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「業務を忘れていましたよね?」と問い詰めるのはNG。相手にミスを認めさせる交渉術、ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし

日刊SPA! 2024年9月29日 8時46分

仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。

◆相手に非を認めさせる交渉術

些細な連絡ミスをきっかけに仕事で問題が発生した。どうやら自分が連絡した業務内容を仕事相手が忘れていた様子。しかし、「僕は言いましたよね?」と問い詰めても、相手は「知らない」「聞いていない」の一点張り……。どう伝えたら非を認めてもらえるのか?

◆謝罪はタダ。相手のメンツを立て、後日“証拠”を提出しましょう

大人数が関わる案件だと、認識のズレや細かいミスが原因で問題が起きがちですよね。人数が多いほどトラブルの発生確率は高まるし、責任の所在もあいまいになります。そして、ミスした張本人も実際には心あたりがあるのに、「自分のせいだ」とは思いたくなかったりします。

そんな確信犯的に逃げ切ろうとする人に非を認めさせるのは、かなり難しいです。

一つの方法は、「自分も悪かった」と伝え、先んじて反省を示すことです。すると相手も冷静になって非を認め、問題が解決に向かうこともあります。

僕も相手が怒っているときに、面倒くさくならないようにさっさと謝ることがあります。問題とは別の部分で自分の至らなかった要素を見つけて、こっちから先手を打つ。謝罪するだけならタダですし、それで実害が出ずにトラブルが解決するなら、結果としては悪くありません。

とはいえ、強情な人だとそれに乗っかって「やっぱり自分は正しい」などと主張を強めてきますよね。たとえメールやLINEなど証拠が残っていても、「知らない」「見てない」とシラをきったりしてくる。もちろん本当に覚えていない可能性もありますが、世の中には「ほとぼりが冷めるまでバレなければいい」とごまかし続ける人が普通にいます。

そんな人に、いきなり証拠を突きつけて非を認めさせようとするのは危険です。というのも、そういう人のメンツを公の場で傷つけると、ずっと敵として振る舞われたりします。

仕事をするうえでは近くに敵がいる状態は何かと損でしかない。なので、その場では相手のメンツを守ってあげる必要があります。

とはいえ、問題が解決しないのでは何も意味がない。なので対処法としては、相手の上長など第三者に証拠を見せ、事情を知っておいてもらう。こういった「言った、言わない」のトラブルは、上長に言えばあっさり解決することがほとんどなのですね。

そして、2週間後などほとぼりが冷めた頃に「もう終わったことだし、覚えていないかもしれませんけど……」と前置きしつつ、証拠を突きつける。すると、反省をして以降は態度を改めてくれる可能性も高くなります。

ただし、「謝ったら死ぬ」みたいな病に罹っている人には効かないので、そういう人とは徐々に距離を置いたほうがいいですよ。

◆相手に非を認めさせるには…

× 業務を忘れていましたよね?
◎ 僕も確認し忘れていました

構成/杉原光徳(ミドルマン)

【ひろゆき】
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』

―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]―

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