こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、今回は某メーカー勤めの高橋尚弥さん(仮名・30歳)が、同僚で交際していた美人彼女から別れ際に聞かされたとんでもない暴露話についてのエピソードです。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆「社内交流会」で出会った“美人広報”
“しごでき”上司・鹿山孝志さん(仮名・41歳)のセッティングで催された「社内交流会」という名の飲み会で、尚弥さんが広報部の瑠美さん(仮名・29歳)と出会ったのはおよそ1年前。
「瑠美さんは僕のことをほとんど知らなかったけど、“美人広報”として社内外で有名な人だったから僕は一方的に知っていました。
飲み会で瑠美さんとLINE交換できたときは、なんかちょっとしたインフルエンサーと繋がれたみたいな気になって、アガりましたね(笑)。それで鹿山さんの後押しもあって猛アタックして、付き合えることになったんです」
◆プロポーズできなかった理由とは…?
交際から半年ほど経った頃。尚弥さんには海外支社へ異動する話が出ており、その転勤は実質的な出世となるため、瑠美さんにプロポーズして一緒に海外生活についてきてもらおうと思っていたそうです。
「でもプロポーズできなかったんです。いや、厳密に言うと、“プロポーズする雰囲気にさせてもらえなかった”っていう感じ。僕が将来の話とか結婚観の話とかをすると、瑠美さんの歯切れが悪くなったり、話を逸らしたりしていて、『結婚しよう』って言い出す空気感をなかなか作れなくて……」
尚弥さんがそうこうしているうちに、瑠美さんから別れ話を切り出されてしまいます。
「瑠美さんは申し訳なさそうな顔で『他に好きな人がいるから別れてほしい』と。僕、その言い回しに引っかかったんです。『好きな人ができた』ではなくて、『好きな人がいる』って言ったので。その違和感を追求すると、瑠美さんは目を合わせてくれなくなって、しどろもどろ。これはなにかあるなと思って、その好きな相手って誰なのかとしつこく問い詰めたら……」
◆飛び出したのは想定の斜め上いく男の名
瑠美さんの口から飛び出したのは、尚弥さんの想定の斜め上をいく男の名前だったといいます。
「“しごでき”の鹿山さんですよ。僕と付き合う前に鹿山さんと関係があって、でも諦めようと思って、独身の普通の彼氏を探していたらしいんです。なんで想定外だったかっていうと、鹿山さんは愛妻家で小学生の娘2人を溺愛していることで有名だったから。
不倫は不倫でも、まさか相手が“そこ”だとは……という驚きでした。しかも彼は人と人を繋ぐのが好きなタイプで、何十人も集めてホームパーティーしたり妻子連れでバーベキューしたりしていたから寝耳に水。なんだったら瑠美さんは、広報としてそういう集まりに積極的に参加してSNSにアップしていたから、奥さんともお子さんとも会ってるんですよね」
◆瑠美さんが彼への未練や執着が強く…
尚弥さんが、「不倫なんて大切な人生の時間を無駄にするだけだからやめなよ」などと言って説得しようとしても、そんな“ありきたりな正論”では瑠美さんの気持ちは覆せなかったんだとか。
「鹿山さんはきっぱり別れて関係を清算しようとしていたけど、瑠美さんのほうが彼への未練や執着が強くて、復縁を迫ったみたいです。
はっきりとは言いませんでしたが、僕に別れを切り出すだいぶ前から鹿山さんとの身体の関係は復活していたっぽいですね。とにかく僕とは別れるという決意は固いみたいで、完全に破局しました」
◆点と点が繋がり、腑に落ちることだらけ
失意の尚弥さんは「点と点が繋がった」と語ります。思い返すと腑に落ちることがあったそうです。
「瑠美さんと最初に会った『社内交流会』のときに、いま思えば鹿山さんが僕たち二人の共通の趣味のアニメの話題とかを持ち出して、めっちゃナイスアシストしてくれていたから、LINE交換がスムーズだったんですよね。
もしかすると鹿山さんは罪悪感があって、罪滅ぼしとしてキューピッド役を買って出ていたのかも。というか、海外支社に行く噂があった僕と瑠美さんが結婚すれば、不倫相手を厄介払いできると思ってた可能性も……。いずれにしても最初から仕組まれていたんじゃないですかね(苦笑)」
◆「不倫がバレて不幸になればいい」と嘲笑
たまに社内で鹿山さんに会うと、妙に明るく馴れ馴れしく接してくるそうですが、尚弥さんは気まずいので苦笑いでやりすごしているそうです。
「不倫がいつまで続くのかはわかりませんが、どうせ最終的には瑠美さんがテイよく捨てられるに決まってます。鹿山さん主催の飲み会やバーベキューがきっかけで彼氏彼女になって、結婚までいったカップルはこれまでに何組かいるみたいなんです。
これは確証がないただの推論ですが、そういうカップルの妻側が実は鹿山さんの不倫相手だったなんてことも充分ありえるんじゃないかと。
つまり鹿山さんは、さんざん独身女性と遊んで飽きたらキューピッド役を買って出て、その子に優良物件の独身男をあてがってやって、恨みを買わないよう上手に厄介払いしてきたんじゃないのかなと疑ってます」
尚弥さんは、この顛末を社内や家族に暴露するつもりはないとしつつも、嘲笑気味に「瑠美さんも鹿山さんも不倫がバレて不幸になればいい」と吐き捨てていました。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、今回は某メーカー勤めの高橋尚弥さん(仮名・30歳)が、同僚で交際していた美人彼女から別れ際に聞かされたとんでもない暴露話についてのエピソードです。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆「社内交流会」で出会った“美人広報”
“しごでき”上司・鹿山孝志さん(仮名・41歳)のセッティングで催された「社内交流会」という名の飲み会で、尚弥さんが広報部の瑠美さん(仮名・29歳)と出会ったのはおよそ1年前。
「瑠美さんは僕のことをほとんど知らなかったけど、“美人広報”として社内外で有名な人だったから僕は一方的に知っていました。
飲み会で瑠美さんとLINE交換できたときは、なんかちょっとしたインフルエンサーと繋がれたみたいな気になって、アガりましたね(笑)。それで鹿山さんの後押しもあって猛アタックして、付き合えることになったんです」
◆プロポーズできなかった理由とは…?
交際から半年ほど経った頃。尚弥さんには海外支社へ異動する話が出ており、その転勤は実質的な出世となるため、瑠美さんにプロポーズして一緒に海外生活についてきてもらおうと思っていたそうです。
「でもプロポーズできなかったんです。いや、厳密に言うと、“プロポーズする雰囲気にさせてもらえなかった”っていう感じ。僕が将来の話とか結婚観の話とかをすると、瑠美さんの歯切れが悪くなったり、話を逸らしたりしていて、『結婚しよう』って言い出す空気感をなかなか作れなくて……」
尚弥さんがそうこうしているうちに、瑠美さんから別れ話を切り出されてしまいます。
「瑠美さんは申し訳なさそうな顔で『他に好きな人がいるから別れてほしい』と。僕、その言い回しに引っかかったんです。『好きな人ができた』ではなくて、『好きな人がいる』って言ったので。その違和感を追求すると、瑠美さんは目を合わせてくれなくなって、しどろもどろ。これはなにかあるなと思って、その好きな相手って誰なのかとしつこく問い詰めたら……」
◆飛び出したのは想定の斜め上いく男の名
瑠美さんの口から飛び出したのは、尚弥さんの想定の斜め上をいく男の名前だったといいます。
「“しごでき”の鹿山さんですよ。僕と付き合う前に鹿山さんと関係があって、でも諦めようと思って、独身の普通の彼氏を探していたらしいんです。なんで想定外だったかっていうと、鹿山さんは愛妻家で小学生の娘2人を溺愛していることで有名だったから。
不倫は不倫でも、まさか相手が“そこ”だとは……という驚きでした。しかも彼は人と人を繋ぐのが好きなタイプで、何十人も集めてホームパーティーしたり妻子連れでバーベキューしたりしていたから寝耳に水。なんだったら瑠美さんは、広報としてそういう集まりに積極的に参加してSNSにアップしていたから、奥さんともお子さんとも会ってるんですよね」
◆瑠美さんが彼への未練や執着が強く…
尚弥さんが、「不倫なんて大切な人生の時間を無駄にするだけだからやめなよ」などと言って説得しようとしても、そんな“ありきたりな正論”では瑠美さんの気持ちは覆せなかったんだとか。
「鹿山さんはきっぱり別れて関係を清算しようとしていたけど、瑠美さんのほうが彼への未練や執着が強くて、復縁を迫ったみたいです。
はっきりとは言いませんでしたが、僕に別れを切り出すだいぶ前から鹿山さんとの身体の関係は復活していたっぽいですね。とにかく僕とは別れるという決意は固いみたいで、完全に破局しました」
◆点と点が繋がり、腑に落ちることだらけ
失意の尚弥さんは「点と点が繋がった」と語ります。思い返すと腑に落ちることがあったそうです。
「瑠美さんと最初に会った『社内交流会』のときに、いま思えば鹿山さんが僕たち二人の共通の趣味のアニメの話題とかを持ち出して、めっちゃナイスアシストしてくれていたから、LINE交換がスムーズだったんですよね。
もしかすると鹿山さんは罪悪感があって、罪滅ぼしとしてキューピッド役を買って出ていたのかも。というか、海外支社に行く噂があった僕と瑠美さんが結婚すれば、不倫相手を厄介払いできると思ってた可能性も……。いずれにしても最初から仕組まれていたんじゃないですかね(苦笑)」
◆「不倫がバレて不幸になればいい」と嘲笑
たまに社内で鹿山さんに会うと、妙に明るく馴れ馴れしく接してくるそうですが、尚弥さんは気まずいので苦笑いでやりすごしているそうです。
「不倫がいつまで続くのかはわかりませんが、どうせ最終的には瑠美さんがテイよく捨てられるに決まってます。鹿山さん主催の飲み会やバーベキューがきっかけで彼氏彼女になって、結婚までいったカップルはこれまでに何組かいるみたいなんです。
これは確証がないただの推論ですが、そういうカップルの妻側が実は鹿山さんの不倫相手だったなんてことも充分ありえるんじゃないかと。
つまり鹿山さんは、さんざん独身女性と遊んで飽きたらキューピッド役を買って出て、その子に優良物件の独身男をあてがってやって、恨みを買わないよう上手に厄介払いしてきたんじゃないのかなと疑ってます」
尚弥さんは、この顛末を社内や家族に暴露するつもりはないとしつつも、嘲笑気味に「瑠美さんも鹿山さんも不倫がバレて不幸になればいい」と吐き捨てていました。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi