結成16周年のA.B.C-Zが9月29日、ホールツアー『A.B.C-Z Concert Tour 2024 F.O.R』の東京公演をLINE CUBE SHIBUYAで開催した。2012年、“アクロバティックなパフォーマンス”を武器に5人組としてデビューしたが、昨年12月21日にメンバーの河合郁人が脱退。現在の橋本良亮、戸塚祥太、五関晃一、塚田僚一の4人体制になってから初めてのツアーで、大阪・神奈川・愛知・熊本・東京の全国5都市を巡る。
新たなスタートに不安も大きかった。とはいえ振り付け担当の五関は、「不必要な感情に引っ張らせたくない思いもあったので、演出や曲選び、細かい部分まで4人でじっくり話し合いました」とコメント。「昭和~平成の歌番組」をテーマにしたレトロな世界観のなかで、「歌って踊る、日本のアイドル」を感じさせる全31曲を届けた。
東京公演の最終日。現体制になってからリリースした最新曲「君じゃなきゃだめなんだ」からスタート。ステージ上に花びらが舞うなかで舞い踊る「花言葉」やテクノ調でモニターの映像とシンクロダンスを見せる「Jigsaw」など、ジャンルの違う楽曲のなかで高いダンススキルが光った。
ツアーのリハーサルで腰を痛めてしまった塚田は、MCで「自分のできる範囲内パフォーマンスということで、フォーメーションを変更してもらったり、踊らないところを作ったりしてもらってます」と説明。そんな後輩のピンチに親交の深い先輩も駆けつけた。塚田ソロ曲「Stay Back」で、同曲の振り付けを担当した屋良朝幸がサプライズ登場するとファンから歓声が上がった。
パフォーマンス後、屋良がステージに呼び込まれて、「(退所後の)今年2月に独立してから、後輩のステージに立てせてもらう1発目がA.B.C-Zです!」と嬉しそうに話すと会場からも拍手が起こった。今回は塚田の状況を聞いて、「自分に何かできることがないか」と、自らダンスのサポートを申し出た。ただ、屋良は「リハーサルに来たら、『塚田とシンメで踊ります』って言われて。話が全然違うじゃない(笑)」とツッコまれると、塚田は「あそこはテンションが上がっちゃうんですよ~」とリアクション。最後は、「今後も良い関係でいけたらいいなと思ってるので」とメンバー全員とハグ。その光景に塚田は、「こうやって屋良くんとのコラボをファンの方と共有できるのは、活動を続けていて本当によかったと思える瞬間の1つ」と感慨深げに語った。
ライブ後半の「Twilight Blue」では、ステージのセンターから高さ5メートルの巨大な船に乗った4人が登場。その船体には、ラジカセやブラウン管などがデザインされており、A.B.C-Zがこれまで歩んできた時代が表現されている。
デビューから支えて続けてきたファンを見ながら、戸塚は「皆さんが僕たちのことを応援してくれるおかげで自分たちはこうやってスポットライトの中に入れています。日々感謝です。これからもいっぱいありがとうって伝えます」と挨拶。橋本も、「皆さんの力は偉大だなってあらためて思いましたし、皆さんがいないとスイッチが入らない。久しぶりに会えて嬉しかった。ずっと元気でいてね!」と笑顔を見せた。
ラストは、スモークと映像で幻想的な海が広がるステージで、新生A.B.C-Zは新たな旅へと出航していった。
取材・文/吉岡俊 写真/池上夢貢
新たなスタートに不安も大きかった。とはいえ振り付け担当の五関は、「不必要な感情に引っ張らせたくない思いもあったので、演出や曲選び、細かい部分まで4人でじっくり話し合いました」とコメント。「昭和~平成の歌番組」をテーマにしたレトロな世界観のなかで、「歌って踊る、日本のアイドル」を感じさせる全31曲を届けた。
東京公演の最終日。現体制になってからリリースした最新曲「君じゃなきゃだめなんだ」からスタート。ステージ上に花びらが舞うなかで舞い踊る「花言葉」やテクノ調でモニターの映像とシンクロダンスを見せる「Jigsaw」など、ジャンルの違う楽曲のなかで高いダンススキルが光った。
ツアーのリハーサルで腰を痛めてしまった塚田は、MCで「自分のできる範囲内パフォーマンスということで、フォーメーションを変更してもらったり、踊らないところを作ったりしてもらってます」と説明。そんな後輩のピンチに親交の深い先輩も駆けつけた。塚田ソロ曲「Stay Back」で、同曲の振り付けを担当した屋良朝幸がサプライズ登場するとファンから歓声が上がった。
パフォーマンス後、屋良がステージに呼び込まれて、「(退所後の)今年2月に独立してから、後輩のステージに立てせてもらう1発目がA.B.C-Zです!」と嬉しそうに話すと会場からも拍手が起こった。今回は塚田の状況を聞いて、「自分に何かできることがないか」と、自らダンスのサポートを申し出た。ただ、屋良は「リハーサルに来たら、『塚田とシンメで踊ります』って言われて。話が全然違うじゃない(笑)」とツッコまれると、塚田は「あそこはテンションが上がっちゃうんですよ~」とリアクション。最後は、「今後も良い関係でいけたらいいなと思ってるので」とメンバー全員とハグ。その光景に塚田は、「こうやって屋良くんとのコラボをファンの方と共有できるのは、活動を続けていて本当によかったと思える瞬間の1つ」と感慨深げに語った。
ライブ後半の「Twilight Blue」では、ステージのセンターから高さ5メートルの巨大な船に乗った4人が登場。その船体には、ラジカセやブラウン管などがデザインされており、A.B.C-Zがこれまで歩んできた時代が表現されている。
デビューから支えて続けてきたファンを見ながら、戸塚は「皆さんが僕たちのことを応援してくれるおかげで自分たちはこうやってスポットライトの中に入れています。日々感謝です。これからもいっぱいありがとうって伝えます」と挨拶。橋本も、「皆さんの力は偉大だなってあらためて思いましたし、皆さんがいないとスイッチが入らない。久しぶりに会えて嬉しかった。ずっと元気でいてね!」と笑顔を見せた。
ラストは、スモークと映像で幻想的な海が広がるステージで、新生A.B.C-Zは新たな旅へと出航していった。
取材・文/吉岡俊 写真/池上夢貢