こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、今回はバイト先の社員と付き合っていた美亜さん(仮名・21歳)が、その彼氏からとんでもない裏切り行為を受けていたというお話です。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆有名私立大卒のメガネ社員と交際開始
大学3年生の美亜さんのアルバイト先は小規模チェーンのカフェ。1年ほど前からそのカフェの正社員・田中優斗さん(仮名・26歳)から告白されて、付き合っていたそうです。
「田中さんは有名私立卒でメガネをかけてて清潔感があるタイプなので、一見するとプライドの高いインテリキャラみたいなんですけど、トーク力があって、特に非モテの自虐ネタがめっちゃおもろいんですよ(笑)。
だからシフトで一緒に入っているときはしょっちゅう笑わせてくれて、好感は持ってました。コクられたときは正直ほとんど恋愛感情なかったんですけど、付き合い始めたらどんどん好きになっていきましたね。
ちなみに私は恋愛を隠すのはイヤでオープンにしたい派なので、彼の上司である店長にも他のバイトスタッフにも、私たちが付き合ってることは公表して、店公認のカップルになりました」
◆クローズシフトに入る4人のメンツ
田中さんは次期店長候補のため、スタッフのシフト作成は彼の業務。営業終了後にそのまま夜デートに行けるようにと、彼は二人ともクローズシフトで組んでくれることが多かったんだとか。
「クローズ作業は社員1人、バイト3人の4人体制で、もともとうちの店は女性スタッフが多いから、彼以外のバイトが全員女の子っていうのは普通のこと。だから最初は気にしてなかったんですけど、田中さんと私、それと茜さん(26歳・仮名)と佳乃ちゃん(20歳・仮名)っていうフリーター2人を含めた4人で、クローズになることが多かったんですよね」
当初はタイパ重視で、営業終了後にすぐデートに行くために二人でクローズシフトに入っていたはずが、美亜さんは違和感を覚えるようになったと言います。
「クローズ後に、田中さんが率先して『みんなで軽く飲み行こうよ』って誘って、4人で近所の居酒屋で2時間ぐらい飲んでから解散するっていうパターンが増えたんですよ。私とのデートはその後からで、深夜12時すぎてからようやく二人きりになれるみたいな感じでした」
◆彼氏と話し込んでいた女が泣いていた
そして美亜さんは、違和感が不信感に急変する出来事を目撃。
「ある日、クローズ作業中に社員室で田中さんと佳乃ちゃんがしばらく話し込んでて、佳乃ちゃんが泣きながら出て来たんですよ。すぐに彼に理由を聞いたんですけど、『彼女の業務とプライバシーに関わることだから』と教えてくれませんでした。
でも佳乃ちゃんの涙は“仕事絡み”って感じじゃなくて、“恋愛絡み”っていう雰囲気だったし、なにより彼の目が泳いでたので、めっっっっちゃ怪しいって思って」
美亜さんはその日もクローズシフトに入っていた茜さんに、起きた出来事をありのままに伝えると、田中さんのゲスすぎる驚愕事実を聞かされることに……。
「茜さんはまず、『田中と佳乃ちゃんは99%、カラダの関係あるよ。本人たちに聞いたわけじゃないけど二人の雰囲気とか視線とか見てればわかるよ』と。つまり、彼が浮気してるって言うんですよ。でも茜さんも確証はないみたいだから、私は信じたくなかった。とは言え次の茜さんの言葉で、私も99%かもなって思うようになりました」
◆意外な真実、茜は田中の元カノだった
その茜さんの言葉とは?
「茜さんは『実は昔、私も田中と付き合ってた時期あってさ。でもアイツ、店の他の子にも手を出してるのが発覚して、私が愛想尽かして別れたんだよ。それでね、最近の佳乃ちゃん、そのときの浮気相手の女と同じ顔してるんだわ』って教えてくれたんです。
もうなんか、有無を言わさぬ説得力がハンパなかったんですよね(苦笑)。私はそのままもう一度社員室に乗り込んで彼を問い詰めたら、彼がとうとう佳乃ちゃんと浮気してたのをゲロりました」
◆“今彼女”・“元彼女”・“カラダの関係”集合
美亜さんはその場で田中さんに別れを突き付けて、カフェバイトも月末で辞めたそうです。
「要するにクローズのバイト3人を“今彼女”・“元彼女”・“カラダの関係”で固めてたってこと。クズすぎますよね。偶然じゃないと思うから、彼が狙ってやってたはず。
クローズ業務中に『今この店にいる女3人とも俺が抱いてるぜ!』とか、仕事後の居酒屋で『全員俺の女、ハーレムだぜ!』とか思って、興奮してたんじゃないですかね。ゲスすぎますよ」
◆他の人を抱いたカラダとベッドで……
後日、朱音さんと電話する機会があり、またしても驚愕事実を聞かされた美亜さんは、「吐き気がした」んだとか。
「朱音さんによると、けっきょく佳乃ちゃんもお店辞めて、今回のトラブルが全部本社の偉い人にも伝わって、次期店長の話はなくなったらしく。ざまぁみろと思ってちょっとスッキリしたんですけど、朱音さんが新たに握った裏情報がキモすぎました。
田中さんと佳乃ちゃんは、クローズシフトの日は二人で彼の部屋で過ごしてから一緒に出勤してたらしいんです。……実は私と田中さん、クローズ後の夜デートの最後は彼の家にお泊りするっていうのがお決まりコースで……。仕事前に他の人を抱いたカラダとベッドで、仕事後に彼女も抱くっていう変態鬼畜野郎だったってことです」
バイトを辞めて以来、勤めていたカフェには一切近づいていないという美亜さん。
「お店の雰囲気もコーヒーの味も最高に好きだったので、あいつと縁を切れたことはせいせいしていますが、大好きだったカフェを失ったショックがデカい」と語っていました。新たな誠実で素敵な恋人と、新たなお気に入りのカフェが見つかるといいですね。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、今回はバイト先の社員と付き合っていた美亜さん(仮名・21歳)が、その彼氏からとんでもない裏切り行為を受けていたというお話です。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆有名私立大卒のメガネ社員と交際開始
大学3年生の美亜さんのアルバイト先は小規模チェーンのカフェ。1年ほど前からそのカフェの正社員・田中優斗さん(仮名・26歳)から告白されて、付き合っていたそうです。
「田中さんは有名私立卒でメガネをかけてて清潔感があるタイプなので、一見するとプライドの高いインテリキャラみたいなんですけど、トーク力があって、特に非モテの自虐ネタがめっちゃおもろいんですよ(笑)。
だからシフトで一緒に入っているときはしょっちゅう笑わせてくれて、好感は持ってました。コクられたときは正直ほとんど恋愛感情なかったんですけど、付き合い始めたらどんどん好きになっていきましたね。
ちなみに私は恋愛を隠すのはイヤでオープンにしたい派なので、彼の上司である店長にも他のバイトスタッフにも、私たちが付き合ってることは公表して、店公認のカップルになりました」
◆クローズシフトに入る4人のメンツ
田中さんは次期店長候補のため、スタッフのシフト作成は彼の業務。営業終了後にそのまま夜デートに行けるようにと、彼は二人ともクローズシフトで組んでくれることが多かったんだとか。
「クローズ作業は社員1人、バイト3人の4人体制で、もともとうちの店は女性スタッフが多いから、彼以外のバイトが全員女の子っていうのは普通のこと。だから最初は気にしてなかったんですけど、田中さんと私、それと茜さん(26歳・仮名)と佳乃ちゃん(20歳・仮名)っていうフリーター2人を含めた4人で、クローズになることが多かったんですよね」
当初はタイパ重視で、営業終了後にすぐデートに行くために二人でクローズシフトに入っていたはずが、美亜さんは違和感を覚えるようになったと言います。
「クローズ後に、田中さんが率先して『みんなで軽く飲み行こうよ』って誘って、4人で近所の居酒屋で2時間ぐらい飲んでから解散するっていうパターンが増えたんですよ。私とのデートはその後からで、深夜12時すぎてからようやく二人きりになれるみたいな感じでした」
◆彼氏と話し込んでいた女が泣いていた
そして美亜さんは、違和感が不信感に急変する出来事を目撃。
「ある日、クローズ作業中に社員室で田中さんと佳乃ちゃんがしばらく話し込んでて、佳乃ちゃんが泣きながら出て来たんですよ。すぐに彼に理由を聞いたんですけど、『彼女の業務とプライバシーに関わることだから』と教えてくれませんでした。
でも佳乃ちゃんの涙は“仕事絡み”って感じじゃなくて、“恋愛絡み”っていう雰囲気だったし、なにより彼の目が泳いでたので、めっっっっちゃ怪しいって思って」
美亜さんはその日もクローズシフトに入っていた茜さんに、起きた出来事をありのままに伝えると、田中さんのゲスすぎる驚愕事実を聞かされることに……。
「茜さんはまず、『田中と佳乃ちゃんは99%、カラダの関係あるよ。本人たちに聞いたわけじゃないけど二人の雰囲気とか視線とか見てればわかるよ』と。つまり、彼が浮気してるって言うんですよ。でも茜さんも確証はないみたいだから、私は信じたくなかった。とは言え次の茜さんの言葉で、私も99%かもなって思うようになりました」
◆意外な真実、茜は田中の元カノだった
その茜さんの言葉とは?
「茜さんは『実は昔、私も田中と付き合ってた時期あってさ。でもアイツ、店の他の子にも手を出してるのが発覚して、私が愛想尽かして別れたんだよ。それでね、最近の佳乃ちゃん、そのときの浮気相手の女と同じ顔してるんだわ』って教えてくれたんです。
もうなんか、有無を言わさぬ説得力がハンパなかったんですよね(苦笑)。私はそのままもう一度社員室に乗り込んで彼を問い詰めたら、彼がとうとう佳乃ちゃんと浮気してたのをゲロりました」
◆“今彼女”・“元彼女”・“カラダの関係”集合
美亜さんはその場で田中さんに別れを突き付けて、カフェバイトも月末で辞めたそうです。
「要するにクローズのバイト3人を“今彼女”・“元彼女”・“カラダの関係”で固めてたってこと。クズすぎますよね。偶然じゃないと思うから、彼が狙ってやってたはず。
クローズ業務中に『今この店にいる女3人とも俺が抱いてるぜ!』とか、仕事後の居酒屋で『全員俺の女、ハーレムだぜ!』とか思って、興奮してたんじゃないですかね。ゲスすぎますよ」
◆他の人を抱いたカラダとベッドで……
後日、朱音さんと電話する機会があり、またしても驚愕事実を聞かされた美亜さんは、「吐き気がした」んだとか。
「朱音さんによると、けっきょく佳乃ちゃんもお店辞めて、今回のトラブルが全部本社の偉い人にも伝わって、次期店長の話はなくなったらしく。ざまぁみろと思ってちょっとスッキリしたんですけど、朱音さんが新たに握った裏情報がキモすぎました。
田中さんと佳乃ちゃんは、クローズシフトの日は二人で彼の部屋で過ごしてから一緒に出勤してたらしいんです。……実は私と田中さん、クローズ後の夜デートの最後は彼の家にお泊りするっていうのがお決まりコースで……。仕事前に他の人を抱いたカラダとベッドで、仕事後に彼女も抱くっていう変態鬼畜野郎だったってことです」
バイトを辞めて以来、勤めていたカフェには一切近づいていないという美亜さん。
「お店の雰囲気もコーヒーの味も最高に好きだったので、あいつと縁を切れたことはせいせいしていますが、大好きだったカフェを失ったショックがデカい」と語っていました。新たな誠実で素敵な恋人と、新たなお気に入りのカフェが見つかるといいですね。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi