愛されるように頑張りたいです。

龍頭 将来は表題曲のセンターになって、海外でライブとかもしてみたい! 世界中のみんなにHKT48の魅力を広めたいですね。

松岡 逞しい後輩たちができてHKT48の未来は明るいです!

取材・文/吉岡 俊 撮影/後藤 巧

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