2023年6月、セクシー女優・藤かんなのXが大炎上しました。
セクシー女優であることを黙ってバレエ教室の講師をしていたことがバレ、講師を辞めることになった、そのポストが大きな話題となったのです。
「職業差別だ」と擁護する意見、「辞めるのは当たり前」とする意見、さまざまな意見が飛び交うなか、本人はどのような感情を抱いていたのでしょうか。
今回は藤かんなさん本人に当時の状況を語ってもらうとともに、セクシー女優のお仕事とどのように向き合っているのか、将来についても聞いてみました。
◆セクシー女優になることで相手を混乱させてしまった
――藤さんが世間で注目を浴びたのは、Xでの「炎上」が一番のきっかけとなっているのではないでしょうか。
藤かんな(以下、藤):はい、それはその通りだと思います。あんなに炎上するとは、思っていませんでしたけどね(笑)。
――まず炎上の前に、バレエ教室の先生から「辞めてください」と言われたとき、率直な気持ちはどうでしたか?
藤:そのときには、もう勤めていた会社もセクシー女優の件がバレて辞めていたので、バレエ教室も辞めることになるだろうな、と覚悟はしていましたね。
――自分はセクシー女優だから仕方がない、と。セクシー女優は世間から認められていない、と感じたのでは?
藤:認められていないと言うより……やっぱり身内、家族だけじゃなく同僚や知人も含めた身内ですね、そこから「セクシー女優が出る」というのは、相手を混乱させてしまうんだな、と思いました。とくに私はそれまで真面目なタイプと思われていたので、それは混乱するだろう、と。混乱を招いてしまった以上「もう辞めてください」と言われるのも仕方がない、という感じです。
◆自分に向けられた“偏見の言葉”に腹が立った
――悔しい、みたいな気持ちはありませんでしたか?
藤:辞めることより、そのとき言われた言葉の端々に悔しさを感じましたね。「なんでセクシー女優なの?」「借金があったの?」みたいなセクシー女優に対する偏ったイメージを、私にも当てはめようとする言葉に腹が立つな、と。
――セクシー女優になるのは、こういうイメージを持たれちゃうんだ、という部分への腹立たしさですか?
藤:そうなのかもしれません。……でもそれは仕方がない、とも思うんです。だって、私自身も実際にセクシー女優になるまでは、そちら側の人間だったので。「セクシー女優は金銭的に困ったからやるんだろうな」みたいなイメージは、私自身も持っていましたから。
◆炎上で「知名度が上がるんだ」と気づいた
――そのあと、バレエ講師を辞めたことをXでポストしたら炎上したわけですが、自分の投稿が炎上していくことに怖さはありませんでした?
藤:それが意外に、怖いとは感じなかったんですよね。事務所の社長から言われるまで、炎上していることに気付かなかったくらいで。「炎上ってこういうことなんだ」くらいの感じでしたね。撮影の直後の疲れで、体調を崩していたせいもあるんですが。
――セクシー女優がバレエ講師、という部分が炎上した一番の原因だったんでしょうか?
藤:それもあるでしょうけど、一番の原因かと言われるとどうなんでしょうね。炎上が広がると、だんだん何が論点なのかがわからなくなってくるんですよね。「バレエをセクシー女優がやるべきではない」という人もいれば「セクシー女優が子どもを教えるなんて」という人もいて。「私のポストは全部ウソだ」と怒っている人もいました。結局、炎上の「核」がどこにあるのか、わからなくなってしまって。
――だからこそ、炎上はなかなか収まらないものなのかもしれませんね。しかしあそこまで炎上することも少ないでしょうから、貴重な体験ではあるのかもしれません。炎上のせいで精神的に潰れていたら、こんなのんきなことは言えませんけれど。
藤:なかには「売名行為だ」という人もいて、それで「あ、これで知名度が上がるんだ」と気付きました(笑)。でも今となっては、炎上に参加した人も「そんな人もいたね」ってなっているでしょうから。「話題になるものは連続して作っていかないといけない」と、炎上から学びました。
――自分の本(『はだかの白鳥』)を出したのも、それがあるからですかね?
藤:はい、そうです(笑)。
◆セクシー女優になることが将来の「希望」に見えた
――そもそも藤さんがセクシー女優になったきっかけを教えてください。大阪大学大学院を出て、就職して研究職に。安定している状況から、なぜセクシー女優になったのですか?
藤:学生時代は研究に打ち込んで、就職して研究職になって、今までの勉強を生かせるぞ、と希望に満ち溢れていたんです。でも実際には、新しいことをしないと評価されない、でも新しい挑戦ができる環境が整っていない。そんな状況で30歳くらいになったとき、この先のことがなにも想像できなくなってしまったんです。
――転職などは考えなかった?
藤:転職も、休職して旅に出ようか、とも考えました。でも会社で働く限り、このモヤモヤは続くと考えたら、もっと私が活躍できる場所に行きたい、と思ったんです。で、その当時男性に自分のスタイルや性行為を褒めてもらえることが重なって、セクシー女優としてなら輝けるんじゃないか、と思い付きました。
――かなり振り切った結論ですね。
藤:性行為に対しては変な自信があったので、セクシー女優。安直ではあるけれど、そのときの私にとっては、それがひとつの「希望」に見えたんですよね。でももし、その瞬間にほかのものに興味があったら、また別の道に進んでいたかもしれません。だからセクシー女優になったのは、たまたまタイミングが合ったから、というだけなんですよ。
◆バレエの経験はセクシー女優としても役立っている
――バレエの道に本格的に進む、という考えはなかった?
藤:もう30歳だったし、ここからバレエは難しい、と考えてしまいました。こういうところが臆病と言うか、理屈っぽいと言うか。成功する確率の低さがわかってしまうからこそ、もう挑戦できない。セクシー女優の世界は、なにも知らない世界だからこそ、飛び込めたんだと思います。
――バレエは、自分から始めたいと言ったんですか?
藤:そうらしいです。母親は「4歳のときに友達の発表会を見に行って、その帰りにバレエをやりたいと言った」と聞いています。私は全然覚えていないんですが(笑)。
――バレエの経験がセクシー女優として役立っている部分はありますか?
藤:「股関節がやわらかい」とか「腰の反りがスゴイ」とかは、よく言われますね。それはバレエで鍛えてきたからだと思います。あと、表現の部分では「指先まで意識する」とか、キレイに見せたいと思う部分に関して、バレエの経験が生きていると思いますね。
◆両親にはセクシー女優であることは話さない
――ご両親とは、仲が良いんですね。
藤:はい、先日も実家に帰って、ホラー映画を一緒に3本見ました。お盆だったので(笑)。お墓参りもしましたし、親戚にも会いましたね。
――でもご両親は、セクシー女優の件は知らないんですよね?
藤:はい、話してはいません。ただ東京にいきなり引っ越したので、転職をしたのかな、とは思っているかもしれないですね。父は「朝の満員電車はどんなんや」なんて聞いてくるので、本当に気付いていないかもしれません(笑)。ただ母はそういう話のとき黙っているので、ひょっとしたらなにか気付いているかもしれないですね。
――自分から話すつもりはないですか?
藤:そうですね、今のところはしないでおこうかと。でも今回のように「本を出版した」みたいな、自分がうれしいと思ったことを親と共有できないのがちょっと残念ですね。
◆女の子はセクシー女優をキレイなものとして憧れている
――セクシー女優に関して、まだ「不幸でかわいそう」のようなイメージがありますよね。その一方で、若い女の子には自分から「セクシー女優になりたい」と応募してくる子も増えている。そのあたりの意識の違いは感じますか?
藤:どうなんでしょう。「セクシー女優だからかわいそう」みたいな風潮は薄れてきているんだろうな、とは感じますね。やっぱり今のセクシー女優は、顔はもちろん身体もキレイじゃないですか。憧れるのは、女性として普通の気持ちなのでは、と思います。
――それでは藤さんから、これからセクシー女優になろうとしている女の子に、なにかアドバイスはありますか?
藤:自分がするべきことを一生懸命になったほうがいい、と思います。セクシー女優になるとやっぱり、男の人が寄って来たり、チヤホヤされたり、いろいろあるんですよね。でもそういうところにかまけている時間があるなら、知名度を上げるために毎日Xでポストするとか、自分の仕事に真剣になるべきだと思います。
――『はだかの白鳥』には、藤さんがデビューした当時の悩みや、具体的な体験が書かれていますよね。セクシー女優になりたい女の子は、ぜひこの本を読むべきかと。
藤:ありがとうございます!第2弾の出版も考えていますので、ぜひいろいろな人に読んでもらいたいです。
◆表現することが好きだから書くことは止められない
――やっぱり「書くこと」が好きなんですか?
藤:好きですね。好きを通り越して、書かずにはいられない。昔から日記を書いて、書くことで気持ちの整理や頭の整理をしてきたのもあるので。
――表現することがお好きなんですね。書くことはもちろん、バレエやセクシー女優としての作品も表現のひとつですし。
藤:そうですね。バレエも自分の身体で表現するってところがすごし楽しい部分です。文章も、この感情を文字にするなら、どう書けば伝わるんだろう、そういうことを考えるのが、すごく好きなんです。言葉にできない気持ちをなんとか言葉にして、読んでくれる人に伝える、それが楽しいですね。
――最後に、セクシー女優として、そして表現者としての今後の目標を聞かせてください。
藤:セクシー女優としては、お仕事がある限り、人気が続く限り、できるだけ頑張りたい、上を目指したいと考えています。でもそれ以上に、私は書くことで何かを伝えられることを知ったので、今後は書く方でもいろいろと活動していきたいな、と考えています。
noteで私の人生の連載や、事務所の女の子についても書いていますし、11月には、なぜか京都の海宝寺というお寺でのトークショーにも呼ばれました(笑)。今後はセクシー女優だけでなく、活動の幅を広げて頑張っていきたいと思っています!
<取材・文/蒼樹リュウスケ 撮影/山川修一>
【蒼樹リュウスケ】
大学在学中に成人誌出版社で編集のアルバイトを始め、そのままアダルト業界に定住。大手AVメーカーの雑誌編集部を経て、フリーライターとして独立。好きなことを書きたいと思った結果、アダルトならなんでもありな文章を書きまくる生活を送っている
セクシー女優であることを黙ってバレエ教室の講師をしていたことがバレ、講師を辞めることになった、そのポストが大きな話題となったのです。
「職業差別だ」と擁護する意見、「辞めるのは当たり前」とする意見、さまざまな意見が飛び交うなか、本人はどのような感情を抱いていたのでしょうか。
今回は藤かんなさん本人に当時の状況を語ってもらうとともに、セクシー女優のお仕事とどのように向き合っているのか、将来についても聞いてみました。
◆セクシー女優になることで相手を混乱させてしまった
――藤さんが世間で注目を浴びたのは、Xでの「炎上」が一番のきっかけとなっているのではないでしょうか。
藤かんな(以下、藤):はい、それはその通りだと思います。あんなに炎上するとは、思っていませんでしたけどね(笑)。
――まず炎上の前に、バレエ教室の先生から「辞めてください」と言われたとき、率直な気持ちはどうでしたか?
藤:そのときには、もう勤めていた会社もセクシー女優の件がバレて辞めていたので、バレエ教室も辞めることになるだろうな、と覚悟はしていましたね。
――自分はセクシー女優だから仕方がない、と。セクシー女優は世間から認められていない、と感じたのでは?
藤:認められていないと言うより……やっぱり身内、家族だけじゃなく同僚や知人も含めた身内ですね、そこから「セクシー女優が出る」というのは、相手を混乱させてしまうんだな、と思いました。とくに私はそれまで真面目なタイプと思われていたので、それは混乱するだろう、と。混乱を招いてしまった以上「もう辞めてください」と言われるのも仕方がない、という感じです。
◆自分に向けられた“偏見の言葉”に腹が立った
――悔しい、みたいな気持ちはありませんでしたか?
藤:辞めることより、そのとき言われた言葉の端々に悔しさを感じましたね。「なんでセクシー女優なの?」「借金があったの?」みたいなセクシー女優に対する偏ったイメージを、私にも当てはめようとする言葉に腹が立つな、と。
――セクシー女優になるのは、こういうイメージを持たれちゃうんだ、という部分への腹立たしさですか?
藤:そうなのかもしれません。……でもそれは仕方がない、とも思うんです。だって、私自身も実際にセクシー女優になるまでは、そちら側の人間だったので。「セクシー女優は金銭的に困ったからやるんだろうな」みたいなイメージは、私自身も持っていましたから。
◆炎上で「知名度が上がるんだ」と気づいた
――そのあと、バレエ講師を辞めたことをXでポストしたら炎上したわけですが、自分の投稿が炎上していくことに怖さはありませんでした?
藤:それが意外に、怖いとは感じなかったんですよね。事務所の社長から言われるまで、炎上していることに気付かなかったくらいで。「炎上ってこういうことなんだ」くらいの感じでしたね。撮影の直後の疲れで、体調を崩していたせいもあるんですが。
――セクシー女優がバレエ講師、という部分が炎上した一番の原因だったんでしょうか?
藤:それもあるでしょうけど、一番の原因かと言われるとどうなんでしょうね。炎上が広がると、だんだん何が論点なのかがわからなくなってくるんですよね。「バレエをセクシー女優がやるべきではない」という人もいれば「セクシー女優が子どもを教えるなんて」という人もいて。「私のポストは全部ウソだ」と怒っている人もいました。結局、炎上の「核」がどこにあるのか、わからなくなってしまって。
――だからこそ、炎上はなかなか収まらないものなのかもしれませんね。しかしあそこまで炎上することも少ないでしょうから、貴重な体験ではあるのかもしれません。炎上のせいで精神的に潰れていたら、こんなのんきなことは言えませんけれど。
藤:なかには「売名行為だ」という人もいて、それで「あ、これで知名度が上がるんだ」と気付きました(笑)。でも今となっては、炎上に参加した人も「そんな人もいたね」ってなっているでしょうから。「話題になるものは連続して作っていかないといけない」と、炎上から学びました。
――自分の本(『はだかの白鳥』)を出したのも、それがあるからですかね?
藤:はい、そうです(笑)。
◆セクシー女優になることが将来の「希望」に見えた
――そもそも藤さんがセクシー女優になったきっかけを教えてください。大阪大学大学院を出て、就職して研究職に。安定している状況から、なぜセクシー女優になったのですか?
藤:学生時代は研究に打ち込んで、就職して研究職になって、今までの勉強を生かせるぞ、と希望に満ち溢れていたんです。でも実際には、新しいことをしないと評価されない、でも新しい挑戦ができる環境が整っていない。そんな状況で30歳くらいになったとき、この先のことがなにも想像できなくなってしまったんです。
――転職などは考えなかった?
藤:転職も、休職して旅に出ようか、とも考えました。でも会社で働く限り、このモヤモヤは続くと考えたら、もっと私が活躍できる場所に行きたい、と思ったんです。で、その当時男性に自分のスタイルや性行為を褒めてもらえることが重なって、セクシー女優としてなら輝けるんじゃないか、と思い付きました。
――かなり振り切った結論ですね。
藤:性行為に対しては変な自信があったので、セクシー女優。安直ではあるけれど、そのときの私にとっては、それがひとつの「希望」に見えたんですよね。でももし、その瞬間にほかのものに興味があったら、また別の道に進んでいたかもしれません。だからセクシー女優になったのは、たまたまタイミングが合ったから、というだけなんですよ。
◆バレエの経験はセクシー女優としても役立っている
――バレエの道に本格的に進む、という考えはなかった?
藤:もう30歳だったし、ここからバレエは難しい、と考えてしまいました。こういうところが臆病と言うか、理屈っぽいと言うか。成功する確率の低さがわかってしまうからこそ、もう挑戦できない。セクシー女優の世界は、なにも知らない世界だからこそ、飛び込めたんだと思います。
――バレエは、自分から始めたいと言ったんですか?
藤:そうらしいです。母親は「4歳のときに友達の発表会を見に行って、その帰りにバレエをやりたいと言った」と聞いています。私は全然覚えていないんですが(笑)。
――バレエの経験がセクシー女優として役立っている部分はありますか?
藤:「股関節がやわらかい」とか「腰の反りがスゴイ」とかは、よく言われますね。それはバレエで鍛えてきたからだと思います。あと、表現の部分では「指先まで意識する」とか、キレイに見せたいと思う部分に関して、バレエの経験が生きていると思いますね。
◆両親にはセクシー女優であることは話さない
――ご両親とは、仲が良いんですね。
藤:はい、先日も実家に帰って、ホラー映画を一緒に3本見ました。お盆だったので(笑)。お墓参りもしましたし、親戚にも会いましたね。
――でもご両親は、セクシー女優の件は知らないんですよね?
藤:はい、話してはいません。ただ東京にいきなり引っ越したので、転職をしたのかな、とは思っているかもしれないですね。父は「朝の満員電車はどんなんや」なんて聞いてくるので、本当に気付いていないかもしれません(笑)。ただ母はそういう話のとき黙っているので、ひょっとしたらなにか気付いているかもしれないですね。
――自分から話すつもりはないですか?
藤:そうですね、今のところはしないでおこうかと。でも今回のように「本を出版した」みたいな、自分がうれしいと思ったことを親と共有できないのがちょっと残念ですね。
◆女の子はセクシー女優をキレイなものとして憧れている
――セクシー女優に関して、まだ「不幸でかわいそう」のようなイメージがありますよね。その一方で、若い女の子には自分から「セクシー女優になりたい」と応募してくる子も増えている。そのあたりの意識の違いは感じますか?
藤:どうなんでしょう。「セクシー女優だからかわいそう」みたいな風潮は薄れてきているんだろうな、とは感じますね。やっぱり今のセクシー女優は、顔はもちろん身体もキレイじゃないですか。憧れるのは、女性として普通の気持ちなのでは、と思います。
――それでは藤さんから、これからセクシー女優になろうとしている女の子に、なにかアドバイスはありますか?
藤:自分がするべきことを一生懸命になったほうがいい、と思います。セクシー女優になるとやっぱり、男の人が寄って来たり、チヤホヤされたり、いろいろあるんですよね。でもそういうところにかまけている時間があるなら、知名度を上げるために毎日Xでポストするとか、自分の仕事に真剣になるべきだと思います。
――『はだかの白鳥』には、藤さんがデビューした当時の悩みや、具体的な体験が書かれていますよね。セクシー女優になりたい女の子は、ぜひこの本を読むべきかと。
藤:ありがとうございます!第2弾の出版も考えていますので、ぜひいろいろな人に読んでもらいたいです。
◆表現することが好きだから書くことは止められない
――やっぱり「書くこと」が好きなんですか?
藤:好きですね。好きを通り越して、書かずにはいられない。昔から日記を書いて、書くことで気持ちの整理や頭の整理をしてきたのもあるので。
――表現することがお好きなんですね。書くことはもちろん、バレエやセクシー女優としての作品も表現のひとつですし。
藤:そうですね。バレエも自分の身体で表現するってところがすごし楽しい部分です。文章も、この感情を文字にするなら、どう書けば伝わるんだろう、そういうことを考えるのが、すごく好きなんです。言葉にできない気持ちをなんとか言葉にして、読んでくれる人に伝える、それが楽しいですね。
――最後に、セクシー女優として、そして表現者としての今後の目標を聞かせてください。
藤:セクシー女優としては、お仕事がある限り、人気が続く限り、できるだけ頑張りたい、上を目指したいと考えています。でもそれ以上に、私は書くことで何かを伝えられることを知ったので、今後は書く方でもいろいろと活動していきたいな、と考えています。
noteで私の人生の連載や、事務所の女の子についても書いていますし、11月には、なぜか京都の海宝寺というお寺でのトークショーにも呼ばれました(笑)。今後はセクシー女優だけでなく、活動の幅を広げて頑張っていきたいと思っています!
<取材・文/蒼樹リュウスケ 撮影/山川修一>
【蒼樹リュウスケ】
大学在学中に成人誌出版社で編集のアルバイトを始め、そのままアダルト業界に定住。大手AVメーカーの雑誌編集部を経て、フリーライターとして独立。好きなことを書きたいと思った結果、アダルトならなんでもありな文章を書きまくる生活を送っている