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「倍以上の値段でも違和感がないカーディガン」「9990円コートは破格中の破格」GUの大人気コラボシリーズ第4弾、完売前に手に入れたい5アイテム

日刊SPA! 2024年9月18日 16時4分

―[メンズファッションバイヤーMB]―

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第497回をよろしくお願いします。
◆GUの大人気コラボ第4弾がまもなく発売開始

 今回は9月27日に発売予定の「GU×UNDERCOVER」第4弾について

 いち早くプレスルームで実物をすべて試着してまいりしましたので、気になった5型のみ先行レポートします! 毎度、完売が早く、メルカリでプレ値がついてしまうこちらのシリーズ。今回も人気が出そうです……。

◆9990円コートは「破格中の破格」
・ヒートパデッドコンバーチブルコート UNDERCOVER 9990円

 ナイロン100のミリタリーコート。ミリタリーで実際に使われるようなハリ感のあるナイロン素材を用い、ギミックたっぷりに仕上げたコートでこの値段は驚異的。

「化学繊維=安い」というイメージを持たれている方も多いでしょうが、一般的にポリエステルよりナイロンのほうがコストが高い。これだけの大振りかつ複雑なコートをナイロン100で仕上げて、9990円は破格中の破格です。

 モッズコートのような長い着丈のシルエットですが、ディティールはN-3Bなどに近い。モッズに比べボタンの数が多くやや複雑なイメージです。腰下あたりにZIPがついており、外すと着丈の調整が可能。N-2Bのような着丈の短いブルゾンに早変わりするので、パンツのシルエットや気分に合わせて遊ぶことができるのが最大の特徴です。

◆東京であれば十二分に越冬できる防寒性

 GUお得意のビッグシルエットかと思いきやサイズ感は控えめで大人向けなイメージ。肩幅は少し広めくらいで身幅もさほど大きすぎることはない。

 そもそもUNDERCOVERのファン層が40代以上の大人が圧倒的に多いでしょうから(裏原ムーブメントを代表するブランドですので)、UNDERCOVERらしい癖はありつつも、主張少なめでまとめてあります。

 ヒートパデッドの中綿装備で防寒性はまあまあというところ。雪国の冬などであればこれにインナーダウンなどプラスしないと難しいでしょうが、東京であれば十二分に越冬できる程度の防寒性です。

 素材感や作りの複雑さなどを考えるとあり得ないコスパな一枚。間違いなく今回のメインアイテムの一つです。

◆ハリと光沢のある良質生地のグラフィックT
・グラフィックT UNDERCOVER 1 1990円

 UNDERCOVERといえばグラフィックT。設立当初から継続して定評のあるアイテムです。当初はコストのかからない理由からプリントTを多く展開していたUNDERCOVERですが、その独特の世界観が評価され、現在ではアート的にも支持されています。

 映画コラボなどが人気のグラフィックT。今回も『オズの魔法使い』とのトリプルコラボが用意されていますが、ちょっとクセ強め。そこで今回おすすめしたいのはこちらです。

 今回のテーマ「KOSMIK NOISE」をカレッジ風にプリントしたデザイン。アメリカンな印象のカレッジプリントですが、UNDERCOVERが作るといかにもモダンで洗練されたものに。Tシャツは通常GUで展開されているものとは異なりサイズ感もややゆったり、ハリと光沢のある良質生地になっています。

◆世界が認めたUNDERCOVERグラフィックが1990円

 今回のコレクションは秋冬シーズンに属するものなのでTシャツは季節外れのような気もしますが、日本はすっかり東南アジアに近づいており、9月の下旬でも半袖が必要となりました。

 しばらくはインナー使いも含めて活用できるでしょう。世界が認めたUNDERCOVERグラフィックを1990円で手にできるのも素晴らしい。

◆超人気のヘビースウェットシリーズもコラボ
・ヘビーウェイトスウェットプルオーバー UNDERCOVER 1 2990円

 GU毎年超人気のヘビースウェットシリーズにUNDERCOVERのグラフィックをあてたシリーズ。

 通常、ヘビースウェットは無地が多くデザインものはあまりやるイメージがありませんが、こちらはヴィンテージを意識したアメリカンテイストのグラフィック。それもプリントではなくワッペンとジグザグステッチで丁寧に表現しています。

◆冬はニット代わりとして使える

 裏毛ではなく、裏起毛のしっかりとした防寒性。冬はニット代わりとして使えるためシーズン通して重宝するでしょう。サイズ感はゆったりめですが、着丈はさほど長くなくスッキリ見えるちょうど良い具合。

 何よりガッシリとした本格的なヴィンテージ風素材に、さらに本格的なワッペンデザインが組み合わさって到底2000円程度のスウェットには見えないところに魅力があります。色も3色ハズレなし!

◆値段が高いにはちゃんとワケがあるカーディガン
・ケーブルカーディガン UNDERCOVER 4990円

 ちょっと他アイテムと比べるとやや高めに感じるこちらのカーディガン。それもそのはず、他アイテムよりもさらに輪をかけて細かく作り込んであります。フロントはボタンだけでなく、ZIPがついていたり。

 編み地が細かく変えてあり、きれいなリンキング(ニットを繋ぎ合わせること)がなされていたり。アクリル100ですが、起毛感が絶妙でしっかりウール見えしたり。こだわりがあるのでしょう、かなり細かく作り込んでいます。

◆倍以上の値段でも違和感がない完成度とクオリティ

 90年代のグランジ風なイメージで作られているリラックスサイズのローゲージカーディガン。ライトアウター並みの防寒性もあるので、わりと長い期間使うことができます。厚さ的にコートの中に入れてもおかしくないのでアウターからインナーまで幅広いコーディネートに対応できる。

 これ古着屋さんで倍以上の値段で売られていても違和感がない完成度とクオリティです。

 今回のコレクションはGU世界進出の大きな一手であるニューヨークソーホー出店の目玉として扱われています。日本未発売のNY限定のアイテムが存在していたり気合の入りようが伺えます。

 そのため、クオリティも過去のものと比べてもさらに輪をかけてこだわりを感じるばかり。服に詳しい人なら値段とのギャップに驚くはずです。

◆大ブームが続くトラックスーツの良品
・トラックジャケット UNDERCOVER(セットアップ可能) 3990円

・トラックパンツ UNDERCOVER(セットアップ可能) 3990円

 最後はトラックスーツ。メンズではここ数年トラックスーツが大ブーム。スポーツジャージに見えないような上下で着て外に出れるトラックスーツは大人気。そのままでも、上からジャケットやコートを羽織るNYライクなスタイリングも支持されています。

 今回はダブルフェイスの素材で光沢感がありシワがつきにくい素材。ジャージは素材次第では清潔感がなく独特の野暮ったさだけが残りますが、こちらはうまくクリーンな印象を作れています。

◆大人向けにデザインされたシルエットが絶妙

 サイドにはUNDERCOVERデザイナーであるジョニオさんのタトゥー(UNDERCOVER定番のデザインです)をそのままあしらっています。

 トライバルのような印象もありながらモダンな雰囲気もある独特の柄使い。アイコン的なので知る人が見ればすぐにUNDERCOVERのアイテムとわかります。

 シルエットはややゆったり気味なくらいであまりダボつかない感じ。やはり大人向けに作っているようでバランスがとても心地いい。スニーカーでもいいですが、ここは革靴でシックに合わせるのが正解です。

 以上、27日発売のGU×UNDERCOVER今回も完売アイテム多そう! お楽しみに!

【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)

―[メンズファッションバイヤーMB]―

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