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“顔モザイク”で個人撮影モノに出演した女子大生の末路。元彼が「一発でわかった」身バレの原因とは…

日刊SPA! 2024年9月15日 15時51分

 こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
 筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。

 さて、今回は軽い気持ちでとある映像作品に出演してしまった女子大生・乃々さん(仮名・21歳)の後悔の告白です。

※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。

◆突然紹介された同人ビデオ出演の話

 昨年、お金に困っていた乃々さんは、男友達に「なにか割のいいバイトあったら教えて!」と頼んでいたところ、大学の先輩・青木さん(仮名・24歳)を紹介されたそうです。

「青木さんはほとんど単位を取っていなくて留年しまくってるんですけど、講義も受けずに毎日何をやってるかっていうと、自主制作で同人ビデオを作ってるっていう特殊な人でした。作った動画を専用サイトで販売していて、それでかなり稼いでるらしくて」

 怪しいな、怖いなという気持ちはあったものの、出演料をかなり弾んでくれると聞いて、とりあえず青木さんの“面談”を受けることに。

「どんな変わった人が来るのかなと思ったんですけど、青木さんはいい意味ですごく普通。イケメンではないけど清潔感があって、女性への気配りがすごく上手なタイプっぽくて、意外とモテそうな人でしたね。

 それで肝心の撮影なんですが、青木さんと1対1でほかの人は一切いないということでした。要するに、私の相手をするのが青木さんで、そのまま青木さんがカメラもまわすってことですね。それを聞いてけっこう安心できたんです」

◆顔にはガッツリとモザイク入れると約束

 乃々さんが前向きに検討し始めたこともあり、青木さんは具体的な撮影内容や撮影方法を教えてくれたそうです。

「撮影場所はラブホテル。拘束時間は撮影前の準備や撮影後の撤収を含めて計3時間。カメラはスマホ4台で、3台は定点撮影で、残り1台を青木さんが手持ちして一人称で撮るということでした。

 それで、サイトに公開するときには私の顔にガッツリとモザイク入れてくれると約束してくれましたし、念のため撮影中もマスク着用しててOKと言ってくれたので、これなら信頼してもよさそうだなって思って。出演することにしました」

◆設定は“幼馴染みの女友達”、撮影は順調

 撮影当日。ラブホ前に集合して、2人で入室。

「青木さんは、面談のときに話してくれた撮影条件をまとめた契約書も用意してくれていて、撮影前にお互いに書面を最終確認。プレイの内容や段取りもしっかり読んで、納得できたのでサインして撮影開始となりました。

 私は“幼馴染みの女友達”っていう設定で、ちょっとしたストーリーがあったんで覚えたセリフを喋りながら“絡む”って感じでした。撮影中は特にトラブルもなく、青木さんのねちっこい言葉責めが想像以上にしつこかったぐらいで(笑)、むしろ私自身もけっこう楽しめました」

 ギャラはその日のうちにきちんと振り込まれたそう。そして1カ月後、青木さんからサイトで販売開始したという連絡を受けたとのこと。

「青木さんは編集済の販売版動画を私に送ってくれました。約束どおり顔にはばっちりモザイクをかけてくれてるし、これなら万が一知り合いがこの動画観ても私だってバレないなって、そのときはほっとしてたんですよ」

◆「コレってお前だよな。モロバレだよ?」

 このバイトのことを知っているのは、青木さんと彼を紹介してくれた男友達だけで、この2人は口が堅いと信頼していたので、安心しきっていた乃々さん。しかし数カ月後、自分の呑気さと想定の甘さを恨むことに……。

「サイトに自分の出演作品が販売されているなんてことを忘れかけていたころ、ずっと連絡を取ってなかった昔の元彼からLINEが来たんですよ。『コレってお前だよな。ヤバいだろ。モロバレだよ?』って、サイトのリンクを貼り付けて来たんです」

◆URLを確認して血の気が引いた

 そのURLはまさに乃々さんの出演動画。一気に血の気が引くほど焦ったといいます。

 けれど、マスク着用で顔モザもしてあり、髪型はどこにでもいるような量産型ボブで、特徴的なホクロもない――どうして元彼にバレたのかまったく見当がつかなかったそうです。

「元彼に電話してどうして私だと思ったのか、聞いたんです。そしたら『声で一発でわかった』と。私、普段の声に特徴はないらしいんですけど、感じているときの声がかなり変らしいんです。

 最中の声なんてほかの女性と比べたことなかったから、私自身は変な声出してるって自覚は一切なかったんですよ。でも元彼いわく、『お前と一度でもしたことある男ならたぶんソッコーで気付くよ』って……」

◆軽率な行動、恐怖心と後悔に苦しんでいる

 恐怖心が波のように押し寄せてきた乃々さんは、テンパりながらもとりあえず青木さんへ連絡。青木さんは事情を理解し、支払った出演料の半額を返金してくれれば、すぐに販売停止すると言ってくれたそうで、翌日、サイトから出演作のページは無事に消されたとのこと。

「でも何カ月間も販売されてたから、何十人、何百人って購入してるかもしれない。そのうちの誰か一人でも無料サイトとかにアップしたら、もっと一気に拡散しちゃうかもしれませんよね」

 目先のお金ほしさに同人ビデオへの出演という軽率な行動を取ってしまい、恐怖心と後悔に苦しんでいる乃々さん。彼女の心に平穏が訪れるのはいつになるのでしょうか……。<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi

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