大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。1か月に1度お見えになる80歳のお客様は「胃を半分摘出した」とおっしゃいながら、いつも私と同じ量のお酒を召し上がります。いつまでも元気でいて欲しいですね。昭和のタフな男性が大好きです。
その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただきます。
◆銀座ホステスが伝授する「初デートでのいろは」
最近はアプリが男女の出会いのきっかけになることは珍しくなく、むしろ主流のようです。「圧倒的にマッチングできる男性とは」「モテるプロフィールとは」などハウツー系の記事をたまに目にすることもあります。
アプリのことはアプリの恋愛が得意な方にお任せするとして、こちらの記事では「初デートでのいろは」について書いてみたいと思います。
大阪では北新地、東京では銀座と、一等地で働くにあたり、一流のメンズとデートをさせていただく機会にも恵まれてきました。そんな私から初デートへ挑む皆さんに、愛のムチを打たせていただきます。
今回のテーマは「モテない男性が初デートでやりがちなこと5選」です。3つ以上当てはまったあなたは大ピンチ。さっそく参ります。
◆その①待ち合わせ時間よりも早く到着していることを報告してくる
同伴の場合ですが、遅刻は厳禁です。私は、だいたい待ち合わせの時間の30分前には待ち合わせ場所に到着するようにしています。お相手にとっての1分の方が、私にとっての1分よりもずっと価値が高い場合が多いから。
だって、お客様は各界のVIPや経営者さんです。私の時給なんかと比べ物にならないくらい、たんまりとお稼ぎになる方々ばかりです。言い換えれば、それほどにお忙しい方々なのです。そんな方が私たちのようなものと食事をするために、わざわざ時間を割いてくださるんです。遅刻するわけにはいきません。
とはいえ、30分前に到着していることをお客様にお伝えすることはありません。余計な気を遣わせたくないからです。
ところが。中には待ち合わせより40分も50分も前だというのに「到着しました」と連絡をくださる男性がいます。これには「わかってないボウヤね〜」と思ってしまいます。
遅刻していないのに遅刻してしまったような気分になります。初デートで女の子に必要以上に気を遣わせる男性はイケてないです。
◆その②大御所ミュージシャンのようなファッション
スーツ姿がとっても素敵で魅力的な男性と、初めて休日にお会いした際、スーツじゃない彼に幻滅したことがあります。そうです。私服がダサいのです。
ヘアアイロンで平らにのばした前髪、細い眉。はだけたシャツの胸元からはシルバーのアクセサリーがのぞいています。極めつけは、一部のファッション誌ではトレンド扱いですが、中年男性が身に着けると大事故を起こすウォレットチェーン……。
偽物のつんく♂さんにしか見えません。50代男性にとってのイケてる男が、カリスマ的ロックバンドのボーカルなのは仕方ないとしても、ファッションは更新していきましょう。
ヘアスタイルやアイブロウに関しては、プロの力を借りましょう。美容師さんに相談してみてください。
ファッションに関しては、無印良品の商品でキレイにコーディネートしている男性の方がずっと魅力的です。おそらく、想定の半額以下で全てのアイテムが揃うので、まずは店頭へ足を運んでみてください。
ファッションに関する助言は過去の記事にも書いているので、よかったら参考にしてみてください。
◆その③お店のチョイスがイケていない
サイゼリヤがアリかナシか、といったような低次元なお話はここではしません。言わずもがなナシナシのナシです。よほど男性に縁のないタイプの女性ならそれでイイとして、引く手あまたなモテモテ女に対して「お試し行為」を挑むのは賢くありません。よしましょう。
サイゼリヤ以外だとしても、①「個室のお店」は避けた方が無難かもしれません。初対面の男性と個室で2人きりになるのは少し不安です。お座敷の席もよしましょう。女性に長時間正座をさせるのは可哀想ですし、“気の利かないメンズ”認定されちゃう可能性大です。
そして②「最寄り駅から遠すぎるお店」も避けましょう。初デートにスニーカーで現れる女性はあまりいないと思います。どうしても駅から遠いお店で食事をしたい場合はタクシーを利用してください。
かといって③「ご自身や彼女のご自宅から近すぎるお店」もNGです。下心を察知され、警戒されちゃいます。初デートでガッツく男性はカッコ悪いです。
個室じゃなくて、お座敷じゃなくて、最寄り駅から遠すぎない、かといってご自身や彼女のご自宅から近すぎないお店が良いと存じます。
◆その④割り勘
「割り勘はアリかナシか」これも議論つくされたテーマですし、あまりにも低次元な話題ですが、あえて取り上げます。言わずもがなナシナシのナシです。
女たちが「私たちに“女性らしさ”を押し付けるな」と言い続けたせいで「じゃあ僕たちに“男らしさ”を押し付けないでください」とやり返されているわけですが、その結果、おばさんみたいなおじさんが量産されてしまいました。
おばさんみたいなおじさんとデートするくらいなら、おばさん同士で出かけた方が楽しいんです。
ぜひとも読者の皆さまには威張っていて偉そうで強くて頼もしい男性であって欲しい。ましてや、これから口説こうとしている女の前でくらいカッコつけてください。食事は気持ちよくご馳走しましょう。
「でもタイプじゃなかったんだけど……」ですって?だとしてもご馳走してください。彼女が「〇さんは気前がよくて素敵な男性」と触れて回ってくれるはずです。モテる男性はそこまで見越して、女性には気持ちよく食事をご馳走するんです。
◆その⑤強引に引き止める
さて、食事を終え、そろそろ帰ろうというタイミング。ここでもう1軒、バーなどをはさむとしても、1時間程度で切り上げて解散しましょう。終わりよければ全てよしです。強引に引き止めてはいけません。
「据え膳食わぬは男の恥」ってのは、女性からアプローチがあってはじめて言うもんなんです。
ここは「あともう少し一緒にいたかったな」と彼女に思わせる男性の勝ちです。気持ちよく解散してください。
ましてや終電ギリギリまで粘るなんて言語道断。気持ち悪いです。下心見え見えで、余裕ってもんが一切ない。最低です。無理やりお酒を飲ませて女性を酔わせるのもよしましょう。そんな状態の女にしか挑めないなんてダサすぎます。末代までの恥です。
もちろん翌日、ロッカールームで話題にあがり、ダサい男として語り継がれます。モテない男性がガッツくことで、こうして女性との縁がさらに遠くなるのは当然ですね。
◆おばさんみたいなおじさんにはウンザリ
今回は「モテない男性が初デートでやりがちなこと5選」を解説しました。サイゼリヤや割り勘など、議論しつくされたテーマにもあえて触れてみました。男性にはタフであって欲しいものです。
おばさんみたいな男たちにはウンザリです……。
とはいえ、家父長制のニオイのキツイ日本社会に嫌気がさしたと言い出しておいて、一家の大黒柱を担う気なんて未だにさらさらない令和の女たちも、多くのツッコミどころをはらんでいるので、なんとも言えません。南無。
<文/みずえちゃん>
【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただきます。
◆銀座ホステスが伝授する「初デートでのいろは」
最近はアプリが男女の出会いのきっかけになることは珍しくなく、むしろ主流のようです。「圧倒的にマッチングできる男性とは」「モテるプロフィールとは」などハウツー系の記事をたまに目にすることもあります。
アプリのことはアプリの恋愛が得意な方にお任せするとして、こちらの記事では「初デートでのいろは」について書いてみたいと思います。
大阪では北新地、東京では銀座と、一等地で働くにあたり、一流のメンズとデートをさせていただく機会にも恵まれてきました。そんな私から初デートへ挑む皆さんに、愛のムチを打たせていただきます。
今回のテーマは「モテない男性が初デートでやりがちなこと5選」です。3つ以上当てはまったあなたは大ピンチ。さっそく参ります。
◆その①待ち合わせ時間よりも早く到着していることを報告してくる
同伴の場合ですが、遅刻は厳禁です。私は、だいたい待ち合わせの時間の30分前には待ち合わせ場所に到着するようにしています。お相手にとっての1分の方が、私にとっての1分よりもずっと価値が高い場合が多いから。
だって、お客様は各界のVIPや経営者さんです。私の時給なんかと比べ物にならないくらい、たんまりとお稼ぎになる方々ばかりです。言い換えれば、それほどにお忙しい方々なのです。そんな方が私たちのようなものと食事をするために、わざわざ時間を割いてくださるんです。遅刻するわけにはいきません。
とはいえ、30分前に到着していることをお客様にお伝えすることはありません。余計な気を遣わせたくないからです。
ところが。中には待ち合わせより40分も50分も前だというのに「到着しました」と連絡をくださる男性がいます。これには「わかってないボウヤね〜」と思ってしまいます。
遅刻していないのに遅刻してしまったような気分になります。初デートで女の子に必要以上に気を遣わせる男性はイケてないです。
◆その②大御所ミュージシャンのようなファッション
スーツ姿がとっても素敵で魅力的な男性と、初めて休日にお会いした際、スーツじゃない彼に幻滅したことがあります。そうです。私服がダサいのです。
ヘアアイロンで平らにのばした前髪、細い眉。はだけたシャツの胸元からはシルバーのアクセサリーがのぞいています。極めつけは、一部のファッション誌ではトレンド扱いですが、中年男性が身に着けると大事故を起こすウォレットチェーン……。
偽物のつんく♂さんにしか見えません。50代男性にとってのイケてる男が、カリスマ的ロックバンドのボーカルなのは仕方ないとしても、ファッションは更新していきましょう。
ヘアスタイルやアイブロウに関しては、プロの力を借りましょう。美容師さんに相談してみてください。
ファッションに関しては、無印良品の商品でキレイにコーディネートしている男性の方がずっと魅力的です。おそらく、想定の半額以下で全てのアイテムが揃うので、まずは店頭へ足を運んでみてください。
ファッションに関する助言は過去の記事にも書いているので、よかったら参考にしてみてください。
◆その③お店のチョイスがイケていない
サイゼリヤがアリかナシか、といったような低次元なお話はここではしません。言わずもがなナシナシのナシです。よほど男性に縁のないタイプの女性ならそれでイイとして、引く手あまたなモテモテ女に対して「お試し行為」を挑むのは賢くありません。よしましょう。
サイゼリヤ以外だとしても、①「個室のお店」は避けた方が無難かもしれません。初対面の男性と個室で2人きりになるのは少し不安です。お座敷の席もよしましょう。女性に長時間正座をさせるのは可哀想ですし、“気の利かないメンズ”認定されちゃう可能性大です。
そして②「最寄り駅から遠すぎるお店」も避けましょう。初デートにスニーカーで現れる女性はあまりいないと思います。どうしても駅から遠いお店で食事をしたい場合はタクシーを利用してください。
かといって③「ご自身や彼女のご自宅から近すぎるお店」もNGです。下心を察知され、警戒されちゃいます。初デートでガッツく男性はカッコ悪いです。
個室じゃなくて、お座敷じゃなくて、最寄り駅から遠すぎない、かといってご自身や彼女のご自宅から近すぎないお店が良いと存じます。
◆その④割り勘
「割り勘はアリかナシか」これも議論つくされたテーマですし、あまりにも低次元な話題ですが、あえて取り上げます。言わずもがなナシナシのナシです。
女たちが「私たちに“女性らしさ”を押し付けるな」と言い続けたせいで「じゃあ僕たちに“男らしさ”を押し付けないでください」とやり返されているわけですが、その結果、おばさんみたいなおじさんが量産されてしまいました。
おばさんみたいなおじさんとデートするくらいなら、おばさん同士で出かけた方が楽しいんです。
ぜひとも読者の皆さまには威張っていて偉そうで強くて頼もしい男性であって欲しい。ましてや、これから口説こうとしている女の前でくらいカッコつけてください。食事は気持ちよくご馳走しましょう。
「でもタイプじゃなかったんだけど……」ですって?だとしてもご馳走してください。彼女が「〇さんは気前がよくて素敵な男性」と触れて回ってくれるはずです。モテる男性はそこまで見越して、女性には気持ちよく食事をご馳走するんです。
◆その⑤強引に引き止める
さて、食事を終え、そろそろ帰ろうというタイミング。ここでもう1軒、バーなどをはさむとしても、1時間程度で切り上げて解散しましょう。終わりよければ全てよしです。強引に引き止めてはいけません。
「据え膳食わぬは男の恥」ってのは、女性からアプローチがあってはじめて言うもんなんです。
ここは「あともう少し一緒にいたかったな」と彼女に思わせる男性の勝ちです。気持ちよく解散してください。
ましてや終電ギリギリまで粘るなんて言語道断。気持ち悪いです。下心見え見えで、余裕ってもんが一切ない。最低です。無理やりお酒を飲ませて女性を酔わせるのもよしましょう。そんな状態の女にしか挑めないなんてダサすぎます。末代までの恥です。
もちろん翌日、ロッカールームで話題にあがり、ダサい男として語り継がれます。モテない男性がガッツくことで、こうして女性との縁がさらに遠くなるのは当然ですね。
◆おばさんみたいなおじさんにはウンザリ
今回は「モテない男性が初デートでやりがちなこと5選」を解説しました。サイゼリヤや割り勘など、議論しつくされたテーマにもあえて触れてみました。男性にはタフであって欲しいものです。
おばさんみたいな男たちにはウンザリです……。
とはいえ、家父長制のニオイのキツイ日本社会に嫌気がさしたと言い出しておいて、一家の大黒柱を担う気なんて未だにさらさらない令和の女たちも、多くのツッコミどころをはらんでいるので、なんとも言えません。南無。
<文/みずえちゃん>
【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989